(世界は、毎日終わっているのになんで誰も彼も平気なの!)



さんざぐずった女の子は、清潔なシーツですぅすぅ眠る
おもたいミルクの呼吸が、部屋中に立ちこめる


22時、最終 ....
夏の終りに埋められた小さな命の殻。
わたしはまだその場所を教えてもらえない。
わたしが泣くのは、自分の足元に生活があるからだ。
迷わず生活を選択しながら、
どう仕様もないじゃないかと言い訳 ....
となりで眠る人間の腕は
すんなりまっすぐなかたちをしていて
それが私の首にぴったりはまるのが
とてもとても好きだと思った

絞められたって、いい



どの歌も
かたちのないものが ....
肉屋さんで少しの肉を買った。
黄色に塗られた自転車が
すれすれで通り過ぎていく。
母親の腕から赤ん坊が
指をくわえて笑いかけてくる。
小学生が
細い足を絡ませあって遊んでいる。
恋をした ....
逆に
すべてのことを忘れないでおこうと思った。
感傷や復讐の道具になるとしても、
呪いと呼ばれたって
おぼえていよう。

みんないつかは昼下がりの平穏な家に住むんだね。

だから僕は覚 ....
朝焼けはスミレの匂い

だからそんなに
諦めを憎まなくていい


焦煙の隙間から蓮の花こぼれるような、
シャム猫のヒゲに黒真珠実るような、
嘘みたいな軌跡も君とならみれるよ

 ....
傷つくことを
知ってしまったことに
子供にはなれないと
笑ってしまったことに
夢で見た一角獣が
死んでいたことに
美しい教会の高い声に
もうあえないことに

そういう夜に
眠った怠 ....
 ぼくは光に溢れて産まれたかった
 だから降りつける音がとても冷たい



 君のからだに密かなにくしみが沈殿してゆくのを、
 雨の庭の黒い傘の下で見ていました。

 雨の色なんてこの ....
そ れ は 溺 れ る よ う な 甘 す ぎ る 地 獄
 う た た ね の 日 々 の く り か え し で も
 き み が 嫌 い な も の が
 ぼ く は 好 き だ よ
 ....
地球儀のかたちをした白いライトが、
暗い部屋でゆっくりと回りながら光っている。


  子供は寝転んで飴を舌に乗せた。
じんわりと広がる甘さが乾いた口に痛い。
 ....
彼女の焼いたケーキは、ただ疲れたからだにわけもなくやさしかった。
 それは彼女のくちづけと全く同じで、
 僕の舌をぬりかえて泣きつかれた胃袋をずっしりと満たした。
 気だるいからだは共鳴して、静 ....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を


花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ


立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
しらない

どうしようもなく生臭い、
地面に根付いた身体で僕は生きている
いつも僕を引き摺り倒すのは生活感でしかない

この街が違うってことなんて、
耳の聞こえる時から知っていた
 ....
{引用=1:声}
暴ければ骨がみえるようつくしい燃ゆる緋色の声みえずとも

{引用=2:色}
郷愁もあざけってくれ雨粒に色などないと笑う君なら

{引用=3:つぼみ}
花つけず逝ってしま ....
忘れ ないよ。


こ の 背 中 が 錆 び 付 い て、
こ の 爪 が 干 乾 び て も。


10月の5時に飲む カルピスみたいな

 君の まなざし 心臓の音
 ....
胸廓を侵されるなら服をぬぎ猛る桜に沈め嘲笑



「エロガッパ」中の結露に書く顔のガラスをすべる花は涙か



白酒とつまむ花びら香りなどわからなくても胎内に秘む
汗を出したおかげか、
底辺だった体調がゆるゆると浮上してきたようです。
時計を見ると、今日がはじまったばかりです。
枕元のペットボトルに手を伸ばすと、小さな土鍋が、そばにことりと添えられていまし ....
都合の良い人だけ生きてればどうでも、
そう言い放つ冷たい蛇の息を思い出します
あなたは冷徹だった
あなたは蛇のようだった
あなたは祈るくらいなら孤独で死ねる
あなたは生きていけない

 ....
なんでかな
あの瞬間はきっと、今なのに

眼球の裏で羽虫が飛び回っている
右耳の後ろの脳が痛い 痛いんですー
固形の薬にはなんだかマイナスのイメージしかない
二番目に古い記憶のラムネ菓子と ....
き み が 愛 ら し い の は
た し か な も の の 温 度 を 知 っ て い る か ら
11 が つ の 澄 ん だ 絶 望 を
小 さ な 口 に 含 ん で い る か ら
 ....
ただあいたくて、それだけでしんでしまえそうだけど

あの子が火葬場のにおいのする小島で
何も映さず笑っていられますように
忘れることも残すことも許さない
残酷な小鳥でいられますように
午前 ....
のどけきは君の口づけかウグイスかどたどしさに花も綻べ
待針夢子(22)
タイトル カテゴリ Point 日付
ドア自由詩506/1/28 5:49
晩夏未詩・独白305/9/6 9:01
ゼリー自由詩205/8/19 0:55
木の芽どきの手紙自由詩505/7/15 2:02
六月の(みなも)未詩・独白505/6/20 0:43
泣かないで自由詩405/4/30 22:42
めまい自由詩405/4/25 19:45
燦雨自由詩405/4/17 19:02
温度自由詩305/4/10 20:32
ハンドル。自由詩405/4/3 2:19
カラメル未詩・独白105/4/3 1:02
祖母の墓前(八月に)短歌505/4/1 12:35
未詩・独白305/3/30 13:42
題詠マラソン伴走 001-010短歌3*05/3/29 12:28
ばいばいハニー自由詩1*05/3/28 22:16
よざくら短歌2*05/3/28 18:01
十月に(月と柘榴)自由詩3*05/3/28 17:37
水面のひかり自由詩1*05/3/27 1:34
ラムネが欲しい未詩・独白3*05/3/25 3:11
おいでよ自由詩3*05/3/24 23:02
スピカ自由詩9*05/3/24 5:28
上達はしません短歌105/3/24 4:11

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