あかあかと美しすぎてお日様のその輪郭にただ弾かれている


もものかわはがしたゆびがぐにゅぐにゅであらったけれどもにおいきえない


歌いながらまるく溶けてく氷たち 透明なグラスにあふれな ....


珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく


* *


爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい


鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
ねこねこは
きらきらのほしがまいおりたまちのなかで
うきあしだってくるざっとうをみおろすのが
すき
ほわいとくりすます
という ひびきが
すき
それは
あのひとの
てのひらに
にて ....
ひとは死んで星になるなら死んだひとにわたし死んでも触れ合えないね


あたたかい窓に涙をはりつけて幾つもの千途絶えてく音


一度融け凍ったアイスの響きですガリレオ・ガリレイ歯にしみて ....
{引用=〜スヌーピーの漫画に出てくる、黒髪の少女に〜 }


ルーシィ
わたしいま
あなたについて考えている

ルーシィ
わがままで
高慢ちきで
知ったかぶりで騒々しくて
野球だ ....
夜空にはった薄い
うすい膜のような
しろい雲の
あまりの遠さに
秋を知る
気づけば
月も
星も
なにもかも
わたしたちを包むせかい
高みにみあげた
綺麗の  ....
{引用=エレクトラ、たったひとつの恋なのに琥珀の瞳に総てを凍らせ}



{引用=041:迷}
「迷ったら、やめる」家訓の中ひとりメビウスの輪を愛する小娘


{引用=042:官僚}
 ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
ふりつもる夜の殻が
ふみしめるたび
かわいた音を立てて
砕ける
名前を思い出せない花の香りが
密度を増した湿度となって呼吸を
奪う
夜の果てにたどりつく
手っ取り早い方法は
眠りなの ....
日曜の朝のイメージは白
だったのは子ども時代の名残
めざめるとそこかしこに
ラメみたいに散る朝陽

 日曜日だけは
 がっこうの一時間めのじかんに
 テレビアニメをやっていて
 だから ....
すき、
ではじまり
きらい、
とつづき
くるん、とまわって
また、ひとひら
やわらかなあしもと
あおいはなびら
ゆるり、ふうわり

そのあそびは
かならず
すき、
ではじまる ....
{引用=011:都}
ただここにいるんだよって告げたくて座標なき都さまようアネモネ


{引用=012:メガホン}
汗だくでパスワードはじくメガホンが甘い言葉は要りません、と夏


{ ....
味噌汁の茄子にやけどをした舌を冷やした夜に交わした明日

うぐいすをおくちのなかでとろけてく春の野に出で転がした笛

一皿のタコヤキでなく一粒を分け合えるならタコなし一興

晩飯のこと ....
{引用=001:声}
なかゆびで喉の尖りをころがして昨日の声の輪郭は何処


{引用=002:色}
風色の蝶つかまえてくれるなら、と少女の瞳にじむ雨音


{引用=003:つぼみ}
 ....
春のぬるい風をどうしても愛せない。
凍てついた枯れ枝の尖った輪郭を
冴えた静寂の中を立つ潔癖な冬木立を
ただ耐える以外には何もしないですむ季節を
ぼくは心底愛していたので
ふくらみはじめたつ ....
てのひらに降らせたカラフルなキャンディの雨
気前よく景気よく弾けるクラッカーの紙テープ
そんなふうに

グリンピース
ぐらぐら沸き立つナベの中に
  グリンピース
放り込むのは何故この両 ....
ラインストーンふた粒はがれた日のようにさよならって言ったほうが勝ちなの



彼氏くらいいるんでしょってモノグラムの財布撫ぜてるひとに問われる



ゆめのなかほんとうの家族に愛される ....
横断歩道のストライプを
白のとこだけ踏みながら
ようじんぶかく歩いて
見上げた歩行者用信号の青が
点滅をはじめて
スクランブル交差点が早送りになって
ひとりだけスローモーション ....
{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき

父さんが僕の髪をく ....
ぼくの 内側には
ふたつのいろをした 
無数のコトバが はりついていて
ぼくは それを通して 
世界を みている
 
 ぼくのお弁当のスウプをみんなわらった
 カバンをぬらし ....
花を 手折るのが
わたしであるうちは
わたしは花ではなく
手折られることもない

ナイフを構えるのが
わたしであるうちは
わたしは傷とはならず
痛みにうめくこともない

無数のあな ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
汐見ハル(23)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
ねこねこの、文書グループ05/12/24
投稿作品
うつくしいくに短歌307/8/18 18:40
『MIX&REMIX』浸透率短歌8*06/1/2 17:34
ねこねこのほわいとくりすます[group]自由詩6*05/12/23 22:45
【短歌祭参加作品】おそらのほしになる短歌705/11/14 0:48
ルーシィ自由詩13*05/10/29 23:10
深遠なる夜に自由詩905/9/26 9:17
ダディ,Mr.マイダーリン(題詠マラソン2005 041-0 ...短歌805/8/18 3:48
夕立は魚にだって動揺です(題詠マラソン2005 031-04 ...短歌6*05/8/11 15:22
呪文みたいな日々でした(題詠マラソン2005 021-030 ...短歌505/8/3 21:03
星のうまれるところ自由詩1505/7/30 22:18
リアル・ウィークエンド自由詩805/6/3 1:30
ねこねこの、くるん。[group]自由詩405/5/13 0:00
題詠マラソン2005 011-020短歌305/5/7 9:14
【短歌祭参加作品】記憶の、あまい短歌505/5/4 0:52
題詠マラソン2005 001-010短歌405/4/3 3:10
シェルター自由詩7*05/3/15 0:14
グリンピース自由詩10*05/3/6 23:01
さよなら、人魚短歌605/1/31 0:03
セーフモード自由詩5*04/12/5 23:07
方舟のなか、壁にもたれて僕は自由詩7*04/9/26 7:07
ボトル・ランゲージ自由詩8*04/8/17 0:35
わたしが花を手折る理由自由詩5*04/8/13 0:46
まけじゃんけん自由詩29*04/3/24 0:41

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