昔から あきらめを知りすぎていた
昔から 甘えることなどできなかった
だから
ただ 夢みるだけで
今でも
ただ 夢みるだけで
現実から逃げてるだけ
なのかもしれない
そうよ ....
はばまれる 口惜しさ
忘れていく かなしみ
通じない もどかしさ
ガラスの小部屋にとじこめられて
じわじわと
時の砂の中にうずもれる
さらさらと
ただ さらさらと
時間だけが 過ぎ ....
まだ生きているのに
上にあるのは冷たい土ばかり
そんな私の運命を
悲しんでくれる者はない
指先の冷たさは
声なき罪の思い出
生きているとはいえない
今の私の存在は
むしろ
むなし ....
好きじゃないから 困ってしまう
嫌いじゃないから 困ってしまう
友達のままでいられたあの頃が
ちょっと前のことなのに
とても懐かしくて…
それは
風吹きすさぶ高原
それは
{ルビ陽=ひ}照りかえす街並
それは
忘れられない魂の傷痕
くまのぬいぐるみが
大好きだった少女は
大きな優しい人に出会って
今も夢の中
目覚めなど来ない夢の中
生きることのできなかった
少女のかたわらには
くまのぬいぐるみ
君の向こうに
何かを見つけた気がして
目があった瞬間
見失った
永遠なんてことは
ありっこないけど
毎日を重ねてゆけば
近づけるかもしれない
風が冷たくなりました
空は遠くへ行きました
星も澄んで輝きます
小さなぬくもりだけは
君のそばに
紺色のグラデーション
心に広がった波紋
だんだん
だんだん
のみこまれていく
永遠という嘘を
信じる私
永遠という嘘を
知らない私
今の都会には
青空なんて似合わない
うす汚れたこの街に
青空なんてもったいない
広い青空の似合うのは
いつも一人
あなただけ
儚き人間
何も持たずに生まれ
何も知らずに死んでゆく
何が哀しくて旅立つのか
花の雨の中を
瞳を閉じて歩きゆく
空から落ちた
星の砂
母さま想って
泣いている
優しい浜辺の神さまが
お空へ返して
あげました
お空へ返して
あげました
胸の叫びが届いたら!と
深い空を見上げ
たわけた祈りで天を嘲弄する
この心は幼い頃から死んでいた
何が真実かも知らなくて
愚かな行為で神を嘲弄する
助けて!!
{ルビ闇=くら}の底から コダマス
助けて!!
どこからともなく キコエル
誰だ
認めたくないから
逃げてみるが
いつまでも
キコエル
富士山の 上にひとひら 白い雲
いつまでも続いていくよ
足音だけがしんしんと
君は確かにそこにいるの?
遠く遠くにいるように
のばした腕さえ届かない
こんこん
こなゆき
ふりやまぬ
きょうも
あしたも
あさっても
こんこん
こなゆき
ふりやまぬ
人はみな
いい人なのに
どうしてか
集まると
悪くなってしまうことがある
願わくば
世の中の人々に
月がいつでもあるように
優しさが
いつでもあるように
センリツのように
かけぬける寒さ
終わらない
雨のスフォルツァンド
音の波は とぎれず
不自然な夢
ふと
襲ってくる
悲しみは
水底のように
穏やかで
疾風のように
激しくて
でも
この命は
守ってく
どうか
ひとすじの勇気を
私に
文明を厚着して
汗かいて
風邪をひいたのさ
人間たち
熱が出て
頭狂って
血の海へ
ドボン!
空から
ぽろぽろ
ぽろぽろ
きっと神さまが
天国で
消しゴムかけてるんだ
暮れかけた とんがり山の 山の端の 光のさして 雪またキラリ
何故生きていくのか迷った日
夢を追いかけて転んだ日
立ち直れたのはあなたがいたから
今なら言えるよ
“ありがとう”
今かぎりで
失ってしまうもののように
この生を生きる
暮れていく
空のグラデーションを
この目に焼きつけて
激しさのあとに
優しさをみつけた
満月の夜
青空は 風の描いた クレヨン画
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