満月や空咳しつつ過ぎにけり

像なれば臓まで射さぬつきのかげ

「叫び」よりなにも聴こえず冬日向
かたみに黙せば迷う言葉の方向 a
それこそ僕のひとを恐れる遺伝 b
どうか帰るな、鞦韆を去る{ルビ処女=メイデン}b
僕らの好きな父の劇場へ行こう a

偽アヌイのその劇場は木曜開演 c ....
爆発の映画一瞬とめられて電気店に{ルビ花圃=かほ}のごときTV

直ぐ咲ける花なりとわが贖ひし硝煙のにほひ仄かなる種 

ながれくる知らざる曲にあわせつつ{ルビ白昼夢=ゆめ}にはカフェのみなご ....
美しき{ルビ雄雌=おすめす}の花とぢこめていちじくはたれのうちなる{ルビ倫理学=エチカ}

をとめには水をあたえよをとこにはつね火のごとく勃つものあるを

ひきしむるベルトのしたに青年はつね戒 ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
無題俳句008/5/31 11:07
劇場———塚本邦雄風押韻ソネット自由詩008/5/30 18:02
街にて短歌108/5/30 8:48
隣人短歌208/5/29 22:30

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