呼び捨てにした
初めての名前が
光と交わる
それが世界だ
目なんてとても
開けていられない
手なんてこのまま
ずっと離さない
無愛想なUFO
乗り回して
星を見るために
....
一人で座った
公園のシーソー
地球にバレッタ
留めて夜の帯
動かないままの
時間の中で
あらゆる言葉が
社交辞令に
変わってしまう前に
言おうかな
季節の色だけ
増え ....
自転車置き場に
届く光は
生まれたばかりで
まだ短くて
それを轢かない
ように押してゆく
何も語らずに
誰も愛さずに
ハンドルを曲げる
道でつまづいた
同じ傷だけど ....
ドライヤーを
胸に当てて溶かす
チョコレートは
ひとかけらの夢だ
木琴みたいに
外れてく板が
魂と逃げて
迷子になると
甘さを忘れて
痛みを知った
目覚めた時には
ど ....
肌に触れる
優しい言葉たちが
毛穴を隠して
美しくなる
ふっくらとした
幸せな頬で
受け止める
思いが輝くから
魔法の粉を
指先で舐めて
どこにも
売っていない
新 ....
缶ジュースの
プルトップを
引いたら
覗きたい明日が
あるということ
光と闇に
折り目を付けるまで
緩くなった
ジンジャーエールが
騒ぎ方を
忘れていくけれど
逆さま ....
悪いことだけを見ないフリした
瞳の色は誰よりも白く
汚れたものをスプーンですくって
星に盛り付けるイタズラをする
扱いに困る嘘や綺麗事
どうしてみんな
吐き出してしまうの
そ ....
狂ったり
腐ったり
心は何故だか
美しくない
動き回るたび
落とす涙で
滑って転んだ
生き方をして
笑えた時さえ
すぐに忘れる
永遠があると
信じていたから
林檎の ....
毛糸のマフラーを
出した日は
尻尾を振って
空気を撫でるよ
誰かが食べてる
ポテトチップスを
落ち葉と間違え
空に飾った
温かいものが
まだここにある
冷たい風さえ
呼吸 ....
君のことを良く
知るためならば
アイロンになって
シャツの上走る
その手の長さや
肩の大きさが
いつか全てを
抱いてくれるまで
歪んだガラス窓越しに
見つめる瞳は
震える星 ....
並木道で
二つに分けた
落ち葉を触れるたび
どんな言葉や
温かい声も
包めなくなった
身体が痛い
過去にしたくないと
思った時
似たような葉っぱ
並べて見える
隙 ....
僕の存在が
大きくなるまで
シャツは眩しく
過去を洗い流す
幸せと出会い
叫びたい気持ち
空に放り投げ
着替える言葉
優しくて柔らかい
響きがまた
犬の鳴き声に
破られな ....
寝返りひとつ
打てない身体は
僕の留守中に
壁紙の点を
あみだくじにして
沈む太陽の
歯で指を切る
時だけが知る
命のカーテンが
色を打ち消し
光を遮る
誰かを待つ日の
....
手を伸ばす
飛んでいった風船が
割れる場所で
破片を集める
誰かの持ち物
検査するように
目に見えるものが
全て輝いた
落ち葉が重なる
黄金の街で
抱きしめたいな
地 ....
天井を決めた
小さなお守り
心で揺れてる
理由をスキップ
何も生まれない
時間の中に
閉じ込められたら
割って出掛けよう
天井を落とす
底のない夢に
組み立てるものは
名 ....
砂で顔を洗うような
痛みに慣れて来る頃
後悔が染みる
胸の奥でさえ
騒がしい夏の
夜空へ向かう
明日を忘れさせる
魔法の時に
終わりが来るから
背伸びをしたい
肌にくっ ....
狂わないリズム
刻む一秒が
耳たぶを刺した
ピアスのように
痛い日もあって
重い日もあって
時間が引きずる
荷物の多さを
心は賢く
誤魔化せるから
笑っていられた
泣 ....
傷口に染みるレースのカーテン
それはもう記憶という結晶が
穴だらけだから光を通して
埋めようとする誰かの言葉で
白い沈黙に乗せた身体は
人間を忘れ自然を聞いた
鳴き声だけで寄り添っ ....
いつの時代も白い蝶は飛ぶ
記憶の境目チクチクと縫って
軌道を見ている夜が好きだった
置き忘れて来た大事な言葉を
腕時計のリューズで巻き戻す
微笑みのようなそれは涙だ
甘い匂 ....
日焼け止めクリーム
塗らなかった
焦がされる夏を
自転車で転ぶ
クラクションひとつ
拾ってしまえば
ここはもう安全な
場所じゃない
夕陽の中に
扉を見つけて
また明日という ....
ジャケットを着ると
黒いフレームに
収めた笑顔が
飛び散らぬように
抱き締めたくて
背筋が伸びる
真っ直ぐにただ
空を目指すのは
鳥だけで良いと
僕は思うんだ
胸のスクリー ....
体の中心
へそで立っている
光を集めて
放つ力が
ベルトの奥で
動き出す瞬間
繋がれていた
生命の尻尾を
振るようにして
歩いてきたから
離れていても
感じることの愛 ....
大事なことを
言わずに別れる
そんな癖が付く
消える変化球
指に挟むのが
指なら良かった
言葉の画鋲で
心を留める
動かないように
風は遠慮しろ
光が通る
レースのカーテンで
作られた道を
あみだで下る
当たりはなく
はずれもない
同じ場所に
並んでいるブランコ
影絵のような
小さな乗り物で
この身体を
縛り付ける ....
針に通すと
真っ直ぐに伸びる
一人分の道
玉結びしたら
輪っかを走る
二人分の道
横を見た時は
君にいて欲しい
永遠はダイヤモンド
じゃないよ
ポケットの中の
白いハンカチが
背筋を伸ばして
指先に当たる
アイロンをかけて
くれたあなたに
出会えたような
手触りを感じ
地図がある ....
花びらの重なる形
赤ちゃんを包む
毛布のようだ
大事に守るよ
光の道で
泣いたり笑ったり
元気な姿
今は眠りなさいと
魔法を掛ける
甘い香りが
瞼を落とすよ
窓は人の瞳を
光らせる
カーテンを閉めて
置くのはきっと
命の合図を
外に隠すため
ガラスを通して
伝えたい気持ち
雨が降ったら
傘を書くでしょう
踊る二人に
言葉を与え ....
ひとりになると
宙ぶらりんだ
信じることも
期待することも
釣り糸を垂らす
時間を抜けて
餌だけ食べてる
イージーな暮らし
誰かの海が
側にあった頃
心の動きを
....
涙がボタンの
穴を塞いで
シャツが脱げない
夜もあっただろう
こぼしてしまえば
青い影になる
冷たい微笑み
氷のリンクを
滑るだけじゃなく
光沢のある
白い生地に当てた ....
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