雷が動物園に落ちるとき縞馬の白黒が反転
立ち漕ぎでペダルを漕げば何処までも行ける気がした羽根もないのに
歌集平成二六年七月二九日より
妻とドライブ
三上山いつも正面に見え神のみ手なる不思議をおもう
書きなれて歌小説詩などもストップさあたらしくせむ
盛夏なり緑の植物濃きみどり街路 ....
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い
ありがとう
ごめんなさい
中間が一番いいと素朴に思う
ピーラーで削られていく大根と履けなくなったズボンのある部屋
疑うことなんかより 何か食べようよ
嘘をつかないで 太陽を浴びようよ
本当が見えてきたら 僕の本当を埋めよう 君の本当に近づくまで
心の声 風邪ぎみだと感じるのが常
風邪ぎみでない日は いつまた風邪ぎみになるか不安で
その事を考えたとたん ゴッホゴッホと心が咳をする
笑顔はわがままだ 苦しみを嫌う 笑顔はせんさいだ 苦しみに勝てない
笑顔はやさしい 苦しい時はちゃんと距離を取ってくれる
中途半端にならないように 側にいながら構わない
黒点
下り階段
使用済みのゴム
先っぽしばって
指先で
チョン
チョン
ゲロったね
そう言って女
ブランドモノノ
大切な口紅
アソコニイレテネ
大切な秘密
そうやって女
守ったね
ブローニーフィルムみたいに大切に試してみては破くコンドーム
ことごとく逆らいきれずに動物の骨だったという楽器にさわる
叫ぼうとしても脊髄反射だしなにかを失うわけではないよ
....
鉄棒が 久しぶりに 大人の相手
子供とは違う手の温もり 逆上がりを苦しそうにする大人
でもし終わった時の 子供のような笑顔
映画館で隣死んだ彼女
私は
楽しいギャグで
笑いました
舌を噛みながら
花は枯れて
生みました
年老いた子を
優しく抱っこするのに
隙間から溶けて
牢屋より
殺伐とした
住まい
絶望した希望が絶望になりたがった
絶望が教えてくれた 希望も一度は絶望になりたがるさ
希望は絶望に一礼し 希望達のもとへと帰っていった
ためいきが もれるたびに 楽になる
何をためているかは分からないけれど
ためいきが 何かをためていた事を 教えてくれて 楽になる
星屑の 欠片に憧れ 磨きぬく
輝かないと嘆いてはじめて 磨いたという事実を思い知る
それを知った時 輝き出す
便りにて
風が冷たくなりました
彼の人思う
夕暮れの日々
瞬くは
空一杯の一瞬と
よだかも光る
永久なる棺
良い人は
嘘をつかない母親の
声は遠くに
詩集を閉じる ....
たましいにインプッツされているから {ルビNAX Ja EKJD/=ひかりのなかでしになさい}って
天国もえらいだれかの妄想ですーはー(でもO2吸う)すーはー
雨だから君は ....
咲かない花 見えない光
咲く花 見える光
隣同士 長い距離 でも隣同士
僕の才能はいつも有限小数
無限小数ではない
中には無理数もいる あぁ
こんな事しか書けない
*有限小数は凡才だと思ってほしいです。
無限小数は才能だと思ってほしい
無理数は天 ....
錆びているカッターナイフを眠ってるあなたに嗅がせてみる。おきてよお
安全であってもなくてもいいんだよ のろいのように接触、あつい
「神官と抱き合うように震えつつトマトの湯剥きをして ....
「友達の家に泊まる」と嘘ついてバッグに詰めた真っ赤な下着
お風呂場で過去の私が啼いている責められ嬲られ喜ぶエコー
おっぱいを吸うのは赤ちゃんだけじゃないって知った十九の ....
なつとあきすきませますぎすきがなくだらけた暮らしすきをほしがる
さらさらときれいに流れない指がひっかかってひっかきもがくざらざら
タトタトと外ハネまわる半角で兼ねて ....
ゴシックで興味を引こうとする女 知らない人の話はいらない
女子らしくないなと苦笑されて去る それなら私女にならない
人の不幸蜜の味だとすするけど、あなたが一番青い顔してる
....
馬に乗り少し高めの景色見る馬への愛を表すあなた
今までと全く違う飛行機に乗った夢見た未来の景色
去年より五センチ伸びた身長を自慢している長男の声
ふと空を見上げて遠い君想う飛行機なら ....
内臓のやうなプルーン頬張つて「さうだよ。ぼくは無神論者だ」
貝殻を拾うみたいな浅いキス あくまでそれは未明のままで
箸がもし転がらなくて 君がもし消えたとしても ワラいますとも
....
かわいい子にはたびをはかせろつまりとりつくしまへとりつかれてる
とりつくろうためにふくろにおしこむそのよこしまよ、ぼくらがすくう
できることだけして花でいることにいけないわ ....
ねこがねこむとねこがごねるねごとねこごとあなたをねとる
ミセスのちミス続きます武器となるほほえみ引きこもりはじめそう
ふみんにはひだまりにおうオフトニンさようならきのうときょうとうと
....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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