僕が指を差した花に
君が名前を付ける

花は揺れながら
頷いたり
首を傾げたり

調べれば分かることも
そのままにして
柔らかい君の声が
聞きたかっただけ

この道の先で
い ....
朝でもなく
夜でもなく
その青に
重さを与えて
僕は生きる

綺麗なものが
壊れたら
それに相応しい
話を書きたい

愚かでも
未熟でも

さよならが付き纏う
日々の中で ....
膨らんだ泡が
私の髪の毛を
包んで割れた

申し訳なくて
後ろで結んだ
髪も手も

あなたが
飛んだ後で
伸ばします

触れないように
割れないように
見つめるだけなら
 ....
先の尖った靴で
星を踏めたら
砂時計が
永遠に終わらない
そんな夜

少しだけ
誰かの愛を
長く感じている

最終回のドラマみたいに
抱き合うために
生まれたエピソードが

 ....
桜が散ると
瞳からコンタクトが
外れるように
涙が溢れる  

思い出したり
切なくなったり
今は言葉を
忘れても

花びらの裏と表が
同じメロディを
歌うように

その眼 ....
風が冷たくなると
君の低い声が
冬を伝えに来るのです

頬を横切りながら
口づけをしない
君の幻は
元気そうで

会えなくなっても
きっと動いてる
君の時間を
僕は奪わない
 ....
街から消えた人たちが
泳ぎ疲れた目で
空を見る

時間も言葉も
自由だったから

今日までは
使えた魔法が
明日からは
使えなくなる

その寂しさを
逃すために
僕等は眠り ....
肩越しに見える夕陽が
傷跡みたいに赤く
落っこちそうで
揺れている

並ぶのは景色ばかり
それでも
君が振り返ると
音なんてしないのに

ギュッと
掴んだ手首は
熱くなる

 ....
朝が来て
夜が来て
そのどちらにも
間に合わなくて

花だったら
咲いたら散れる
氷だったら
溶けたら溢れる

寂しくても
役に立たなくても
きっと側にいる

こんなに離れ ....
渋滞を抜けると
森の中
心が戻りたくなる場所

ひとりで
調律した楽器を
鳴らしてみたい

石はそこで眠り
水は時を知らせ
客は足を濡らす

持ち込んだ熱が冷めて
木々の香り ....
傷付きたくないから
隠したり
ぼかしたり

いつか
モザイクの下に眠る
本当のことを

大きな解像度で
見る日が
来るのかな
雨の下で
傘を広げたように
誰かを待っている

桜みたいに
浮気をしないから
風の通らない道が好きで

遮断機が降りる時の
四角い写真に
いつか映りたいと願う

恥じらいを知る ....
鞄の中で
今にも暴れそうな恋を
抱きしめて貰いたくて
小さな胸に
押し当てた

サンドイッチが
潰れていく意味を
君とふたりで考えたり
同じシーソーに乗って
答えが間違っても
明 ....
ぶら下げた傘に
手錠を掛けられて
動けない

その重さが
孤独と釣り合いながら
揺れている

昨日と同じ制服を着て
今日を示す証拠を探す

バス停にいれば
何処かへ行けると
 ....
良く晴れた日は
空耳のように
片思いして

聞こえないはずの
音に耳を澄ます

裸足のままで
さよならの階段を
おはようと上ったら
また笑ってくれるかな

そんな勇気はないけれ ....
カセットテープの
59分57秒に
好きだと告げた

出番が来るまでの時間
君のことを考えて
とても幸せだった

沈黙を重ねる度に
星は光るけど 
風邪を引いてしまう

カーディ ....
大きく開いた歩幅に
収まり切らないものが
青く広がっている
空だ

始まりを告げる場所
これから会いたい人
この先やりたいこと

誰にも読めない筆記体は
雲になって流れても
心の ....
琥珀のヘアオイル
半分くらい減って
夕陽が沈みそうな
海だと思った

飛び込まなくても
きっと滑るから
明日は
這い上がれない

隣の台所
天ぷら油が足りなくて
琥珀を数滴
 ....
言いたかったこと
言えなかったこと

音を持つ前に
雨に戻して
あなたの頬を
優しく歩きたい

そっと拭う仕草で
嫌われても
透明な傷跡に
責任を持ちたくて

もうとっくに
 ....
燃えている間は
両腕で抱けたのに
君の冷静な心が
僕を灰の中で迷わせた

すり抜けていく身体に
愛おしさをぶつけたりして

一方的な想いだけじゃ
曲がり角で出会うような
恋は出来な ....
いつも正しい姿を求めた
あなたに相応しくあるように

鏡の前に立つ時
映して欲しいのは
どんな顔だろう

銀色の中に
置いた寂しさが
濡れたみたいで冷たい

あなたと出会って
 ....
君と話していると
長くなるのに
不思議と糸は
短くなる

見えなくても
繋がっている
電波を受けて

隣にいるような
小さな声で
しゃべらないと
夜に逃げられるから

伏せ ....
僕たちは
綺麗なものが
似合うように
努力をするけれど

その眩しさより
弱った光の中で
同じくらい
傷付けたら

指輪なんていらない
この身体ごと
転がって
語り始める
 ....
歩幅の中に
夕陽が落ちて
夏を蹴った  

影にしか見えない場所で
誰かの花火を消していく

匂いや響きは
何となく残るけれど

賑やかな街は
黒い紙で包みたい

幸せの形に ....
白髪を染めたら
黒髪に戻る
私が生まれた日

まだ何も信じていない
偽りの色で
描いた未来が
美しく見えた

それは黒い魔法の中で
髪を揺らして進むこと

あの頃のように
夜 ....
北風で飛んで行った夢が
宛名もないのに舞い込んで来る

柔らかくなった空気みたいに
両腕の中で泳がせて

諦めたことを
思い出しながら

春の隣で
制服を脱いでも
心は青く

 ....
黒いジャケットを
着るということ

その中に
明るい未来を
描いていること

少しの笑みが
壁を越えていかないように
シャッターを切り
尖った肩で
並べていくこと

鏡がなく ....
高層ビルの屋上は
空にいちばん近い場所

憧れにはまだ
手が届かなくて
背もたれたフェンス
微かな痛みを
切り取ろうとした

いま飛んだら
誰かの翼になれるかな

軽い気持ちで ....
人にぶつからないように
生きても
まだ残ってる

四隅の角で
言葉を交わして
生まれた物語

優しさで晴れた空と
苦しさで切れた糸が
僕等の首を絞めた

この本の重さは
一緒 ....
一日が終わる頃
捨てられたレシートみたいに
何かを残して
皺を刻む人生が良い

僕が選んだレシートは
君のプレゼントを買った

渡せないまま
色褪せてしまう

いつになったら
 ....
ミナト 螢(1000)
タイトル カテゴリ Point 日付
花唄自由詩022/9/7 18:24
僕の色自由詩022/9/5 20:14
シャボン自由詩022/9/4 17:51
旅人の靴自由詩1*22/9/3 19:22
春巡り自由詩022/9/2 20:18
goodbye自由詩022/8/30 19:57
8月31日自由詩022/8/30 6:57
feeling自由詩222/8/28 16:20
自由詩122/8/12 19:39
夏の香り自由詩122/7/26 19:05
モザイク自由詩022/6/29 19:09
紫陽花自由詩222/6/22 18:09
自由詩022/6/12 18:26
雨宿り自由詩122/5/27 17:56
天音自由詩022/5/18 21:47
リバース自由詩122/5/9 21:22
Dear自由詩1*22/5/4 20:33
メタモルフォーゼ自由詩122/5/4 19:54
RAIN自由詩322/4/22 19:17
燃え殻自由詩122/4/16 19:06
自由詩222/4/12 17:55
糸電話自由詩122/4/8 19:51
メビウス自由詩122/4/1 19:34
お中元自由詩022/3/24 20:23
今日の色自由詩122/3/18 21:22
春の余白自由詩022/3/13 6:18
NOIR自由詩222/3/7 21:09
heaven's door自由詩122/3/5 18:41
自由詩222/2/12 16:06
灰になるまで自由詩122/1/13 18:23

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