朝五時半犬を散歩に連れてゆく七十の父達者であれ <あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
洗面器に金魚を二匹放したら波紋にひかる新月の影



告白に一瞬ときがとどまって乱反射する川が痛いよ



自転車に初めて乗れた日の風を呼びおこしてる恋のはじまり



まひる ....
深秋の月は色なく細めきぬ他に誰かは見るか知らねど あこがれは一番星の良きひかり
    いかにはかなく夜が来ようと


人は行くランボオの詩を胸にだき
    人いきれへと振り返りもせず


鳥は飛ぶただ啼きながらひたすらに
    ....
つらい涙認めることすら面倒で漫画喫茶に持ち帰る夜 川はさみ流れたがふる{ルビ車灯=くるまび}の遠くつらなる秋ぞせつなき クラクションを鳴らせばきっと終わりだねさようならって何回言えた?


好きなものリストは危険 親指の少ない俺が魅かれてく首


「花冠」という名の車命遠くヘッドライトは壊れたままだ ....
雲のこき雲のうすきの流れとぶ肌さむき日の肩ぞこりける 「材料は{ルビ小宇宙=コスモ}をふたつ」それだけをオリーブオイルでいためつけてよ


くちびるにボルトを咥えて感じてるぐるぐるまわる青い電流


蛇の瞳に閉じ込められた虚しさを ....
さようならみぎては君の奴隷でした繋いだはずの手錠は無くても

さようなら僕のちゅうしんに君がいてコンパスはやくにたちませんでした

さようならうたうようには暮らせませんあのCMのように嘘をつき ....
秋の日のひかりあかるき白肌の若木のごとき人のわらへり しとしとと久しく耳に雨音を聞きし静けさ君想うとき 九州のかくし財産ばってんのお{ルビ米=よね}婆さまぴらっと逝けり 秒針が/ちくともちくとも何かを刻む/焦燥をこぼす君の眼差し

自死を希う/君の髪からフレッシュベリー/毎晩シャンプーしている癖に

此の世には/奇跡もドラマも無いけれど/幻覚や妄想なら ....
秋雨のただもうざあと降るばかりただもうざあと降っているだけ 日曜の朝の家族に紛れつつ朝マックする二人はだあれ?

べたべたで手に負えなくなれパンケーキ
シロップ掛けてあげる、好きだよ

砂糖抜きの薄いコーヒー冷めるまでよその子供を眺めるのやめて  ....
☆赤黄茶で
 染まる{ルビ小路=こみち}を走り抜け
 香る匂いは青い秋風

★黒髪を
 なびかせ走る君を見て
 短く感じる長い道のり

☆後ろから
 必死に走るあの{ルビ男=ひと}は ....
家を出て 寒空の下に 身を晒し
凍えて思う

もうかえろう
秋風に 吹かれて光る くもの巣に
   
   いちばん星が 捕まっている
なかなかに成すべきことは成し難し外へ出ずべし犬と{ルビ蝙蝠=こうもり} 名、をつけて、指間からこぼれ落ちる、もの、そこまで愛せ、そこまで愛せ、よ、


彼はいろ我はひかりか 赤青黄おなじ要素で対極に立ち


半分の顔で笑みたるその闇が満ちて怯えん君温け ....
うやむやに秋の一日を寝過ごせば影なき夕に喉の痛めり 踏みしあの石の方から坂道が暮れ、くらがりに蟻の殺傷

髪しぐれ飾り窓に広がりて雨にも見えぬ線に怯えむ

かすれ目の帯解きなおす仕草より竹思わしく風もがき来ぬ

六村の時計ひと ....
信号の青き灯りの連なりて道滞る秋の深みに 菩提樹の上で交わるけだものの系譜の果てに立ち尽くす我



吼えるものただ自らに背くもの震えるけもの響くけだもの



膨れては刃のごとく雪を斬る寒さ忘るるための憎しみ
 ....
全身の 筋肉痛の 愛おしさ 始発に揺られ 遠く反芻 「マーブル」
盗む手の平の中に赤溶ける机に隠した白い罪たち

「ラム」
砂浜に焼け跡残して乙女去る贄の羊が丘の上で鳴く

「頭痛」
病む棘は所詮誰にも分からない晴れた日曜泣きたい独り ....
群れて咲く淋しがりやのコスモスは気ままな風にこころ揺らせて あか抜けたる通りにありて煙草屋ののど飴賞味期限切れなり埃もかぶってるし

賞味期限過ぎしのど飴べたつけど人に見せては共に食いけり

そも我はシャッター閉ざす軒先でパソコン開き居座りをりき

 ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
七十の父の朝WILLY206/11/1 22:51
千秋 (side B)まほし15*06/10/30 21:14
一夏 (side A)13*06/10/30 21:11
A-29306/10/27 22:38
あこがれ[group]石瀬琳々15*06/10/27 14:14
深夜さち5*06/10/27 10:25
車の灯A-29106/10/27 1:18
喪葬ピッピ806/10/25 22:04
雲の流れるA-29006/10/24 20:59
プレイたたたろろろ...5*06/10/24 5:14
さようなら君の奴隷たにがわR306/10/23 16:17
秋の日のA-29306/10/23 2:35
秋雨ささやま ひ...4*06/10/22 22:13
ばってん荒川逝去A-296*06/10/22 21:07
父やその他の皆の為に吉田ぐんじょ...1606/10/22 11:15
秋の雨A-29206/10/21 15:01
ハッシュドポテト山田せばすち...606/10/21 13:58
マラソン日和愛心406/10/20 20:46
家出粕身鳥106/10/19 21:44
秋の くも 。Lucy.M...6*06/10/19 13:07
犬と蝙蝠A-29006/10/19 2:43
#2006.06〜09石畑由紀子1606/10/17 23:42
喉の痛みA-292*06/10/17 20:32
赤符号ふもと 鈴206/10/16 23:35
停滞A-29006/10/16 22:16
系譜木立 悟706/10/16 21:41
no titleネ々コ0*06/10/16 1:49
ミゼット(1〜10)ミゼット3*06/10/15 21:56
秋風ゆりえ5*06/10/15 19:51
けやき通り のど飴事情A-291*06/10/15 2:59

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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