おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています

今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました

ホテルの大きな煙突換気口から、 ....
おはよう

白い雪が道路に落ちて車にこねられてカフェオレアイスになっていました
着色料はなんだろう
白が見えない進化でしょうか もう冬の足元が見えない朝に

無言で人工にこねられていきます
物音がくねる様子が見えたので、私は月に出る
ざあと、見えない穂が空を舞い、星になるようで

この目が最大に映せる範囲まで、目の端を脳で感じる
紺の空のもと、私に垂直な道は、捉えられないほど遠く ....
僕が行く。

片手の平を道路にぴったりつけ、よっと逆立ちをする。
逆さの足は宇宙が吸い込んでいくように、空を飛びたがっている。綿パンのはためき。
そして、右手に力を入れ、道路を押す。ふわりじゃ ....
涙が 肌とティシューに沁みていきます
私は 電源の切れた暖かい携帯を握っています
目が それ以上の涙は受け付けませんと言っているのに
私は 溜めていた重油を搾り出すのでした
胸が 波止場へ着く ....
私の燐粉が雪で抜け落ちるのにそう時間はかかりません
春を見ずに

あなた、
電線の五線譜を見上げる
三日月は細い弧を描きながら
歩くリズムで夜を唄う
譜を行き来し 生まれて三日の自分を唄う

夜毎に変わる 自分の歌を
今日はぴりぴりと夜 静けさが集まる冬の夜です
加えて寒さも仲間に入るようで 足元の雪はぎゅむぎゅむと音をたてます
寒さは星を磨くので 星は喜んで配置についていました

そんな帰りは ぬくもりが ....
さようなら空を愛した空の鳥翼は冬の闇に消え行く


コーヒーに雪をひとさじ入れたらば味は冬味になるのかしら


雪の枝そろそろそろととけてゆく日差しが春に交代をし


塀の上スズ ....
バスの窓から今日の陽がまっすぐこちらにあたります
木の影のリズムが頬を通っていきます
それは前にいる車のテールランプよりも少し早いテンポで

傷だらけの窓から入る暖かさは 春がもう来ているよう ....
人工宇宙が日にさらされ 影を落としています
夜になれば 足元をこうこうと照らしだします

星の影は音もなく 黒く動くのです
風のルアーを投げる 冬に連れるのは地吹雪ばかりだ
捕まえても逃がすよ 大丈夫
「キャッチ アンド リリース」が信念だから
ピアノジャズにゆれて グラスに色水を注ぐ
彩度を少し落としたセピアの空気を 長い煙が流れ泳ぐ
その小指の高音 鍵盤がはねる
私の気持ちは泡と跳ね ゆっくり細いかかとでリズム
天井のプロペラが  ....
遠くから はさみの鳴る音が聞こえる
それはとても正確で 狂いの無いリズムで
冬の雲を切りそろえ 月の出る準備を
飛び散った雲は星に変えよう

はさみの刻む音で 月がくる
光輪のファーを巻き ....
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
見上げる電気横から今日の光
そろそろ夢が終わりそうな音
くるまる温度に埋まりながら
また薄く目を閉じるのだけど
時計の針から苦情がきたので
コーンフレークを迎えに行く
ストーブのヤカンはもうからからでした。
冬とストーブとの狭間で、ゆっくりと考え事はできませんでした。
海にぽっかり 浮き輪にはまって流される自分がいます
不安と不意の涙の波で出来た海に ぷかぷか ゆらゆら
空は青く澄み晴れているのに この海はとても深く暗い
岸に近づいても 決して上がることが出来 ....
笑顔と私の準備を
花に笑われないよう
覗きこむ目に
優しい遠い香り
青を受けて光る細く
短い暖を夜へと繋ぎ
長く長く伸びゆく冬
セーターの首をつまみます
えりが首を小さく噛むためかゆいのです
ふわふわの小さな猫をつまむ指

もう悪さはするんじゃないよと離します
たくさんの紙片が撒かれて散って落ちてきます
これは誰かのカーテンコールなんでしょうか

私はそれを静かな病院の採血待合室、
大きな等身大以上のガラスから見ていました

降り積もる紙片
溶 ....
部屋の中には、薄暗い静寂と時計の針の歩く音しかありませんでした。
朝から白い人と格闘する気にもなれず、
ぼんやりと人肌ベッドにくるまれていたいのでした。

けれど、ベッドの中で暖かい夢を見なが ....
ロードヒーティングの海に
島は浮かんでいました

島には白い人々が小さく住み
春になると島ごと音もなく
海に飲み込まれていくのでした
空と立てばいい
明日が押し上げるから

風と行けばいい
過去が後ろにいるから

陽と笑えばいい
今日が暖かいんだから
夜の空気は光を磨くので
光も鳴るように笑います
あなたと手をつないで
私が少し流れていきました

今までは1だったのに
あなたに少し流れて不安定になりました

つながって
感情が流れていきます

あなたの中に私を見るわけです

 ....
私の水がぽたりと落ち
この冬に凍えてしまいました

ひっかかる予定は無かったのに
冬の暦にすらりとのびる
夕を青に染めながら
ひらりひらりと降り始め
静かに白の服を着る
冬雲がカーテンを閉め始めます
夕日は少し嫌な顔をしましたが
季節の仕事なので、今日は早めに帰り支度です
ふく(150)
タイトル カテゴリ Point 日付
日常ストーリー自由詩2*05/2/23 11:53
カフェオレアイス未詩・独白1*05/2/22 9:50
夜、月へ出る未詩・独白0*05/2/20 22:07
さぁ空自由詩2*05/2/16 18:07
重油タンカー事故自由詩3*05/2/16 0:45
燐粉自由詩3*05/2/14 13:09
夜の歌自由詩3*05/2/13 14:39
冬帰自由詩4*05/2/12 1:42
2月10日の歌短歌2*05/2/10 11:23
影リズム自由詩2*05/2/10 9:23
星の影 昼の星[group]携帯写真+ ...3*05/2/8 19:35
釣り未詩・独白1*05/2/7 12:26
セピアバー自由詩3*05/2/7 1:25
冬夜の月自由詩8*05/2/6 22:04
迎え[group]携帯写真+ ...7*05/2/5 17:27
休日ベッドの温度[group]携帯写真+ ...3*05/2/5 11:57
傾くふた自由詩2*05/2/4 18:36
ゆら海未詩・独白2*05/2/1 13:53
込める花と[group]携帯写真+ ...3*05/1/30 15:24
暖つらら[group]携帯写真+ ...5*05/1/30 13:33
白いふわ猫自由詩3*05/1/27 16:45
紙片自由詩4*05/1/27 15:00
今朝の事です。自由詩1*05/1/23 20:54
黒海に浮かぶ白島[group]携帯写真+ ...3*05/1/23 12:12
簡単自由詩2*05/1/20 0:10
冬の空気光る空気[group]携帯写真+ ...11*05/1/19 18:15
流れる自由詩4*05/1/19 1:17
氷る[group]携帯写真+ ...4*05/1/16 23:39
青の夕[group]携帯写真+ ...2*05/1/16 14:48
冬の仕事[group]携帯写真+ ...6*05/1/14 13:42

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