明日、僕がいい子でいられますように
どうかあなたの言葉で魔法を下さいませんか。
昨日も今日も叱られてばっかりで
僕の頭部はもげて床に落っこちた。
こんな僕みたい ....
うす暗闇のなか
香の灰を浴びて
ベッドにて眠っていた猛獣が
女という感覚を微かに取り戻した
夢現の。
現実の壁、落ちた灰
灯ゆらめき、
....
眠たくなった目をこすると
マスカラの黒い粉が涙を呼んだ
ざらついた日常です。
「見る」という行為は
レンズに映すということより、
脳で認識するということです。
と、
ざらついた日常で ....
言葉がはみ出ている、
頭が飛んでゆきます。
こんな夜。
目を閉じるのが
嫌で、
去ろうとする瞬間が
何より一番淋しいです。
大好きなものと
大嫌いなもの
溶け合って
分けられはしな ....
・・・して、私のすぐ傍をかすめていくだけだった。
なのにその度に、びくびくしていた。
礼儀正しい人間は好きだし、
賢くて物腰のやわらかい大人が好きであった。
その私より背の高い、一つ年下の女の ....
右のつま先から、すうっとゆっくり手のひらを滑らせ、裏も表も愛すよう、追い駆けた幸福。
と、感触を遮る憎い醜い凹凸を見つけては、取り繕うなんて傲慢な真似も出来ずに、
素直に、そしてとても純粋に、それ ....
優しさとか嫉妬とかモラルとか、
そういうの、なんか全ぶどうでも善くなって
ただただあたしを、あたしの瞳を唄を、
まっすぐに見て欲しいと思う。
だれもかれも。
....
温度のないその白い壁に
そっと寄り添い、耳と頬をくっつける。
両手のひらも、くっつける。
胸も、おなかも、くっつける。
僕はこわくて、
とてもこわくて、
目を瞑り、君の目をみる。
....
このままではいけないと、知ってはいる。
一体どうするつもりなんだと、訊く、その皆の顔は心底不思議そうで
やっぱりだけど、僕と君は他人なんだということを
とても分かり易く、何処か感じる。
生 ....
考えたことは
線香の煙と同じ。
今朝、両親に言われた。
「元気なら学校行けば?」
僕は頭の悪い子供なので
ウン。と出来損ないの返事をして
それからトイレに2時間ほど閉じこもった。
....
『君が好きだ』と云って
『君が好きだ』と云って
先ず自分を守る。
この痛さ。
私には貴方が全てなのに
貴方の全ては嘘みたい。
昨日の夢に出てきてくれた貴方は
もう何も ....
今晩は
充満していくケムリに
退治されてしまおうか否か、
迷っているところです。
景色が白っぽく見える
夢の中みたいな、
子供心に
胸がドキドキして居ますの。
虫がきらいか ....
今日、お家へと帰る
その家路は細く、長く。
夕焼けを映していた水面は
今夏が来て、蓮で埋め尽くされた。
押し寄せてくる感情の中に
違う種類のものがあるなぁと、気付く。
潜っ ....
ずたずたに切り刻んだり、
くしゃくしゃに丸めたり、するわけでもなく
例えば、鼻をかんだティッシュと一緒に駅のごみ箱へ
自らの名前を捨てた。
あの日から。
手を繋いでも口付けても、抱き ....
カバーしている
とても上手に
カバーし続けている
世界は
眠る猫の薄いくちびるを
只管にクリックする
とても上手に
世界は
君を奪ってゆく
泣かない君を
急坂を自転車で滑り降りながら
葉桜に見惚れていたら
視界がひっくり返って
廻ってた、ぐるぐると
。
マリア様はそれを
相変わらずな微笑で
見ていた。
真っ白な、
イエス様はずっと
....
顔面、
が熱くなっていくのを感じ
泣きそうになった
ちょうど50分間。
溶け残った夏から
散々逃げまわってるんだ。
本当のことが言えない。
私の悪口を黙って聞いていたら
....
湿った風の残る残暑に
崩れた線が、幾筋も幾筋も
飽きることなく遊泳していて
嗚呼、眩しいばかりだな。
わたしも何とか飛んでみようとは思うのに、
どう真似たってなかなか上手くいかない。 ....
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