きみとひらがなでかいたとき
ぼくのてのひらによべるきがした
やわらかいからだをしているから
どこへでもおよいでいけるきみに
おもたいよろいをきせてあるかせて
ぼくのまわりをまわるすーぱーすた ....
今日の消印を貰ったら
明日には届くだろうか
この身体はまだ
誰にも運べない荷物のまま
木漏れ日の中でかくれんぼ
瞳がブランコで揺れる前は
寂しい夜だったのかな
どうすれば空の宅急便に
 ....
赤信号が
りんご飴に見えた
丸くて膨らんだ
頬のように
機嫌が悪いのは
雨のせいかな
青信号は
紫陽花の魂
生まれて死んでを
繰り返しながら
手を離れた
傘が転がる
誰もいなくて良かった
ひとりで泣けるから
小さな頃に気づいた
涙は理由を聞かれるもの
まるで鬼ごっこみたいに
逃げて閉じこもった
暗い部屋で見るテレビは
最後にドラマがあるのに
どうし ....
絵の具がまだ少しだけ残ってる
同じように僕の心を逆さまにして
振り絞るような気持ちが
固まる前に君に伝えなくちゃ
白いアルミチューブに良く似た
歯磨き粉を一緒に使いたくて
どんな味にしたら ....
ひかりは僕の体に絵を描いた
実物よりも大きな手のひらが
誰かを包み込めるような
強くて優しい人になれるかな
頭を撫でたり指を絡めたり
言葉じゃなくても伝わる仕草を
幾つ持ったら安心できるだ ....
長い靴下を履いているから
せめて指で触れさせてよ
チョコが溶けた後に肌が見えて
ポッキーが折れても支え合える
2月14日の鏡に書いた
愛の言葉は逆さまの告白
例えば足のギプスになって
あ ....
白い星座の足跡を辿る
僕が選べる道はまだあって
理由を持つ前に繋いだ夢は
ひとりで見てるうちに長くなり
迷っても似たような看板を
夜空と名付けて旅を続けよう
死んだ星を回収しながら
走っ ....
痩せたその身体で歌いながら
膝から下は花瓶が潜ってる
みんなに配るための花を
一本ずつ選んでも足りない
歌の中に咲く命も心も
あなたが大切に育てて来た
次は自分で種を撒いて
新しい世界を ....
天井を見上げると落ちて来た
鳥かごみたいな影の形が
制服のプリーツスカートになる
自分で立っているはずなのに
両足が無くなった気がしたよ
守られてるだけで動けなくなって
カナリアのように鳴 ....
記念日でも無いのに
貰った時計に理由が欲しくて
安物のクォーツだけど
初めて認められた気がした
感謝を伝える気持ちまで
あと少し飛べたら良いけれど
ありふれた言葉も急いだままで
何かを果 ....
バレッタを留めた君の髪の毛が
よそ見をしながら遊んだ日
うなじの模様に惹かれたら
心にも同じアザができてた
痛くはないけど少し恥ずかしい
こんな気持ちのままじゃ帰れない
いつまで待てるだろ ....
瞳の中を走るタイヤが
パンクしたのだと思う
つまづいたのはきっと
誰かのきらきらしている爪
僕は頬を引っ掻かれたような
何かに置いて行かれたような
フルーツパフェを食べられなかった
晴れ ....
青が沸騰しながら揺らめく
足元の光を逆さまにして
頭から着替えるような季節は
道路の幅が良く見えなくなった
カステラの耳を残すくらい
曖昧な境目で歩いている
僕はまるで遠視になって
男と ....
握りしめたい
愛されなかった命を
あなたが刺さないから
棘に寄せた気持ちで
握り潰したい
緩むな心よ
和むな春よ
気高い香りのスカーフを
何枚も巻き付けて
傷跡を隠す花びら
棘より ....
和音の順番で開く身体が
ほつれた傷口を差し出す時は
ウサギの林檎が心臓になる
抑えきれない声が震えるほど
耳を揃えて蘇る気持ちを
足したり引いたりしながら育ち
出口へと導いてくれた
夜明 ....
叶わなかった人を呼ぶ名前に
瞼を腫らす涙が
膨らんだ蕾のような思いを
逆さまにしたままぶら下がってる
まつ毛の上の蜃気楼に
擦り抜けてしまう人の身体を
いつかは触れて覚えていたいよ
永遠 ....
何かが終わる人も始まる人も
無条件に襲われた風を結んで
肩から掛ける鞄を持っている
初めて身体が側にあることを
ひとりになって分かるまでは
花の形が匂いを近付けて
だるまさんのように転んで ....
レコードが回り続けて
針の先で掻き混ぜている
コーヒーの湯気と一緒に
誰かを愛した記憶が旅立つ
もう随分と昔の話を
ずっと覚えて来たんだな
フライパンに落とす卵が
ひとつになっても崩れな ....
行きの道ばかり考えて来た
あなたが帰る時を知らないまま
白い手紙に色を混ぜる朝
私の気持ちが青空になる 
会えないのに手を振って
目を合わせたような光は
先のことなんて照らさなかった
あ ....
雨のコンパスで描いた唄が
手の甲に乗せた鎖のように
水溜りを増やしていく
半径をどのくらいに広げても
踵に当たるメロディが好きだから
優しい言葉でなぞる世界に
いつの間に追い付けたのかな
 ....
柔らかい肌に触れる手は
心でカーテンを揺らして来て
余った風で話すような声が
誰かのファスナーを探そうとする
それはどこかで折れた翼を
支え切れない背中のワンピース
傷口を塞ぐことで消えて ....
私が初めて付けた口紅
まだ子供の頃だったのに
あれから少しも減っていなくて
お母さんどこへも連れて行って
貰えなかったのかな
確かお父さんが空港の免税店で
買って来てくれたもの
きっと大 ....
脱いだサンダルが戻って来る
さっき蹴飛ばした光のように
潮の道連れをピンクに照らし 
夏の端っこを避けて歩いても
トングが切れて指が挟めずに
サンダルの分かれ道で止まると
初恋みたいな伝票 ....
今まで貰って来た温もりが
冷めた頃に返事は出来るもの
手袋の上を握ったあの日
僕等の背中にふたつの時計が
見えたからもうやり直せくて 
洗濯バサミで摘まれたような
指先で関節を思い出すと
 ....
指先にフォークを握った僕を
君は優しく受け止めてくれた
酷く血を流し涙を堪えて
ダンスを踊ろうと笑い掛ける
人の手に触れて分かった温もり
こんな気持ちは青空に似ている
何かを交換したくなる ....
冷たい円柱を抱えている
これ以上は何を避けても
足を付く場所へ辿り着けずに
浮いたり沈んだりしながら
表面を撫でるシャボン玉が
割れてもまだ残る煌きを
誰かに見せるために傷付いた
寂しさ ....
どこかに欲しいものがある気がした
名前も答えも無記名のまま
テストに書いたら0点だった
夢や進路を決めなきゃならなくても
コンビニのレジには並べずにいて
どこにも欲しいものが無い気がした
 ....
喉にやまびこが届かなくなって
トンネルの前を近道するよ
錠剤みたいな苦さも持たずに
ミントのトローチ優しく積もり
熱で溶けたのか舌で溶けたのか
喉が帽子を脱ぐまで舐めていた
挨拶ができるよ ....
耳を重ねると本になるから
どのページを開いても忘れない
夕焼けを閉じ込めたあの海で
貝殻よりも柔らかい関節が
光を貰って耳たぶを落とし
抱きしめるたびに噛み付いたね
瞬間接着剤みたいな夜が ....
ミナト 螢(1000)
タイトル カテゴリ Point 日付
てのひらのうちゅう自由詩120/2/6 14:04
浅い眠り自由詩020/2/5 13:47
横断歩行自由詩1*20/2/5 9:43
百年先の孤独自由詩120/2/4 8:18
運命線自由詩2*20/2/3 20:02
白い天国自由詩020/2/3 8:12
バレンタインの詩自由詩020/2/1 8:14
銀河鉄道自由詩020/1/31 8:12
ラブレター自由詩020/1/30 17:36
カナリア自由詩020/1/29 8:17
時計自由詩020/1/28 8:08
恋愛的瞬間自由詩2*20/1/27 8:16
青の目覚め自由詩120/1/26 9:00
陽炎自由詩120/1/25 7:25
ばらの花自由詩120/1/24 11:04
Intro自由詩220/1/23 8:10
明日の行方自由詩120/1/22 8:11
春の歌自由詩2*20/1/21 8:22
グッドモーニング自由詩120/1/20 8:15
片道書簡自由詩1*20/1/19 8:14
雨のコンパス自由詩120/1/18 8:19
beautiful glider自由詩220/1/17 8:11
遺品自由詩120/1/16 8:19
潮騒自由詩320/1/15 8:14
コンタクト自由詩020/1/14 20:30
異星人自由詩020/1/13 20:11
深海自由詩020/1/13 8:09
青春の公式自由詩020/1/12 9:13
工事中自由詩120/1/11 8:33
ハートステーション自由詩1*20/1/10 14:59

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 
0.34sec.