プレゼントが
貰えなくても
何か良いことが
あるような気がすると
錯覚したり
いつもの日常の上に
甘いレールが走る12月

時間通りに
過ごしながら
特別な気持ちが
膨らんでゆく ....
布団の中で
縛り付けられたように眠る

右も左も
空いているのに
真ん中が好きだ

甘えるのが苦手だから
逃げるのが嫌いだから

シーツの中心に
皺を寄せて
文字だとか
書い ....
紙飛行機を飛ばすのは
いつも自分より
小さな子供だと思った

目線より上に
あるものを
全部信じられる技は

大人になると
折り方が雑で
ハンカチみたいに
忘れられる夢

今 ....
元気には
少し遠くて
寂しさとは
距離を置いた

前にも
後ろにも
道はあるのに
ここはどこなんだろう

穴の空いた下着でも
歩ける場所なのかな

本当は不安で
いっぱいな ....
甘くて
全ての花から
名前を取ったような
春の香りだ

手首に撒いて
授業を受けたから
ノートに
ピンクの風が吹く

鳥は飛べるだろうか
恋は運べるだろうか

鼻から抜ける
 ....
横顔しか知らなくても
一言しか話せなくても

遠近法で
恋の輪郭を描くのです

笑ったり
怒ったり
誘ったり
作ったり

相手がいるから
上手になるのです

もっと近くで
 ....
コップを
ひっくり返したような
暗闇に
黒い薔薇の花が
浮かんでいる

大切なものを
落としたから
爪先で触れた
夜の温度に
君を足して
探しに行く

棘に包まれた言葉は
 ....
タクシーを止めるのが
下手だったから
君の街まで
歩いて行こう

デパートのマネキンが
指差す方を
何となく信じたい

抱えた花束が
似合う場所を探して
記念写真を撮りたい

 ....
雨は降らないから
マニキュアを塗る

誰にも見せない爪を
どこまで研ぐべきか

痛々しくても
一日が終わるまでに
新しい人になりたい

青い爪を乾かして
今日初めて
空を見たよ ....
飛び散った
ルーズリーフみたいに
元には
戻れない

さよならは突然
風を集めてしまうから
あなたの匂いを
消していくのかな

私のマフラーを
食べてしまう夜に
与えられた帰り ....
有線から流れる曲で
思い出してしまう
あなたのこと

好きなものを
嫌いになるのが
こんなにも難しいから

誰よりも素直に
涙が溢れてる

今夜の空は
私みたいな
半分に欠け ....
あてもなく歩く
ただ空を見上げて

吐き出す
息の白さが
そのまま雲に
届いて

靴紐みたいに
解けそうになる

首に巻いた
マフラーは
時計の針と
同じ方向で

一歩 ....
あの日
セルフタイマーに
置いて行かれた
あなたと私

ボヤけた景色が
時を駆け抜けて
さよならに
近付いてしまう

写真を破いたら
あなたに痛みが
伝われば良い

そんな ....
白いシャツを
洗う時
襟から夢が
羽ばたいてく

音も立てないで
舞い上がり
全ての信号を
青にして

空の果て
逃げて来た
つもりなどない

これから何かを
探しに行く ....
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

真っ直ぐに
息をしている

僕も光も
躊躇いながら
前へと進み

その眩しさで
顔を塗られたら
心が解れて
ひとりでも笑 ....
白い部屋で
死にたい

何となく
綺麗に見えるから

誰も会いに来ない
最果ては

孤独になっても
溢れる言葉の点滴で
まだ生きたいと
願っていた

ジップロックの中で
 ....
僕が吐く息は
寒くて白い

大抵が
空を見上げて
消えてしまう

時々、色を貰って
シャボンのように
君を透かしている

また会えたら良いね
夢みたいな現実で
林檎は赤くて
 ....
出口を探して
歩いてた

抱えた問題を
何かにぶつけて
小さくしようとした

それなのに空は
痛みも見せないで
全てを受け止めた

さっきよりも
赤くなって

僕は晴れたけ ....
洋服は
長袖を着たけど
心はどこにも仕舞えない

光に晒されて
その瞬間は
頬が緩んだ

綺麗なものの側にいたい
例えば金木犀

むせ返るような甘い香りが
降り注いで

立 ....
傷だらけの時に
優しさを貰った
僕の尻尾は
鎖を生やした

君と繋がるために
走り回って
見つけたものを
教え合った

幸せそうな
メロディは
ひとり分しかなくて
ふたりで口 ....
靴紐くらいしか
結べなかったあの頃

君と出会えて
絡み合ったり

僕の両手に
花束が届くような
日々だった

嬉しい顔が
出来なくても
そのリボンで
君と繋がっていると思っ ....
この声が
君に届く頃
飛行機は
南の空を飛ぶ

窓の外を見つめたら
僕の歌が
聴こえるように
枯れ葉は揺れないで

君がいて
僕がいて
空の穴に
手を伸ばしたり

透明だ ....
眼差しの向こうで
あなたが微笑んだ

瞬きをしても
消えなくて
その幻が
もっと遠くへ
行くのだと思っていた

だから最後に
掌を合わせて
痛みを知りたくなった

尖ったもの ....
雨のせいなのか
いつもより
歩きにくい

傘のせいなのか
守り切れない肩が
濡れてゆく

赤い傘にも
黒い傘にも
名前はないけど

手の感触で
知っている
主人のこと

 ....
真っ直ぐで
折れない定規のように
一本の線を引く

それが言葉なら
嫌われたでしょう

赤いルージュも
青い信号も
走り抜ける少女には
正義なのだから

何ひとつ
足りないも ....
欲しいものがなくても
コンビニまで走った

あの人の好きなものを
まだ知らないから

お酒も煙草も
ガラスの向こうで
光って見えた

いつかは
扉を開けて
渡せるように
少し ....
眩しい光が
僕の頬に
線を引いて
傷だらけの朝

痛くもないのに
責めたくなるのは
まだ少しだけ
眠いからだ

今起きたら
きっと醜い顔で
光の中に
隠れてしまう

化粧 ....
楽しい時に
悲しいことを考えて
その隙間を埋めるために
同じ場所を周った

悲しいことが消えなくても
紙袋に入れて
置き去りにした

バスの停留所
プレゼントを買い忘れた人が
持 ....
虫が鳴いた夜も
星が輝いた空も
闇の中は眩しかった

手ぶらで歩いたから
光を抱くことが出来る

人の重さより儚くて
振り返る時は
愛を探して

どこかへ
帰りたくなる

 ....
理由もなく
ただ休みたい

生活の音を
聞きながら

ゆっくりと
過ごしたい

パジャマのままで
目玉焼きを作るから
僕の代わりに
世界を見て来て

薄っぺらいパンに
寂 ....
ミナト 螢(1000)
タイトル カテゴリ Point 日付
December自由詩122/12/20 21:37
シングルベッド自由詩022/12/17 17:57
自由詩122/12/14 17:51
大丈夫自由詩022/11/30 18:29
サムライウーマン自由詩0*22/11/19 16:21
片恋自由詩022/11/4 19:38
夜の底自由詩222/11/1 18:58
君の街まで自由詩022/10/31 19:14
blue自由詩122/10/25 20:15
さよならの向こう側自由詩0*22/10/23 10:01
月と涙自由詩222/10/18 19:08
散歩道自由詩722/10/15 9:33
photograph自由詩122/10/14 19:09
洗濯自由詩022/10/11 19:21
自由詩122/10/7 19:33
遺書自由詩022/10/6 17:29
吐く、夢自由詩022/10/4 19:08
いつかの空自由詩1*22/10/2 9:43
衣替え自由詩122/10/1 7:26
自由詩122/9/30 20:21
リボン自由詩222/9/29 19:05
透明な歌自由詩122/9/27 20:59
憧れ自由詩022/9/24 8:31
雨傘自由詩122/9/23 7:28
正義自由詩022/9/22 19:08
自由詩1*22/9/17 12:33
朝の光自由詩022/9/14 19:52
自由詩022/9/12 19:36
その先へ自由詩0*22/9/10 18:53
無言の朝自由詩0*22/9/8 19:14

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