ぼくはバクに
夢をたべられてしまったよ
ぼくの
枕元にいたバクは
めやにばかりの目に
うっすら涙をためながら
こういったんだ
いただきます
ひっそりと
いただきますといわれてしまって ....
みっつかぞえたら
あたしのこと好きになってね

みっつかぞえたら
ゆめのつづきをみさせてね

みっつかぞえたら
そっとくちづけてね

いち に さん で
あたしたちの明日はバラいろ ....
おぼれるのはくるしいけど
一回やってしまうと
もう
やめられない気がする
まめだいふく食べるみたいに
かんたんだったらいいのに
そうしたら
あたしにだってわかるよ
あなたにおぼれないた ....
馬にのっていると
とってもあたたかい
馬にのっていると
馬の鼓動がつたわってきて
わたくしのからだまで波うって
涙が
なみだが
あふれそうになるの
たてがみにふれる手もふるえ
耳にふ ....
あたくしと踊りませんこと?
いやなら無理しなくてもいいのよ
なぜかひとりきり
キモノのあたくしとなんて
踊りたくないのなら
それでいいのよ
鹿鳴館は
ドレスのおんなばかりで
あたくしは ....
かなしみがぼくを襲う日は
なぜだか
地下鉄にのりたくなります
そんなときのために買っておいたオレンジカード

そんなときにしかひきだしから出しません
つめたい改札口は
地下への扉
あ ....
平和ボケしています
毎日いそがしくしていますが
平和なことにかわりありません
冬の寒さにまいっていますが
平和なことにかわりありません
あたしには
必要最低限のものがあって
べつに必要最 ....
栗むいてうつむいてなお神無月わたしはきょうも星をみつける
テスト中ゆうべのあのこ思い出すほんとは朝しか会ってなくても
一回でいいから
ビー玉をとかしてみたい
るりいろの
そらいろの
あのビー玉
やら
このビー玉
なんかを
そしたらきっと
きれいなかたまりができるよ
あのひとの
涙のレプリカにでも ....
わたしはいつも
あの枝のよこをとおるよ
山下さんちとみどりちゃんちの間の
何さんちかわからないおうちの枝

ほんとうはとおりたくないけど
通学路だからしょうがないや
近道してタマの前をと ....
がんじがらめのぼくは
今日もきみに会いにゆけない
なんてったってがんじがらめだからね
ゆけるはずがないのさ
最初はかなしばりかとも思ったんだけどね
ちがったみたい
かなしばりってどんなもの ....
朝もやのなかで
あなたの顔をみています
あなたが入れてくださった
オレンジペコーのお茶をのみながら
庭の
ねこやなぎをみているふりをして
横目で
あなたの顔をみています
雪が
ふって ....
よるのみちかけるはだしでわけもなくかなしみのこえひびいていたとて
子の刻の夜はいっそう暗かろう紫色に月がほほえむ
くつしたのなぜかかかと破れたりだから今日は会えません
じっくりと愛してくれるわけ ....
いらっしゃい
なんにしましょ

あいびきにく
ください

あのひとと
あいびきしたいので
あいびきにくで
あいびきハンバーグを
つくるゆえ

おともだちに
ばかにされても
 ....
つんつるてんのお着物を
どうか着せてくださいな
やまいもなんかすってないで
どうか着せてくださいな
ゆめはもうきえたけど
あなたはまだいらっしゃるので

つんつるてんのお着物を
どうか ....
小さいうさぎ小屋には
にんじんのはし 

きゃべつのしん

まるごとのりんごが
あったよ
まるごとのりんごはよくうれて
とてもおいしそうだったよ
まるごとのりんごには
つめたい ....
夜のなかを走る
ママのコートとあのひとのマフラーをかっさらって
くつだけ忘れて
コートの中はパジャマで
なんにも知らないウィニー・ザ・プーが笑ってる
ときどきうしろを振り向いて
だれもいな ....
これは
あなたのためのおみそ汁
あなたのための水をおなべにはって
あなたのためのおだしをいれて
あなたのための大根をきって
あなたのためのわかめをもどして
あなたのための玉葱をきって
あ ....
のみかけのココアはそのままに
あなたはここを出ていった
コーヒーものめない子どものくせに
あたしから離れていくなんて
のみかけのココアは
つめたい部屋にぽつんとおかれて
ゆき場をうしない
 ....
この世でいちばん哀れな女って
どんな女だと思う?
それはね
忘れられた女よ
捨てられた女よりも
死んだ女よりも
もっと哀れ
あたしのママはバーの歌手で
たばこやら
酒やらを片手に
 ....
せんせいあのね

 きのうのわたしのいえのばんごはんは、ビーフシチューでした。
このよでいちばんあわれな女はわすれられた女だそうです。
うちのおかあさんは、ビーフシチューを作りながらそんなうた ....
リリーはね
いつも
フランソワーズというカフェの
いちばん
おむかいのおうちの小鳥がよくみえる
あのふたりがけの席にすわるの
奥の椅子にこしかけて
まるで
だれかを待ってるみたいに
 ....
夜になると
ケーキが食べたくなってくるので
わたしはすかさず
はぶらしをとりだして
はみがきをします
はみがきこなどはつけず
一心不乱にみがきあげるのです
そうすれば
ケーキを食べずに ....
今日はあたしの誕生日なので
お母さんがごちそうをつくってくれます
いつものケーキ屋さんにデコレーションケーキを取りに行って
ジンジャエールと生ハムと鶏肉なども買ってきて
ナタデココなども買って ....
いくつか階段をのぼりおりして
いくつかゴミ箱をとおりすぎて
いくつか信号を無視していくと

ほうら やっとつきました
ここが あたしの白いおうち

あなたは特別に入れてあげるけど
ほん ....
しずかな池に
つまさきだけ
ちょっと入ってみたならば
たちまち
ぶるっと寒くなり
思わず笑って抱きついた
あなたの腕に
抱きついた
あまりに自然だったから
もう笑い事にもできなくて
 ....
あたしの窓は西向きよ
すてきな夕陽がみえるけど
帰るあなたがみられない
あなたは今夜の月にむかって
きっとさびしく帰るのね
つめたいガラスに耳をあてると
かなしい音が聞こえてさ
妙に 妙 ....
雨があがると
わたしたちはいっせいにとびだした
雨があがったので
傘などはまったくもっていなかったが
雨はあがったのに
みな ながぐつでかけだしていった
ふたり
みほこちゃんとまこちゃん ....
かかとが少し痛いけれど
あなたがくれたこの靴は
いつでもはいていないと 
誰かにとられてしまいそうで
ばんそうこうが蒸れて 
きずぐちに良くないと知っていても
はかずにはいられない
むか ....
ぽつん ぴとん ぴちゃん
ぼくのうちの水どうは
いつもじゃ口がゆるんでいます
ぼくがわるいのではありません
おかあさんがわるいのではありません
けれども
ぼくのうちの水どうは
いつもじゃ ....
かなりや(126)
タイトル カテゴリ Point 日付
バク自由詩403/12/27 21:15
みっつかぞえたら自由詩103/12/27 21:03
溺れる自由詩103/12/25 22:41
馬にのって自由詩303/12/23 20:31
舞踏会自由詩103/12/23 20:19
かなしみサブウェイ自由詩403/12/19 20:39
かなりかなりや(平和ボケ)散文(批評 ...203/12/12 0:20
もう秋か。と思っていたのに短歌103/12/12 0:06
ビー玉自由詩603/12/11 22:03
冬のふうりん自由詩103/12/11 21:23
がんじがらめ自由詩103/12/11 21:03
朝もやのなかの自由詩103/12/9 22:26
わたしには好きな人がいるので短歌203/12/6 23:05
あいびきにくくださいな自由詩103/12/6 20:51
つんつるてん自由詩203/12/6 20:39
りんごとうさぎ小屋と自由詩203/12/6 20:34
夜のなか自由詩1*03/11/14 22:27
おみそ汁自由詩103/10/30 23:45
のみかけのココア自由詩403/10/30 23:22
忘れられた女 に自由詩203/10/30 23:09
忘れられた女 いち自由詩103/10/23 17:35
リリー自由詩103/10/23 17:10
はみがき自由詩203/10/23 16:38
誕生日自由詩2*03/10/21 15:03
あなたのしあわせ自由詩1*03/10/21 14:54
そのまま自由詩1*03/9/27 23:13
あたしの窓自由詩0*03/8/21 21:57
雨があがると自由詩1*03/8/20 22:17
くつずれ自由詩1*03/7/24 10:54
水どう自由詩0*03/7/24 10:44

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