春かすみ藍色の水鳥が舞う湖の架け橋渡りけるかも
枯れ葦の水辺たわむる鴨の群れ飛び立つ音に心騒げり
浅みどり新芽つけたる木々を見つ心新し空を仰ぎて
黄みどりの芽と花が合い桜咲きける ....
春雨に煙り見果てぬバベルの樹の根元の茸か{ルビ業平橋=なりひらばし}駅
「日いずる」国まで来ては魂の香料探すか 雷門
浅草で吉野家入りLunaSeaが小雨まじりにしみる街の灯
....
あこがれのバニーガールを追いかけて月まで行った行方知れずの
稲妻がいつまでたっても落ちてこないとぐろ巻いてる 「春なの? バカなの?」
あたらしいスライムを素手で殴りたいきみのしっぽにかじ ....
母親は
誕生日には
一人旅
数日間の
ホテル暮らし
十年も
一緒にいたら
どうなるの?
きみは笑って
はぐらかすけど
軒下の
お地蔵さまと
道ばたで
遊んだような
転んだような
知りたいな 君の内面 輪切りして 閲覧自由の スライド作る
天秤が上下に揺れる様子見て火星の重さ勝手に測る
SFの小説読んで夜空見る広い宇宙は嘘の塊
苦しみを和らげようとする笑顔恋に仕事に拘束される
欲しかった望遠鏡を手に入れて覗けば見える前 ....
朝早し冷たい空気通り抜け妻の車は勤務にいそぐ
妻に又何かをせむと心やり描き始めにし昨日の絵
一人いて心に懸る妻のこと共に料理を作る楽しさ
戦って傷つけるみたいに書く彼女 濡れ光る赤に私は惹かれる
責任はないよ 決まっているじゃない ハードディスクを壊してオシマイ
甘くやわな やさしい言葉 くれるなら 電子メー ....
松の葉が
ささった髪が
うれしくて
飛び跳ね回る
きみとカエル
信じてと
私の文字で
書いてある
眠る私の
手紙、筆跡
水蜘蛛が
枯れ葉の下で
眠るのは
弟のため
妹のため
引きとめて 捧げてくれた 相手には
目移りしても 浮気はするな
胸はだけ 「愛している」と 刺し違え きつく抱き合う 心臓のKISS
夕闇のインターチェンジを降りたとき「空」のランプに誘われたり
仄あをき灯りの部屋に二人きり黙り込むとき深海になる
おそらくは1969年よりビールを切らした冷蔵庫唸る
忘れるために抱き ....
新しい
ピアスをきみは
くれるけど
あけてないから
つけられないよ
きみの手が
数手前から
ふるえてる
着地点は
すこし遠いね
真剣で
切り抜くような
まなざしで
走ってるのは
二年目の恋
ラップ巻かれ 脛毛が透ける 君の足 万力締めて バキバキにした
人を好く けど愛せない愛せなさゆえ愛されてない 人を好く
人をただ憂うのだから優しさは優しさゆえにやぼに沁みてく
ふた駅の遠さを確認するために虚ろにたるむコードをたぐる
醜美さえ ....
さよならは
私にはもう
ききません
夕焼けを背に
赤くなる頬
あなたとは
嘘でよかった
手作りの
バリアをはって
目をそらすから
魚には
冷凍船の
眩しさが
遠い海鳴り
故郷のひかり
優しく包む
花吹雪
風のかたち
表し
何を伝える
プチトマト 少女の 白い靴下に 入れて叩いて 桃染みにする
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ
草のなか
ネコをみつけた
ぼくたちは
エサをさがして
友だちになった
太陽が
消えてもきみは
キスをして
8時間後に
メールしてくる
水彩の
色鉛筆は
ありますか?
さあお嬢さん
こちらをどうぞ
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