君の名を呼べば呼ぶほど腹が空く
早くばらで売られないかな
いろんな肉がパックに詰められ並んでいるのに
どうして人を食べてはいけないの
落ちそうな頬を垂らす老いた婦の
か細い手 ....
淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る
凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して
性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
七月二七日
詩篇読む妻の前にて心楽しいつまでもそうしたかったのに
ぶどう酒を共に飲みつつ聖書を妻と僕と最上の時
妻は勤務讃美の歌を聴く朝は心静かに時は過ぎゆく
悲しみを 満たした夜は 月明かり 星を眺めて 夜更かしをする
目隠しの 隙間から見た 日常に 僕らは居場所を 探している
小さな街に寄り添って 小鳥みたいに歌う 不器用な僕 ....
鬼の棲む
胸にわが子を
かき抱く
悲しき名前
アヴェ・マリア
八刀に
裂かれた叫び
肉がよぶ
わがこ わがこが
わたしの名よぶ
夢はゆく
少女のわたし原っぱに
シロツメクサを ふたつ残して
....
なんでかな
ソンナニ嫌われる理由
親になったら
忘れちまったよ
東京に
人の意のままなる似せ
緑を造って
生きるってなに
マネキンが ....
死に向かい命に向かいどこへ向かう兵士は何も考えられない
今すぐに私は僕に戻りたい大人のままで子供でいたい
生命を君にうつしてみることで私は私を終えたかったのだ
検査課のパグ似のオヤジ「タカサキ」の
つぶやく声する 今日も「バカバカ」
人様の ミス見つけては小躍りで
バカがバカがと 嬉々としながら
仕事はね ....
抜けられぬ肌いちまいも超えられず「苦しい」と笑う夏 午前二時
「天使やね」眠る赤子の顔見つつ
悲願の子宝 友涙ぐむ
唇を 夢路の途中 ちうちうと
乳飲むしぐさ 愛らしきこと
手拭を汗ふきとらむと思いてや万葉の歌涙をぬぐう
蕎麦食めば妻の与えし千円の中よりいでしそのそばの金
物乞いをなすと思わじ今朝の妻の与えし何がしかの金
芸術によって何をなさんやただ表面 ....
夏の暮れ
理性ヤられて
押し倒す
まるで動物
REST3000
親しめばいつか尾を振り向こうからここ掘れわんわん言って来るかなあ
あれこれとやな事ばかり指図してよき関係の育つ筈無く
深々と眉間に皺寄せ近づけば何事やろかと尻尾潜める
立ち座り人の服 ....
水族館
泳ぐ魚を
凝視、凝視
美味そうだなぁ、と
思うは異常?
俺は只
空を見上げて
こう思う
今日も『生きろ』か、、、
ハイ♪生きますよ
器
報酬に見合う働きしていれば白日のもと何を恐れる
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役員 ....
むのたけじ『たいまつ』そっとひらく赤い 行間引かれた線にひかれる
まずおわる はじまり関係する前に 詩聖に浸り愛でる 弱さを
まずおわる ひのでひのいり続くなを なを名を忘れたくない御なを ....
ウンyes!どんとこいです夏がくりゃなんかイイコトきっとあるだろ
汗ばんでためらう肌の距離をよみ 計らうようにつよい夕立
ため息を晴天に変え 風鈴のちらりと鳴れば緑濃く揺れ
ひと筋の汗がもたらす扇動に僕の背中は夏より暑く
<桃>
夏の夕 シャワーを浴びて 丹念に
君に食まれる 身支度のとき
うっすらと 産毛の肌が汗ばんで
早く食べてと 桃の香がして
摑 ....
こんなのを
読むんですか?と
そう言って
ダッシュボードの
サンテグジュペリ
アジサイは盛りを過ぎて残影をあでやかならずや花の生涯
赤い花ガルシンの書を思いいず夕暮の庭妻の花壇に
色彩と吹きわたる風雀きて心なぐさむ夕暮の家
妖精の帽子を被るジギタリス熱愛示す桃色の花
....
産まれ生き苦しみそして死んでゆく
たった一行闘病短歌
日赤の病棟入り口掲示板
嘆歌とあって朝顔も書く
これからは口語短歌の詩人です
出来損ないの痛みを堪え
銀色に輝け外科 ....
虹の涙が透明だから 僕と君の泉は清く正しく
青春の 透明な恋 眩しくて もう出来ないと ジブリで悟る
始発まで三時間あるし聞かせてよ君の世界や夢の形を
ピストルを三月に向けて撃て明日のあなたはきっと大人なのだから
そうなんだ、およそ三万年前の今日だってここは花が咲いてた
透明な煉瓦の壁をよじ登る 淋しい顔のアネモネの咲く
5センチの距離がただただ遠かった 手を掴もうと力をこめる
ペディキュアは必ず赤と決めていた 戦う心がめげないように
....
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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