落葉の 紅葉一枚 二枚三枚 探している秋
白樺の 葉の数だけが なんとなく いつか見上げた 秋の暮れと思う
何も考えず ただ水槽の 魚を見 あさにひるに かんがえないとき
....
ゆとりがある
こんなに静かで深くてよいのか
時は深く根を下ろし
かぜはなく 電気は通電している
精神の砂時計は脈々と時のなかに砂を落とし
溢れる歓喜の声は静かに躰中をかけ揺ら ....
日差しは木漏れ日のなかに差し、青葉は道を確かめてゆくように私の歩みの中に風と戯れていた。
新しい日々が、五月の若い初夏に緑は深くまた私を誘っている。
私は永遠のなかの刹那になかに生きている。
....
池の湖水は、幽かの光を震えてまた映え、夕暮れは嘆息しようとしながら地に埋没しようとしていた。五月の薄いどんよりとした雲が雨を地に落とすこともなく、札幌はまだ初夏の静けさを横たえている。藤の花に熊蜂が吸 ....
夕焼けが 溜息ついて 落ちてゆく
雨交じり 悔いよ残して 五月雨
忘れない 兄弟生まれて 母があり
絵具色 選ぶ思想は 勘頼り
誰もせぬ ことを求めて 生き方を
不器 ....
0.05sec.