ひだまりに さらされてゆく くちびると 動けずにいる ぼくの両足
「大丈夫」そう言われると僕はもう なにも言えない、きみが遠くて
猫のよにおんな横抱きかわいがる毛深き君はコングのキングか
仕合せは猫のうたたね神楽坂きみの寝息が背のお日様
今はただ生きる意志だけあれば良い。サナギのままで腐るのは嫌だ
8センチヒールで足をくじいた日 あなたの背中バファリンのよう
今日もまた、義務感みたいな「愛してる」 好きな言葉の色が虚ろに
蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する
コーヒーを 甘めに淹れる君の優しさ 何も言わずに そっと寄り添う
コンビニで おでんひとつだけ 頼んだら
大根のかけら 入っててほしい
ジャンプするタイミングくらい分かってる いち、がいつか わからないだけ
チラ見して 戸惑う彼氏 キョドらせて 私の耳に ささやく魔性
暇という時間に僕は襲われて時計の針が九時を知らせる
居場所ない人々の顔薄暗いシャボン玉のように彷徨う
真夜中に公園デビューする僕等昼間と違う異国の景色
午後になり雨降り出した日曜日安 ....
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく
南極に太古の桜を埋めよう今までの春をそこに残そう
花道に落ちて知りえる一輪の桜に彼女を知らないままに
暗い夜東京路地裏俺一人((誰かのことを思えたなら))
天王洲アイルの夢の色((ヘッドライト))無数の行き交う桟橋に
....
落ちてゆく花びらの速度はかりたい 春の速度と似ているようで
菜の畑 蜂の羽音も 気に留めず 蜜の時間を 君と味わう
想い出のマザー牧場
雨上がり空を見上げる雨蛙 もっと降れよと月が綺麗と
ヒマワリを育てています真っ青な種を十一月にもらって
双葉本葉大雪冬至ヒマワリはじわりじわりと育っています
植え替えるとき底に根がぎっしりでやる気でいるのが窺えました
強風と霜からだけ ....
嵐去りなぎ倒された{ルビ畑=はた}に立ち、「またがんばればいい。」父は鎌持つ
いつか見た風景だろうお月さん。だけどもおれははじめて見たのさ
木蓮が モンキーバナナの 皮のよな 熟れたアロマの 花を咲かせた
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥
はい、あげる。うれしかったよあのときは あのサボテンは枯れちゃったけど
{引用=
経血の、色も知らないきみですが こどものれしぴをしってたふしぎ。
}
シャイニングナイト・クラウディモーニング・雨風虹影の地球光
ただ無為に時を過ごすよコーヒーを飲み本を読み土になりたい
「また後で」テレスコープの先の君と飲む微炭酸ソーダみたいな春
....
口寂し いとしい君の 奥歯抜き 種割るように ガチガチ噛んだ
いつまでもアンモナイトは眠るだろう。うたかたと月を夢に見ている
サンダ−ソン セオ メイ カール アトキンス 宇宙人ジェフ、鐘鳴らす
ああ春よ妻の花壇は一斉に花咲き出でて希望の春よ
今日の日も清くすごさむこの時を寸暇惜しみて学問の日に
桜井市訪れし時天皇の陵に立つ吾らの姿絵にしにけり
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