冷たいね
きっと君は
トマトケチャップ銀河から来た、
バター星人
クランベリーはもうケーキに使ったから
キュウリおばさんと一緒に寝るのは
もうよしなよ
耐熱皿の日々は
トウモロコ ....
ピンポンパンポーン
業務連絡です
支配層のみなさん
貴方たちの時代は先日、完全に終わりました
繰り返します
貴方たちの時代は先日、完全に終わりました
これから新しい時代に移行しますので ....
朝、生乾きの道路に
落ちていた煙草の吸い殻
よくわからない
あまりわかりたくないんだ
餃子だって大皿の上
レモン水の小水
うかうかしていたら
たまらなかった
かたまり魂の薄目をあけてさ ....
黄金の山羊
瞳がこぼれ落ちて
資本主義の留め具になる
ぱ、ぱ、ぱ、ぱらいや
桃の果肉が歯にからまり
白骨体の背骨を舐める
烏骨鶏の朝
寺の水たまりに映る小学生
跳ねる、跳ねる、跳ねる
....
梨と宝石
夏の墓場から掘り起こした
私だけの祭壇
電柱に履き違えた靴の片方
だってトラベリングしたら恥ずかいでしょ?
鮎と見て
味噌汁を飲んで
飲み干したお椀を持って
底に雪が積もるま ....
牛乳パックに
芥川龍之介の流した悦楽を詰め
キリンの形態模写をする雲に
赤いマトリョーシカの詩を隠す
ここで何人の軍人さんが撃たれたの?
うーん、いっぱい?
納豆のつぶつぶくらい?
幽霊 ....
ここにある魂(たま)の宮分(みやわ)けとどろかし
寝ても覚めても大海原(おおうなばら)は
放埒な桃の缶詰携えて
行け行けここは聖人の墓
一人より二人でいれば楽しいか
ドヤ街に降る雨に ....
部活のない放課後は暇で、池谷はとっくに帰ったし、水原は兼任している生徒会に行った。仁藤は何をしているかわからない。まだ校舎にいるか、もう下校したか。もちろん仁藤には仁藤の領分があるから、仁藤がどうし ....
ゴミを捨て仰ぐ空は青く青く
この世の端で修羅を育てる
どれほど空が抜けるように青くても
君は優しく微笑んでくれたけど、僕は
いまだ精米されていない人々を見て
階段の上の方
ポケットに手を入れて
にやにや笑っていた
本当はもうどうしようもなく
....
第二次世界大戦において、日本は負けた。
ただ最近、思うことがあって、もし第二次世界大戦において日本が戦勝国になっていたとしたら、日本の戦争責任はどうなっていただろう?
戦勝国側として、第二次世界大 ....
いや、ウソでしょ?、それ
わかってるから、それが
芸術的修辞で
生活上の弁明であることは
きれいなメロディに
扇情的な歌声で
それっぽいこと言ってれば
いいねって言われるかもしれないけど ....
多数決にて切り落とされた頭が
京王井の頭線に並び
参政党に送る万歳三唱
賛成、賛成、賛成
君は知ってる?
人に踏みつけられる気持ち
路傍の糞のように
嫌な顔をされる気持ち
憎し ....
夏の夜風は
思い出の形をした
巻き貝から吹いていて
静かな海の
やさしい波音は
地球に命が生まれたときに
落ちた涙の音を含んでいて
さわさわとゆらゆらと
秘密の中で育ったすくすくと
....
花火を魂だとしたら
夜空は君になるだろうか
欠員だらけの待合室
龍宮城の溶鉱炉は
閉山したポポロクロイス
けどさ、あたら星を奥歯で噛むたびに
カチッ、カチッ、て、世紀が変わる
友禅な ....
体温を感じる
羽、降る、雪、
あまり明かりのないドールハウス
それはまたけったいな話だ
安っぽい蒸留酒では再現できない
予行演習、らたた、たらいゆ
きっと、素行不良の魂
公園は五月雨だ
....
電解質の雲は、うすうす氣づいてた、赤い龍の欄干、アリストテレスの横顔、上映中の忍たま乱太郎、
立って、立って、立って、
たった一つ絶った二月
工場は閉鎖しました
ロボット肯定botになった人間 ....
夕暮れに落ちるメタファー
志に恋をしたのに
五年前の咳がマスクの内にこもる
龍宮城で流行ってる歌があるって
それって稲妻の魔法?
注目のシンデレラ
乙姫様は歌姫様で
微小な微笑の美少 ....
LINEを交換した時
心も交換しました
有人ロケットに
眠たそうな亀を乗せて
月の兎の言付けは
葬祭場の灰に混じり
新たな嵐が発生しました
未曾有の試練に備えてください
猫ちゃんかわい ....
王声に兵隊はいりません
落城の選挙は逝去後の号令
豊島園で会いましょう
メリトヤバンの旗のもとに
ペチラライカ、
雪の樹は赤い小屋の近くにあるよ
スゥスゥの鳥は抱卵したかい?
シャー ....
ポゥと灯る
淡雪は幽霊の涙
だって、そうでしょ
あの子の思い出が
まぶたからこぼれる
バカだな
それはそう
愛しさは
金平糖のせいだから
助けてほしいよ
わからないからさ
....
モアイ像の横に座って
夕焼けを浴びている
君、なんか角っとしてるね
顎もけっこうしゃくれてるし
そういうの、ちょっと思ってしまう
辛いことたくさんあったのかなって
ごめんね、勝手に
....
友情を讃えて寂寥を
人差し指で薄く引く
青空は地中にもあるんだってさ
波の月、海中の星
先輩、今日は快調ですね
田井中さ、今日は、快調じゃなくて
今日も、快調なんだよ
想像してみ ....
二つだった、いや、一つで
よかった
うらやましくて、豪雨
一人、部屋に
夕焼けを吐き
指をひたした
いつだったか
考証の必要な
マイケル・ジャクソンの歌にあった
地球で一人の ....
ただ静謐の中で、君にまた逢いたかった
にぎやかな夏を脱いで、その素肌を
少し無防備にさらされて
寒くなってきたね
そうだね、君の隣はずっと夏だけど
なにそれ、嫌味?
いや、賛辞
我ら ....
海の底、そこに思い出の全部を置いて
秋の風、切なさが頬をかすめる
設営された映写館
新しい貴方の仮想的根拠は
有償ではなくて
条件なんてないよ
ただここで抱きしめられて
胎児みたいに眠る ....
アンパンマンの餡子ってさ、希望なんだよ
隠語じゃなくて
陰謀論でも陰毛論でも陰茎論でも、
なんでもいいんだけどさ
まあ、一番近いのは陰嚢論か?
陰陽五行論は少し違うな
なんとかの神は怒りん ....
そんなに簡単に国を割るなよ
玉子じゃねーんだからさ
貴方なら、きっとそう言う
貯めていたお金は
もうすぐ底をつきそう
生きるのは、お金がかかる
甲子園って広いね
膨大な熱量を受け止めるに ....
夕闇に光るライナー
目的地は魂
ここで眠る僕の本心を
赤と規定した推測を
先に退勤した末松さんと覆す
出荷済みの金曜日
吉日として調整が入るまでに
ごちゃごちゃ考えてるとさ
道が曲がる ....
だんだんと昇る陽が
私を熱く花開かせる
朝焼けの時にしか会えないオバケが
草むらで淡く発光する
ビビってなんてないよ
ただ少し怖がりなだけだよ
自転車で転んだようなものだよ
笑ってね
....
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