空には嘘を付けない気がする
ネックレスの鎖が切れても
また繋ぐような水色の風に
出会ったことがあるから
人の間に生まれる絆も
ずっと信じて良いのかな
雲の切れ間に鏡を持っていて
互いを照 ....
内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を ....
鎧を着る人の音がうるさい
好きなのは裸のメロディなのに
君はずっと戦って来たから 
汚れなくても分かるよ
急がないように走って
転ばないように笑って
優しい分だけ冷たくなれない
才能は少 ....
線香花火のように跡が残りそうな
恋をしてる人は終わり方を知らずに
運命線が赤く見えるから
あなたとまた会える気がする
そのために壁を作らなかった
低温火傷をした日は泣かない
遠い空へ投げる ....
さよならをした次の日に歩く
理由や目的を置いたままで
いつの季節も薄着でいい
心臓の距離を確かめるために
生きている人に近づくよ
シャボン玉の帽子を被ると
お揃いの家族みたいで
割れたら ....
飴が溶けたら宇宙へ還ろう
手の中で握って離さない
歌のように忘れなかった
人のように潰れなかった
だから今日は晴れてもいいよ
いつもより耳が良く聞こえて
終わったはずの物語をまた
手の中 ....
テトリスのブロックが増え続ける
それを恋と呼びたいのに
ゲームをしたら負けてしまう
消すことのできない思いを
光らせるほど恥ずかしくなっても
イルミネーションの間に置くよ
眩しさの中にいる ....
四角い秩序が本屋に並ぶ
物語の重さを乗せて

夜空の表紙を見ると
星に隠れてしまいたくなる

この世界で光を放てるほど
誰かの指に触れたわけじゃない
本だけを愛して来たから

青い ....
汚れた街を洗い流すような
雨、そして、歌
傘の中で開くコンサートが
信号機のライトに照らされて
レントゲンを撮っているみたい
真っ黒な肺に混ざる傘の骨
私はまだ本当に咲いてはいない
濡れ ....
YESとNOの間に生まれた
ふたりの気持ちに栞を挟んで
折れることのない角を祈った

あなたと私が出会わなくなり
月も星も飾りみたいで
道は誰にでも優しくするの

曖昧でいることで強く ....
ベルトの穴のように落ちても
地下へ潜って繋がる通路が

ゲーセンの出口みたいに広がり
景品になった気分で歩く

あちこち見ながら指差されるまで
誰かのために動いて来たから

包装紙で ....
木漏れ日よりも冷たいから
慣れるのも早い都会の暮らしで

瞼の重さに振り回されて
夜の長さが一人で歩いた

さよならは何故
終わってしまうのか

もしもこの雨が痛みを
強くするもの ....
今この場所から離れていく
飛行機や新幹線のように
全てを持っていけないから
思い出に変えて胸にしまうんだ

時が経てばあの日の涙も
私を飾ったリボンみたいに
滑り台を作り未来へと進む
 ....
空き缶や地面は冷たくなるから
もう蹴るものがなくなって来たよ

足の裏を合わせて飛び出せる
ふたりのロケットがゆらゆらと

熱を重ねた新しい軌道に
幸せを乗せて不安になるほど

薄い ....
海面を渡る光の長さで
私はスカートを履いた

浮き輪が欲しくなるくらい
慣れなくてうまく泳げずに

恋が満ちて来たから浮かぶ心
めくられて分かる薄い血管に

あなたが流れて来るまで
 ....
歩道橋に置き忘れたコーヒー
読みかけの本にこぼしたまま

君が吹き出しに入れた言葉は
走りながら抱ける愛みたいだ

街が汚れてるから見て来いよ
幸せを濡らす景色に気づいて

歩道橋へ ....
小説のラストに書かれている
夢はまだ本当を知らないまま

ぶつかることや慰め合うこと
抱えたものが不安だとしても
落とさなくて良かったと思う

いつも挟んでいる栞みたいに
数ページ先の ....
ひこうき雲の真っ直ぐな心に
傾けた頬が日焼けをする

重さのない林檎を乗せたまま
走ることができるまで

ジグザグに進んだこの道に
打ち水が飛んで来る

ひこうき雲の尻尾を掴まえて
 ....
窓が入れ替わるように
すれ違ったから

押し花みたいな思い出を
透明なガラスにしまったまま

膨らんだ喉の奥に
私も入れて欲しくなる

あなたの声が側にある
それだけで裏に回るほど ....
歯ブラシの先が割れて開くまで
僕等は何を磨いて来たんだ

青春が落ちてまた繰り返した
砂時計の窓かも知れない

心臓に咲いた花のように
誰かを包める優しさはもう

屋根がなくても登っ ....
片目だけ開けた狭い惑星に
捨てられたのは僕じゃないよ

眠るフリをする可燃物の夜
愛が幻になろうとするたび
輪郭を求める指輪のように

知り尽くしてるつもりの好みさえ
まだこの世に残っ ....
期待をしながら裏切られても
世界は真っ直ぐに立っている

背中に刺さる青白い光が
答えを導く公式のように

入り口と出口を決めたら
誰かにぶつかるまで愛したい

夜が美しくなるほど
 ....
大切な写真を破った時に
稲妻みたいな道ができて

あれから迷って歩いたら
ふたりの洋服が焦げたよ

陽射しが畳んだ思い出は
箱の中で寄り添うように

長い年月をかけて生きる
色褪せ ....
真夜中を折り返す靴下に
冷たい指を隠して座った

追われているような気分
追いかけてるような時間

迷路を抜け出す道がない
その胸の果てはどこなの

ススキが揺れて手を振り
さよな ....
白いブラウスの襟を
真っ直ぐに戻す時は
紙ひこうきみたいに
指先から離れて飛ぶ

空に少し傷跡を残す
翼が迷った代わりに
私の唇で閉じていく
思いも願いも込めて

音のない最終滑走 ....
溜め息で割れるほど壊れやすい
チョコレートの鏡は青春みたい

甘く溶けていく間に消えて
胃の中で重さを感じるから

戻ることのできない後悔を
虫歯が痛み出して始めるの

あの人の笑顔 ....
唇を閉ざす桜の花びらが
あなたへ届けるハガキの
切手になるまで愛せるから

渇かないように
濡れないように
私を祈った季節を越えて

ジップロックの中で生きても
口づけに舞うほど強く ....
地面に手をついた雪は
もう二度と立ち上がれなくても

丸い形を幾つも残して
あなたの足音に手錠をかける

物語のラストシーンは
裏切りながら愛していくほど

私の真実に赤い実が落ちて ....
トンネルを抜けた後のスピードは
僕の耳にラジオを流す

恥ずかしさを忘れても
懐かしさに揺れる心を

歌い上げたラブソングが
春の下を通り桜を見てる

反射していく恋の思いを
同じ ....
美しい寝顔に何を置こうか

鼻の高さに届く影を

閉じ込めるまで近くに行き

寝息を感じるだけで

輪郭の間を泳ぐ空気を拾う

この世界の限界ほど

目の前にある青い瞼が散り
 ....
ミナト 螢(1000)
タイトル カテゴリ Point 日付
フェイクファー自由詩220/1/10 14:44
恋の惑星自由詩1*20/1/9 17:17
キミノオト自由詩120/1/8 8:27
線香花火自由詩220/1/7 8:29
ヒカリエ自由詩120/1/6 7:30
飴玉の詩自由詩020/1/5 7:31
モンスター自由詩020/1/4 7:55
表紙自由詩120/1/3 11:17
アンブレラストーリー自由詩320/1/2 9:57
自由詩1*20/1/1 13:32
新宿自由詩120/1/1 7:53
ホームシック銀河自由詩019/12/31 16:52
リボン自由詩119/12/31 8:49
螺旋自由詩019/12/30 12:27
きらきら自由詩019/12/30 8:13
自由詩0*19/12/29 18:37
END自由詩019/12/29 8:16
成長期自由詩019/12/28 15:56
ファルセット自由詩2*19/12/28 11:14
新世界自由詩119/12/27 8:11
ゴースト自由詩319/12/26 8:38
イルミネーション自由詩119/12/25 9:04
モノクロ自由詩1*19/12/24 18:01
wasteland自由詩219/12/24 7:46
eternal place自由詩2*19/12/23 7:05
少女の鏡自由詩1*19/12/22 19:55
自由詩019/12/22 8:20
ピリオド自由詩2*19/12/21 9:29
聖地自由詩1*19/12/18 10:34
KISS自由詩2*19/12/15 20:43

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