切り口を晒したままに立ち尽くす林檎のようなあなたを見てる キスの一秒前に揺らめく引力をみんな知ってる こいびと以外 体温を求めるようにハードカヴァーの君の名前の膨らみなぞる さわやかなせいねんのあせ

きれいなこどものあせ

とうといしごとのあせ

こをうむをんなのあせ



あせをかこう

あしたのために
最初は
イヴに出会ったんだっけ
正確にはさ
はじめて二人きりで逢ったんだ
足長おじさんみたいなマスターのいる
ちっちゃなバーでさ
なぜか河島英五が流れていたっけ
あたしの手に重なった
 ....
   墜落


世界中の飛行機が
あたしに向かって
落っこちてくるんです
轟音が
部屋のなかで駆けめぐって
いつまでも出ていくことがなくて

轟音がみしり、と
壁を引き裂いて
 ....
雪柳
に見えたのは
道端の雑草だった

電車に乗る前は
まだ青空が
のぞいていたのに

車窓から見えるのは
刻々と
白さを増す景色

若草色のマフラー
ほうっ…と
ほどいて ....
はなびーる(37)
タイトル カテゴリ Point 日付
林檎短歌0*06/1/1 18:37
キス短歌3*05/12/29 12:12
体温短歌005/12/29 12:09
あせ未詩・独白2*05/12/29 11:42
リアル自由詩005/12/28 17:59
墜落自由詩1*05/12/22 9:59
雪やなぎ自由詩0*05/12/18 22:08

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