ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。

ぴちぴち
ちゃぷちゃぷ
らんらん   らん。



だれかが歌ってる。
雨音のリズムに合わせて
しあわせそうに
しあわせそうな ....
冬の上空で爆風が唸る
大きな空気の塊が
私の頬を圧す
熱くなった目蓋を
どんどん冷やしていく

また私、
此処に飛ばされてきたんだね
波にのまれて
飛ばされてきたんだね

髪は泣 ....
砂粒のそろわない浜辺で、

泣いている、子どものわたし。

君は遠巻きにそれをながめ、

すこしだけ、微笑ってる。


こころが鎮まれば、

もう、海にかえるよ。


その ....
花の味がする
茶菓子を頂いて
君がこの{ルビ室=へや}から立ち去れば
僕はきっと淋しい。そう思いました。

思えば
君はいつも真摯に
僕に接してくれていました。

思えば
僕にはい ....
不器用に煙草を齧って、思う、誰か。
こんな夜中に、行き交うタクシー。

一歩歩けば書いて、また一歩歩けば書いて
ちっとも進まない。
書くことばっかり考えてて
あたしはただの口煩い女だよ。
 ....
浴槽。

膝。

俯いて、抱えて、
今、誰か出会った。

あまい波が
寄せては返す。

わたしは、
匂いに飢えてたね。
カーテンが光を帯び始めて
うす暗闇に慣れた目が
平たくなってくる
今朝の五時頃

半身を起こすと、目の前の壁に
ぬりかべみたく、だれか胴が貼り付いていた
気が付くと、部屋の戸の前にも
 ....
裸足で踏む、土は冷たく
北を見て、
南を見て、
東を見て、
西を見て、
それから俯き、土を掘る。
今年もやってきた厳冬と
軍人が抱える白菜にひそむ現実。

キムチ月間が
ここの子ど ....
i like,i like,i like,i like,i like,i like,
i like,i like....i like,girls like,just like
ビターチョコレートが美味い。ミルクチョコレートも美味い。
ホワイトチョコレートも美味い。チョコレートは美味い。
しかし寿司も美味いんだ。ねぎとろ美味いんだ好きなんだ。
あー。あした天気に、あした ....
僕は、僕になって
目が覚めて、その時
何ひとつ
持っていなかったのに
笑うという行為が
引きずり込んでいく
その濁流のような
渦の中心へと

とにかくあげたいと思った。
理由なんて ....
サンタクロースのお話は好きだ。
それは、聖夜の前日に素敵なプレゼントを配るから好きなのではなく、
サンタクロースが赤と白の服を着た、おひげの立派なおじいさんだから好き。
(煙突から落ちるから好き ....
暖房が壊れててつかない、誰もいない、この部屋は寒い。
服が洗濯中でこの季節に短パン履いてるのでなお寒い。
今朝、耳鼻科に行くんだったらと母からお金を渡された。
現在は何時。今日は何月、何日、何曜 ....
僕・・・僕ね、この鼻をさ、リリィにあげちゃうよ。
リリィ、君はまだ生きてるかな。

リリィは鼻は持っていなかったけど、
火薬のにおいをしっかり嗅ぐことができた。

愛してるって何度も繰り返 ....
ただ真っ直ぐあるだけの一本道で、僕はどうしてか迷ってしまった。 夜の押し迫る、今は冬。 彼女は今も闘っている  新聞の紙面上で  ネジ穴の底で  明けの空に浮かぶ金星と  わたしの目蓋の縁と  夢のなか  彼女は今も闘っている  時計の針の数センチまで  暗い色の塀に  這うように  舞 .... ブルーシートで窓の外が青い。青い。
午前六時。相変わらず薄暗い部屋。青いよ。
細い月のような{ルビ眼=まなこ}で
わたしを見上げ
気怠い午後

ちいさな女の子は
においで愛をおぼえ

耳、伏して
鼻、冷たい鼻
しっぽは昼間にある月を指して
わたしは、その背中 ....
もう二度と私を殺さないでね

水没させようとする時の崩れ落ちそうな顔
覗き込む鏡には無い
こちら側はいつも見えない

もう二度と私を


穆かな闇に在る白い壁には
ひとがたの陰影が ....
かなしいのかと、眉を顰め訊かれた
僕は、そう僕は、
かなしいのかも知れない、僕は
声をあげていたのだろうか、僕は
平凡な十六歳だよと、僕は

手首を切ってみれば分かる
僕の血管には、言葉 ....
傾いた、ずがこうさく・
傾いた、横顔
まばたきの回数
虫歯の数
○×△○○◎●△
土曜日と言えば午後だ、
土曜日の午後と言えば、晴天
絶対に晴天
なにがなんでも晴天
昼飯が美味い晴天 ....
こころに積もった
茶や赤や黄の枯葉
かさこそ
雪がかぶさるなら
何処に行けば良いものか
風に、ただ翻ったり
舞い上がっては舞い落ちたり
何処に行けば良いものか
何処に行けば良いものか
 ....
見た夢の残像も
やっぱりただ薄れていく
壁紙の剥がれかけた
天井
そこに映る
眩しい模様へ

今日一日
何を食べて
何を考え
どう過ごせば
ちゃんとした砂になるだろうか


 ....
透明な、瓶の底で
大人しく待っていよう
次の月曜日はきっと
明るく晴れるから

さみしい時、だれかに
傍にいてもらえるだけの
ちからを、
此処に注いで

夜は静かに止む
夜は静か ....
駅までの道を歩く
歩く
足の裏
からだを動かすと汗ばむくらいの陽気になるでしょうそのなかで
あたたかな陽射しをいっぱいに浴びて
まぶたが少し、ひらひら
眠っているような感覚が続いている
 ....
プールで煙草を吸っている男の子の夢を見た。
あんまり好きじゃないと言っていたのは春。
べつに好きじゃないと言われたのは春。
白と黒の灰が水面に落とされていた。

次に何が起ころうとしているの ....
いっきに体内に摂り込んだ

快と不快で

落ち着かない細胞たちよ

リズムに乗って

たゆたい

季節は止まることなく

私も止まることなく

日常を越えていき

キー ....
毎日、目覚めの悪い朝と
目覚めの良い朝が交互にやって来る
なのに私はいつも
何も知らなかったかのように
それを迎え

目覚めの悪い朝
関節の痛む朝
カーディガンの袖口から手は無い
昨 ....
空気の硬さも変わって、秋
くしゃみを3連発する
「風邪かな。」
知らんよ。

今日は大腸、それに頭、結膜炎
昨日は咽喉、腰、頭、鼻炎という具合に
最近は腹、過呼吸、動悸、眩暈、寝過ぎた。 ....
強くならなきゃいけないと、
その子は言っていた。
忘れていたのは、
見失っていたのは、
理想の裏側、欲の裏側。
たった一日で何歳もの年をとった、あの日、
何かがはじけて叫び出したのを、
 ....
かのこ(198)
タイトル カテゴリ Point 日付
ドロップの歌。自由詩205/2/12 13:09
爆風自由詩105/1/26 13:42
君に眠る。自由詩205/1/16 23:41
物思い、煩い自由詩105/1/12 5:33
creep入り。未詩・独白1*05/1/8 15:22
膝のむすめ。自由詩505/1/8 4:51
裏顔自由詩005/1/8 3:40
キムチ月間自由詩405/1/4 20:30
16携帯写真+ ...205/1/4 20:00
食欲の秋自由詩104/12/24 7:41
だから未詩・独白004/12/24 7:23
クリスマスの美学。散文(批評 ...104/12/23 21:06
海の底に沈んでるご馳走を食べに行きたくって。未詩・独白104/12/20 15:25
リリィと、彼に捧ぐ自由詩204/12/20 15:11
夕闇参道、その後方と自由詩1*04/12/20 3:53
ビロードの堅さまで自由詩3*04/12/17 20:38
グラデーションに失敗。自由詩3*04/12/17 20:37
背景の猫自由詩4*04/12/11 2:25
自由詩2*04/11/24 7:50
自由詩1*04/11/22 4:22
「先生、このひと変態です!」自由詩1*04/11/22 4:08
裏向き白秋自由詩1*04/11/18 5:25
光の模様自由詩0*04/11/10 12:35
夜明け自由詩2*04/11/9 14:58
四駅を越えての内部崩壊。未詩・独白2*04/11/9 14:33
そのときの君は違っていて自由詩0*04/11/2 5:55
融合自由詩1*04/10/25 6:58
目覚めの悪い朝自由詩3*04/10/22 7:20
菌の活動模様に自由詩104/10/17 12:36
14歳未詩・独白204/10/16 9:10

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