星に鍵を掛けた夜から
自分の光が見つけやすくなる
群青に飛び込むような体が
世界に色を映し明るくして
私が回れば三回転半
地球が戻って来る約束する
いつも出会いは過去の中の未来
先のこと ....
鮮やかな色の花みたいな
血管に触れる音が聞きたくて
私は何度も踏みつけて来た
救われなかった過去くらい
丈夫な化石は展示しておく
胸のいちばん真ん中の谷間で
誰か引き受けてくれないかな
 ....
小さな胸が弾けた朝に
生まれたてのメロディで
君を包んであげたくなる
些細な爆弾を受け止めて
答え合わせをするように
何かをこっそりと落としていく
気づいているのに知らないフリして
僕等 ....
沈んだ果肉は今までの自分を
呼んだ声に気づいているのか
赤い窓から捨てた血を吸って
ストローの中でまたやり直せる
甘くてふざけたくなるのに
ドロドロとした液体で汚れた
唇を舐めて気を引きし ....
背中に流れる景色に
音楽が追いついて感じている
映画のラストシーンみたいに
誰かと出会って街に馴染んで
白いケーキで髭を剃るだろう
夢を見てしまう今日を逮捕して
日付けが変わるまで話し続け ....
人は両手と両足で星になり
重なる時に同じ名で呼ばれる
共に歩んで本気で励まして
マッチ棒が倒れないように
生きて来た今日までに火をつけよう
誰かに心配かけても良いんだ
いつも約束は一本ずつ ....
星が見えないのに光を探し
誰もが抱えた夢に近い場所
地面が少しずつ高くなった
東京タワーの最上階から
靴紐であやとりをしながら
イルミネーションを作っているよ
街に贈る熱のような火が
丸 ....
僕の地平線に   
植木鉢を置きました
君の顔が日焼けをしているから
僕等はずっと一緒にいたんだ
歓びも哀しみも震わせてしまう
君の心を落とした時に
チューリップの花から
雨が降りやがて ....
君の言葉の方向にいつも僕はいて
過去を育ててくれたからきっと
プラタナスの木みたいに
両手を広げて未来を抱きしめる
何度も救われた夜があって
君を特別な存在にした
星が瞬きをするように
 ....
ひとり分の影に落ちる木漏れ日
その中で沸騰した八月が
僕の肺を夢で汚してくれた
始まりの季節が過ぎた後に
遅れた言い訳を忘れるほど
透明な唇を噛んでしまう
強く流れるカテーテルの管が
青 ....
少し泣いたように微笑むのは
幸せが消えるのが怖いから
ユキと呼んで振り返る人が
今日は君だけだと良いな
空から降るものはどうして
無くなってしまうのか教えてよ
いつか君と同時に溶けそうな
 ....
挟んだ栞を抜いた時に
鍵を回すような
音を立てて物語が始まる
決まった台詞じゃ
足りないくらい
人の心は本よりも厚く
だからこそ読み続けていられる
僕等は借りてきたように
生きる言葉を ....
飛び込める場所もないけど
誰かのホイッスルに反応して
パンにジャムはもう塗らないよ
変わっていく自分の心が
傘を広げるように弧を描くと
もう二度と会わない人になるけど
間違えたらそれでも良 ....
紙テープが切られないように
どこか遠くまで行きたいな
最終電車が去った後で
輪っかを作ったその中には
星を追い駆ける線路もなくて
カルピスの甘さが舌に残る
銀河の時間は永遠に夜を
氷に変 ....
幸せを訪ねて歩く道が良い
君の背中が振り返る瞬間
落とし物を見つけた気持ちになる
最初から決まっている物語
読む人はひとりだけど続いてく
この胸を鳴らす花の香りが
瞳を潰すほど新しい声に
 ....
赤にならなかった感情だけが
恋と呼ばれるのを知っている
誰かを許したり守ったり
淡く伸びていく春の影は
花びらよりも重なる思いが
クローゼットの扉を開けるから
人の心は明るくなるんだ
赤 ....
始まりのような終わりを迎えに 
五線譜をはみ出してどこへ行くの
音程の取れない歌みたいな
急ぎ足で試された運命に
本当は抗う力を信じてる
嘘のまま優しく傷つけても
遠くへ行けば小さくなるか ....
君はいつも太陽を握りしめ
僕の顔を見て出発すると
夏色の風を半分にして
横一列の自転車で走る
立ち読みの漫画が紐で縛られ
不自由だったから
僕等の方がきっと
世界を創りやすいだろうね
 ....
夜を溶かす飴玉みたいに
透明な包み紙の中にいる
自分の声に気づけないから
きっとこの先に続く言葉が
枕を湿らせる夢を見ても
先頭を走ることは難しい
日常に解き放たれたように
たった一度の ....
君に会う前は知らなかった
淡いパステルが重なる場所で
透ける心に手を伸ばそうとする
光と体温が仲良くなる
春は脱ぐものがないから
そのままの姿で笑っていて
僕に色を与えた人の声を
かすれ ....
塩水を一緒に舐めたりして
舌がピリピリするような味は
いつまで経っても残るものだった
マンモスの足跡が踏んだ
地層のミルフィーユを崩すから
同じ石に躓いて泣けば
砂時計の中みたいだね
ふ ....
明日は風よ吹かないで
彼方から灯火を探しに
来る人のために
どんな言葉が出口を迷うの
苦しくても辛くても
終わりがあれば少しは楽なんだ
続いていく哀しみと歩いて
途中で帰れなくなる道が怖 ....
唇が変形していくように
愛する人と折り紙をしたい
捻れた輪の中で掴む手首は
時計の針と反対に動いて
僕等は迷いを振り切って来た
恋に未来を背負わせるくらい
愚かに汚れた灰を被っても
一緒 ....
光の輪の中で天使になった
鼓動の音がトラックに轢かれて
そのたびに分裂する心臓は
耳の穴を塞いでしまうから
音を立てるように絵を描いた
底の割れたコップが空になって
遥かな距離を近くに思わ ....
夜に穴を掘るように走る
バイクの音が主役になるから
親密な青い空が震えた
テールランプと並んだ螢は
どっちも似たような光だけど
半袖と腕の隙間を作った
その部屋で遊ぶ短い命は
逃れながら ....
点と点を結ぶための線が
輪郭をはみ出していくような
新しい星を描いた夜は
手裏剣よりも遠くへ飛びたい
金平糖みたいな甘い星が
好きと嫌いとどうでも良いという
わがままなエゴリズムを作って
 ....
目線の高さにあなたが来た時
私は少女なんだと気がついた
遮断機の降りた踏み切りの外に
連れ出されるような熱い視線が
降り注ぐだけで幸せだった
有無を言わせない優しさなんて
矛盾するけれどあ ....
泣き顔を映すものじゃないと
そう願っていたのに
胸が熱くなるだけで
崩れた輪郭に涙は
白い鱗を広げて
飛べるフリをした
呼吸も足りなかった癖に
頑張る姿を見せるのはいつも
ひとりでいる ....
痩せ細って来るこの町で
生活の音がそのまま聞こえる
人の気配と安心を握った
両手はもう何も持てないから
鮭の皮を残さずに食べるまで
帰れないような気がしていた
無駄なものなど何ひとつなくて ....
柔らかい肌に触れる声は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような指が
ファスナーの位置を探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
前にも後ろにも進めなく ....
ミナト 螢(1000)
タイトル カテゴリ Point 日付
少女革命自由詩120/3/26 8:10
秘密の花園自由詩120/3/25 9:13
ハレノヒ自由詩1*20/3/24 9:35
みっくすじゅーす自由詩120/3/23 10:02
Birthday自由詩020/3/22 9:40
星を継ぐ物語自由詩020/3/21 20:11
東京自由詩120/3/20 11:39
自由詩120/3/20 9:09
SUPERSTAR自由詩220/3/19 9:24
エバーグリーン自由詩320/3/18 9:24
微笑みは雪のように自由詩120/3/17 19:15
自由詩220/3/17 8:41
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ミルキーウェイ自由詩220/3/15 13:41
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人間開花自由詩120/3/14 13:03
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田舎の暮らし自由詩120/3/6 10:13
beautiful glider自由詩220/3/5 17:56

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