{引用=

目が覆われて、きみと
わたしは
また他人同士になる

異質な
夜が、きみを
運んでいく

誰のためでも
なく、死にたい

夜をめざす、すべては
わたしが
 ....
きみのばらばらに
なった歌、それを
集めるための
きみの歌、きみは行く、ばらばらに
なった、彼女は
冷たい河を流れて
いって、錯乱したのは、最後の
雪が降っていた夜に、きみが
歌っ ....
離ればなれにされたものの
ために、重苦しい


集めていく、
かつてはひとつであった
ものを、声に
ならないまま、それを
数える、いつ
いくつ、
きみはいつ
やって来るのか ....
きみがいっていることと
していることの
あいだに降る、雪

無が
その目を開いて、
何もかもが
なかったかのような
夜、雪が
降る
きみが横たわっている、剥き出しに
した、無をあらわにして、
ほどこされた
その
口に、言葉のない
時刻、きみの唇を指で
なぞるように、きみに
話し、触れていた無に、指先が
剥け ....
やましさに
ついて、
きみに頬ずりした、量を
増していく、雪の
なかに
埋もれていくように、夜に、きみに

ついて、話していた
電話は
途切れた、雪に覆われている、潜みで
 ....
さえぎられた道で、端的に
もう
ここには何もない、
きみもいない、雪の
においが
わたしに見ることを教える、でも視力は
もう必要ない、きみが
いないという
ことを見る、その ....
きみの歌は
四散して、きみたちも
四散して、
四散していったものたち、言葉

何ひとつとして
きみと
ともには行かなかった、かつて
わたしはきいた、
はずの
きみの
四 ....
きみは時間の
なかに
身をしずめている、永遠は
とぎれて
いる
永遠に、あらゆる思いと
ともに、
わたしの目には
きみが
見てきたものが
きざまれて、めざめて
いる
 ....
真っ白な雪がつもった何もかも間違いなのにわたしは生きてる


縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて


にんにくを口うつしする秘めごとは口からださず噛み砕くだけ

 ....
すべてを忘れた
夜から
降りはじめる雪、きみが
死んだように
過去になると、雪の
なかでねむっていた時間が、いま一度
見出されて、わたしも
横たわっている、死んだように
思い出 ....
きみに口づける、わたし

隔たったところ
から、きみに
触れる、
そのように
わたしは
死んでいく、その時間がきみの
顔に刻まれて、きみの
顔において、わたしは
死んでい ....
横たわっている、きみは埋没している
そのようにして
ひきとめられている何かが、横たわっているかつて息と
いっしょに投げつけられたもの。
みどりの、潜みで。
きみがぼくを迎え入れて、ただ
きみがぼくを
迎え入れて、ただきみが
ぼくを迎え入れて、
ただきみがぼくを迎え入れて、その

夜の
むこうでは、歳月

きみが迎えられてい ....
両の手にさしだされている、きみは推し計られずに
両の手にさしだされている、
きみは推し計られずに


どこからぼくを見ていたのか、きみは
時間について
話すように、横顔で
 ....
分からないことが
きみの
口に
つめこめれて、むきだしにされた
まま、きみは運ばれていった、

夜には、
わたしの口に、きみの死が
押し込められて、
何もできないということの ....
死のように
強い
反復のなかで、きみは
夜にはむかっている

それぞれは
一回限りである
という
絶対が、すべての反復を
不帰にしている
いま、
ここで





 ....
ひときわあかるくなっていった、
きみが
彼方にいる、そのとき
繰り返すことが
できるものだけが
ある

たしかに、彼方というものはなかった、
彼方にはだれもいなかった、きみが
そ ....
失われるものなど
なかったかのように、ここ
では
きみに
味方するものはなく、ただ
運ばれていくためだけの時間のみ
が残されて
いる、途切れて
いる、失われるということ
自体 ....
死んでいくことで
踊っていける、たった
ひとつの
空だけを
おぼえている、

わたしか、きみが
いるために
誰かがいる、場所
きみがひとつならずの
ことば
として、わたしに残されている、夜

死が
わたしにさらに投げ
入れられて、燃やしつくされて
さらされて、
指はなぞる、過剰に
横たわる
きみを ....
焼きはらわれた、夕暮れ

わたしたち
それぞれは
ただひとりの者として、
心を
あつめている、
ひときわ明るい光に
焼き
はらわれて、誰でも
いいような
ただひとりの
者 ....
きれぎれに
夕暮れに
夜夜に、きみは髪の毛を編んで
いる、指先で
ふれて
いる、暗闇に、きみは
きれぎれに
くちづけている、刻々と
空になるまで
きみがいたところ、そこには
いまでは
言葉がある、
あるはずだった言葉に
ついて、話していた
夜をすぎて、きみはどんどん重くなっていった
この夜は
これまでのどの夜よりも
きみ ....
きみに反するものに
触れる、それは生かされるように
殺されて

必要とされない
星が、
黒黒としたきみの手に落ちた(白いチョークが
ひいていった線に沿って、
きみの世界は
退いて、き ....
失われたものが
失われる
方向にむかって、ひきのばされていった

絶たれるために
きみの目がかけている
としたら、きみの
目を
虚無にむけて
あげるようにして、わたしの目が
見ている、少しもよくならない
時間を、

(世界の、世界への投げ
出し、
おたがいに ....
戻らないこと、離反
して、
きみは分からないまま、もう
戻ってはこない

場違いだけが、そこにあると
して、
きみが話すがままに
する、
わたしの
もっとも奥で、きみが
他の ....
きみが
許し
ていく、夜に、引き
裂かれて
いった彼女が、わたし
の外に運ばれて
いって、それから自らのもとに
戻ってくることが
ないように、わたしは知らない、きみ
が知っている ....
きみに
あげるものは、
ない

どうやって、わたしたちは
他人同士なのか、
きみも
わたしも、
何も
分からなくなったとき、はじめて
何かを
送る機会がおとずれる


 ....
こもん(78)
タイトル カテゴリ Point 日付
_自由詩409/5/20 23:40
自由詩409/5/19 22:02
自由詩509/4/11 20:38
自由詩409/3/5 22:09
ほどこされたその口に自由詩109/3/1 23:47
やましさについて、きみに自由詩709/3/1 23:40
さえぎられた道で自由詩609/2/23 22:01
きみの歌は四散して自由詩1109/2/1 20:33
きみは時間のなかに自由詩508/12/7 22:48
【短歌祭参加作品】All's wrong with my w ...短歌808/11/30 14:39
snow自由詩408/11/20 0:32
きみに口づける、わたしは隔たったところから自由詩308/10/11 22:50
潜みで自由詩5*08/9/27 8:27
ひとつの車輪が回っていった自由詩21*08/9/27 8:22
観測自由詩6*08/9/27 8:16
分からないことがきみの口につめこまれて自由詩1708/9/18 23:46
死のように強い反復のなかで自由詩508/9/4 22:57
_自由詩708/8/27 21:42
自由詩508/8/10 21:55
自由詩808/7/11 22:49
自由詩408/7/11 22:44
自由詩708/7/9 9:01
傾いていく自由詩608/6/29 10:18
word自由詩908/6/27 6:33
retreat自由詩508/6/20 6:11
_自由詩308/6/13 22:10
自由詩108/5/23 6:20
自由詩208/5/23 6:11
nothing自由詩108/5/23 5:54
_自由詩908/5/18 9:48

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