緑の癒しの空間から弾き飛ばされ さまよう子供らにまどろみは、無く
降りそそぐ悲鳴の雨に夢と飢えだけが実る
もの言わず増え広がる廃墟を彼らは、無色の王宮と呼び
自らを捧げ物と ....
誕生日
砲弾の下 母の身で 生かされ三年
今日も花摘む
戦い ....
未練が忍んで 訪ねる夜は
畳の部屋で 灯り おとして
膝を立てて 俯いて
女が爪を摘むのです
ちぎれた身の内一つのものの
行方さえ 問えぬよう
男の居場所を 問 ....
母恋し
朝げの仕度する姉は
かまどに火をくべ 涙、乾かす
一欠けの パンを盗んだ妹に
ただ涙出て 拳下ろせず
....
藍の先に広がる紫雲の中に 運び去られた光を探す度に心は溶け
悲しみを剣で返す人の愚かさを知る
読みきることの出来ぬ深い歳月を歩み彼らは、光を捨て
迷わす千や万のささやきを振り払い 闇を御 ....
赤茶色の土の上にあお向けになり 私の視線は、釘付けとなる
向けられる銃口も無く 引かれる国境も無い
傲慢と神の名と正義を後ろ盾に彼らは、真に聖なる魂を蝕み
終わる事の無いスパイラルに 己 ....
数々の本当が降りそそぎ 立ち尽くす毎日
なんて、なんで。なんで、なんて。
「こんなはずじゃ、なかった。」と、他人のカートを横目で見る。
なんて、なんで。なんで、なんて。
鮮やか過ぎる ....
戦場の瓦礫の隅で屑拾い 父を弔い 母を養う
婚礼用 その日を夢みオアシスで 白い花摘む義足の少女
「止む得ず」と ブッシュの民は、口にする イスラムの ....
鮮やかな青春の残像が鋭く深く、私の理性の隙間に入り込む
紺色のオブラートに包まれたそれは
誰も触れることの無い呼吸を営み
現在の全てを拒絶する
何故の存在で、その奇妙な横顔を垣間見せるのか
....
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