「らっぱのみ」って「ラッパの実」だと思ってた
ラムネの瓶で揺れるビー玉
宿題あるし
何十日も君の顔見れなくなるから夏休みは嫌い
毒々しく赤く染まった舌を見せ笑う少年
まるで悪魔だ
向き合うと僅かに見上げていることに気づいた五センチだけ高い君
りゅういちくんって呼んでみたのに「先輩」って防御されたらもう動けない
闇に浮かぶ小さな橙色の下、
母は今日もいびきをかいて寝ている。
ぐう
母のいびきは、しかしながら母らしく控えめである。
中年女性のにおい。
皺が増えた、と、三時間ほど前、鏡を覗き込み呟いてい ....
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