困難を乗り越えて来た神様に
ためされている と気づく目ざめ
ためらいをすすいでもなおしがみつく なめらかな背にきょうも日暮れる
陽と月の長さをわけるいとなみを あしをそろえて外をみていた
群衆のみている色のはんたいのいちばん端に紐をゆわえる
日のくれるながさに臓のかたむきをあわせひそめる影のようになる
う ....
外国の人のふりして片言で話したほうがモテるみたいだ
厚みある紅い花びら藪椿亀甲竹の一輪挿しに
邪魔者がまさか僕とは思わずにふたりの間転がっていた
路地裏で静かに咲いて枯れていく短い花の命に触れる
ふと疑問湧いてあなたに聞いてみた予想と違う答えに戸惑う
ポスト見て君から届く手紙あり異国の地から愛のメッセージ
川沿いを歩きつつ見る ....
毬藻なら目に優しいし苔ティッシュ美脚モデルの仮想変装
女だと思っていたよ秋櫻子恋する前に知って良かった
道に通る自分の姿を見る影に似る自分
話す言葉が見当たらない
見出ると次第に解決するんじゃないかと
見つかる時に似せる嘘
時々しか見せない内心を探す誘い
今度いつかとなしか ....
たわむれで総理大臣してみれば地震はくるし津波もくるし
春になり雑草が生え夏になる秋が過ぎれば枯れて消えてく
信じ合い愛し合うからよくわかる言葉以上に意味を持つ視線
部屋の中壁に囲まれ窮屈で遠く聞こえる潮騒が好き
春が来る暖かい風持ってく ....
白帯で柔の神に昇りつめ引退したら国会議員
僕は見た巨大な影がこの町を海の深くへ沈めているのを
海外に移住するより日本がいい生まれ育ったこの地で生きる
島と島結ぶ架け橋夜光る人の心も結んでいる
引っ越した友達の顔忘れない今現在は海外にいる
美しい心は花のようなもの七つの色が虹を ....
終点を持たない電車が君を連れ去ってしまった夏の陽炎
洋菓子が際限無しに湧いてくる祖母の漆器はいわくある品
人ひとり縊られるほどの激情を秘めて佇む小春六歳
「砂粒もあまさず愛せ」と説い ....
親友の浮気調査を引き受けてまさか撃たれることになるとは
出て行く様な時の長さからの多くの学び
明日からかのごとくの学び屋での告白
時からの学び屋での出来事からの身のごとく今日という日の長さからの日の多さ
太陽の日を浴びる日の短さなのかのご ....
明日死ぬかもしれぬのにダイエット 黄金バット七転八倒
俺じゃない 桃泥棒は他にいる 俺はそもそも桃アレルギー
美術館幾つもあって個性的それぞれの色惜しみなく出す
スーパーが次々出来る古い町値下げ合戦いつまで続く
介護する介護士の人微笑んだ老人たちのアイドルになった
落ち葉見てこれから何処へ進 ....
あの人が舐めるナイフの冷たさを頬で感じた(栗山千明)
実感がないというより年末の実感自体実在すんの?
泣き止めば殺さずにすむ恋心みどりの魚も赤く熟した
たましいになってしまえばたまし ....
ときどき思うんだ当たりかはずれか
そしたら考えるんだ、自分の力で、頭で
ときどき思うんだYesかNoか
そしたら思うんだ、他人が誰かを気にしているかを
自分であやつっているんじゃないかを
....
朝が来た起こそうとする君の手が震える今日も僕は死んでる
大量の雨脚が降る足音が強くなったり踊り出したり
ぼんやりとした水色の空の壁まん中にいつも僕がいること
リンリンと胸が高鳴るクリ ....
最近流行りの小説を 独りで朗読すれば リア充ごっこ
こどもたちのおままごとがリビングで勤労感謝という勤労
ブランコで一回りしてさかさまの上弦の月のぼり続ける
まだだよが ....
忘られぬ窓辺できみは啜り泣く ポインセチアは赤よりも赤
粉雪が遠くの街の灯を消して夜はゆっくり来る二十二時
「踊ろう」と処女雪踏めば燃える足/素敵なものは踏みにじるのだ
真夜中に音も ....
・まだなにも知らなかつた頃 まどかの笑顔まぶしき
・インキュベーター その澄んだ瞳になぜに邪(じゃ)はみあたらぬのか
・マミられし者よ 後につづく者たちの戦いが始まる
・音ゲ ....
すべての言葉
行くはずの頃の話
着くはずの場所のいつわり
言うはずの言葉の数
通るはずのある道
見るはずのない影
聞くはずになる神
知るよしもない自分
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寒くなり冷たい頬に手を当てる温かい手は愛で出来てる
湯気が立つ朝食並び「いただきます」感謝の気持ち自然に生まれる
純粋に単純に出来ている世界自分自身も純粋になれ
寒さ抜け家に帰れば顔 ....
夏日の日暮れに朝に似る夏景色
夜風に響く異夜の予告
日暮れ間近の日が沈む
行く道反射用のあたりに間近の日暮れ間近の日暮れ
あー済ませ顔に浮かぶ心用あたりがみかけでために
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