昔色の電球が並ぶ高架下
不揃いのレンガ道を抜けていく
新鮮な古さとまだ知らぬ懐かしさが
交差している
あんなに大きくて赤いタワーが
ここからはオモチャみたいに見えて
こんなに近くにい ....
嵐は去った
ちぎれた雲が 空に置いてある
僕の気持ちも ちぎっては置き去りにしてきた
捨て方も分からない この気持ち
誰かの落とした種を拾ってしまうことがある
育てたのは僕だけど
....
愛してる
愛してみる
愛さずにいられない
愛しすぎてる
どの愛を感じて
どの愛を伝えたいの
あなたはどの愛を求めていますか
会えない夜
会える夜
会っている夜
会った夜 ....
窓の半分下を光が洗っている
照らし終わった上半分には
今日の空がもう咲いている
窓の外ではみんなの記憶と記録が
絡み始めてる
僕の今日はまだ名簿にも載っていない
温かいコーヒーをカ ....
あんなに悩んだのに 神様にも聞いたのに
結局、サイコロを 振ったような未来が
何度も鏡に映して 鏡の私に問いかけた
赤色のワンピース 今も値札がうなだれて
私の夢は いつも優しいだけで ....
今日の役目を終えたようなアスファルトが
まだお前がいたかと俺を迎える
誰もいないから好きに渡れよって
赤い顔したやつが
点滅しながら俺を誘ってくる
ゼブラ色なんてもう意味をなくし ....
月が半分で座っている
残りは嘘と欲望で満たしてみるかい
いつも耳もとにぶら下げていた想い
片方だけ どこかに置き忘れている
麻酔を打たれたような足取りで
心の余白をなんとか守りながら ....
未完成なまま動き出すこの気持ち
戸惑いだなんて綺麗な言葉じゃ飾れなくて
ただ確かめたい 口紅色の危うさを
嘘をください 君を信じられる
嘘をください 君が隠したい君を
ねぇ、君は“嘘 ....
僕が惹かれていく人を僕は分かる
この心とは長い付き合いだから
憧れを追う人に僕は憧れてしまう
間違いない、磁石くらいの正確さで
13枚のカードを差し出されて
ジョーカーを撫でる指 ....
感触の変わらない物ばかり見せられて
満足を刷り込まれている
見てもいない物を滑らかな舌触りで
「それはフェイクだよ」と得意げに
いつからだろう
ポーカーフェイスな言葉で
ベイビ ....
自分の弱さを隠したくない夜がある
誰かのせいにして誰かを求めている
そうやって明日のパズルを組み立てながら
崩れそうな不安を積み上げている
ガードレール越しで携帯を覗く子
....
あの頃はよかったって
昔大人が言ってた
昔はよかったって
今は俺が言っている
便利さや手軽さは手に入れた
それでどうした どうなった
飾ることも隠すことも出来なかったも ....
知られてはいけない事と
隠したい事は意味が違う
知られたい事と
伝えたい事も大きく違う
「意外だね」って言葉が好きだ
小さな声で大きな夢を語るような
山頂の空気が美味しい ....
どおした 何がそんなに怖い
どおした そんな顔してちゃ
欲しい今日があくびをしながら
お前さぁって 説教始めちまう
リミテッド 感じれるだけの
リミテッド 勇気を集めてみる
....
終えたい理由もなく今日が終わる
月が昇らない夜を見ている
空っぽの冷蔵庫を冷やし続けるようで
ただ消耗していく心
今日すれ違ったものはなんだろうか
他人の欲望 隣人の希望
....
僕には今日の終え方がある
最後の望みの様に
ポストを覗きこむ
何か良い知らせはないかと
やっぱりそうか
そんなに上手くはいかない
分かってはいたよ
でも期待もしてたんだ
予 ....
誰かが落とす事実は僕を歪めていく
ダイレクトに目撃したものですら
ゆがんで感じてしまうことがある
自分の感情ですら疑いながら足跡を決めていく
僕の前提は経験なのか歴史なのか
手がかりは ....
例えば
誰かの活躍に勇気をもらったと
群衆の歓声が映る画面
俺は何をしているのかと
劣等感を募らせ嫉妬に溺れる
俺のサスペンスはそこに無い
例えば
流行の装いを真似てみ ....
今日を始めたからには
今日を終えていく
どこかで
家へと向かう道を
帰り道って言うけど
今朝 扉を開けて
見た道は
夢路だったのか
幸せは瞬きぐらいにあるけど
幸せ ....
都会は僕を識別し
演技力を測っては
僕に役柄を与えてくる
役柄を違えてみると
鋭く二度見しては
ため息の様な空気を漂わせる
壊れかけた夜空に月だけが浮かんで
寂しさの行き場を ....
利き手で「好き」を
書いてるうちは
まだ憧れの時
利き手を使えず
左手に持ち替えた頃合い
恋はその辺りにいる
恋を隠してること知ってほしくって
まばたきを忘れてる
....
自販機の前に立ち 今日を終える合図を押す
逃げ切った気分で喉の奥へ流し込む
心の行き場を探して終電車に揺られていく
斜めな夢に落ちる人
今夜を終えれずはしゃぐ声
帰る場所はあるの ....
ロボットが感情を持ったとか
人の知能を超えたとか
そんな時代が来てるらしい
ロボットが人に近づいてるのか
人がロボットに近づいてるのか
分からない時代がきそうだね
でもね
ロボッ ....
晴れていようが
雨でいようが
待合室の様なこの扉を開ける
向かう宛てがあっても
向かう宛てがなくても
コンパスは扉の外を指している
セリフもない
ストーリーもない
そんなス ....
太陽と月に今日も見張られながら
24つに区切った計画を遂行していく
もう3日前の願い事なんて忘れてるのに
あの時の君の言葉だけは丁寧に保管されている
欲しい手がかりと残したい証拠が揃わ ....
リンゴが落ちるのには訳がある
人生をかけて解き明かした者がいる
解き明かさねばならない理由は
どこにあったのだろうか
解き明かせない物が胸の中にある
解き明かせば人は置き換えられてしまう ....
朝日をカーテン越しに
気配を感じる程度に確認する
改札機はカードひとつで
俺らしきを俺と認識する
人の目もそんなもんさ
計画はピアス程度にぶら下げて
策略は靴底に忍 ....
今夜を惜しむように
違う明日を拒むように
無抵抗に寄り添う二人たち
つないだ手は
解かれると知りながら
シンデレラの掟すら
書き換えるようとする二人たち
反対の空に浮かぶ ....
両手を背中で結んで
夜風を独り占めする様に
一歩先を進む君
結んだ指は祈りにも似て
君は無邪気に何かを願っているようで
君は気付いているかい
「これって運命かな」って真顔になったり ....
空が広いことは知っている
空の広さを感じる場面はそんなになくて
空に虹が架かるのも知ってる
虹を掴むような高台に上ったことはなくて
僕が向かう毎日は
誰かが作った毎日
夢 ....
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