美しいと感じたものを美しいといいたい
全てはそれに尽きるけれど
その思いがどんなに強いとしても
なし得ないいろいろな理由が海のように拡がっている
海に{ルビ喩=たと}えれば海にゆるされ人に ....
し終えられた
空はない
着手しようにもみえない
何が?
突堤が
三角帽もだ
朝の汽笛ながれてきえて
アクアマリンのトマト潰れて咲いて
発端と終焉は
{ルビ搦=から}められ
....
悲しみの減少が喜びなら
大きな悲しみの減少は悲しみかな
だとしたら
喜びのような悲しみもあるということか
そう考えると
なんだかとんでもない所に生まれてきてしまったような気がする
とにかくぼくは20代後半の頃、色々なことをやってみなければと思い、比較的時間に融通のきく仕事をしながら自助グループを主宰し、ボランティア活動をし、NEETやひきこもりの専門家に会いに行っては生意気な質 ....
ぼくの一番の幼馴染は身長が185センチもあって運動もできた。たしか東大大学院まで行って、その後はIBMに勤めて、今は奥さんも子供もいるそうだ。しかも性格も頗る良い。ぼくが中学の時代に不登校になった時、 ....
今日、先年の水害で何もかもが水浸しとなった地区に行ってきた。路肩に植えらていた筈のマリーゴールドは尽く引き抜かれ、その代わりに黒い農業用マルチがのっぺりと施されていた。
ちょうど一年 ....
「朝」
いただいた分だけ
お返ししたい
ありがとう
の言葉を
できれば添えて
けれども
ただ
生きていても
大丈夫
「海綿」
....
「秋風遁走曲」
暗い気持ちで書いている
魚になって書いている
迷路を描いている
出口だけを描いている
胸に有り丈を沈めている
海の深さを見誤っている
雲を扇風機でながしている
雲は ....
昼の叢には
コオロギが歌い
まだ
風鈴の音も残る
時々
少し肌寒いようでもある
初秋だ
4年目になる
宿根バーベナの姿を
さっき
写真におさめた
だれに
見せるでもない
....
どちらか
からの
黙らせる
{ルビ海嘯=かいしょう}
それがあり
その後に
ながい
沈黙がおりる
{ルビ匿=かくま}われる
月夜に
ひたひたと
寄せる
波
堪えきれず ....
「LI○E」
宇宙一
鈍感ゆえ
死をかきかき
あ
詩を書き書き
の間違え
変換機能にも
ボディーを喰らう
哀しみよ
滅
これじゃまるで
何かの
やりとり
緑のアプリのや ....
しらじらとしらじらららとしらしらと
しりるるるららシルル紀が好き
ゆらゆらとゆらゆらゆらとゆらゆらら
ゆらりがあって揺らつき月夜
ありがたいどんなにそれがありがたい
かをおもいだし有 ....
浄化を意図して
つづら折りのあの坂道は山肌に組み敷かれたか
猛禽類やらが舞い
川には
きっと魚の信仰もある
でも
このポンコツ車は
トコトコと
登ってゆくのだから
あまり
心配 ....
詩とは
不粋の結晶体
では
この詩は?
不粋な不粋の結晶体
ちょっとした聞き齧りの上前をはねたのが
鬱陶しく散らばっている
これじゃない
これじゃないんだと
さやぐ橅の大樹
やはり内発だよ
外圧とは
内発のはねっかりさ
どっちつかずの
....
足の小指の先っぽを人差し指の{ルビ柔=やわ}い腹でさわってみると
これも自分かと
落し物に
気付いた時のように思われます
一つの素朴な気付きは
千の逢着へのおそらくは発端で
雪 ....
開かれた心は
ふんだんに流入する
……
これがしか?
しらしい
し
など
未だ書かず
かけず
何故それに拘る
拘るふりしかないではないか
つねに意識的であるつもりか
ピ ....
{引用={ルビ韜晦=とうかい}でちらさないで
よく読み
分かろうとしますから
その訥々な心にあてがわれる
麦のような言葉で
{ルビ叩=はた}いて下さい}
一つも難しいことはない。 ....
書きたいことが山程あるのか
書きたいことなど全く無いのか
どっちなのかが分からない
どっちだっていいんだと思う
今こうして生きている自分を
少なくとも受け止めて
死 ....
自分て
自分が関わった誰かが悲しんだり泣いたりするのがとても耐えられないてだけの
そういう人間なんだ
だからこうなったんだし
現にこんな生き方しかできなくて
やむなく
詩も書くんだ ....
明けきらぬ午前四時半の空に星がきれいだからと行ってみれば、確かに、星は潤んだ涙。
昨晩降った豪雨は大気間に微細な汚れ一つ残さず空と雲とを清めた。あのかすみ雲を指さして「はやいら!」という ....
今日は落ち込んだことがあった。
職業訓練の筆記問題の算数の問題が半分ぐらい出来なかったのだ。事前に例題で連立方程式の解き方を思い出しておいたのに、小数点が混ざった乗除の計算をする際、約分の時に必 ....
さしまねく何かにしたがいながらも{ルビ風車=かざぐるま}
炎天に自己愛もやしつくしきり雲の流れる
ロクデナシともなれず秋刀魚と菜箸
秒針ばかりが動き昼の爆撃
白雲が折り目無く{ ....
ごめんというがいうだけの曼珠沙華
液体のよう{ルビ月日=げつじつ}無碍ながらも初秋
薔薇の顔は神の刻限にはや棄てた
空をみてそらに対峙できずに
きづいたら何も無く泥だまり。 ....
いままでもこれからもそしてこれらもみんな未詩シッピ
{引用=うそつきは}
ひとりはたのしい
ふたりはうれしい
さんにんはさびしい
よにんはおいしい
うそつきはだれみんな
....
もうおわりだと口に出して何度それを言ってそのたびに母の心をキリキリさせたか知らない
不登校だったとき
高校を3日で退学したとき
大学でうつになり死にそうだったとき
引きこもっていたとき
働き ....
自分は考えもせず
よくのうのうと生きてる
薄いレモン水にすら
ならないような
どうでもいいようなものを
せっせと捨てて
夜中目が覚めて眠れないでいると
聞こえる雨
見えないホワ ....
あることがこんなにも白い昼の月
風鈴の音色の中で毒饅頭を食んでいた
みっともなく弛んだし笑う
いつしか朗朗と白髪混じり
誤読も正読もおそれず風のなか
あの葉っぱをにぎりた ....
コスモスと遊ぶ颶風のふきかえし
立ち入れぬまま
往くわたくしは
やらなきゃといかなきゃのばしょとしてくこと
ひらがなにしても
月はぽっかり
鳥の声さがしに出ていく人間が
....
詩を差し挟む余地など無いようなぐらぐらした時間がある。
2ヶ月前会社を辞めた時、お世話になった上司に挨拶もせずに去ってしまった。現在に至るまで放置したままで、一番お世話になった先輩には口頭でもL ....
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