いまなにを考えているのでしょうか
いまとなっては尋ねることもできない
昨日までのあなたはわたしのものだった
今日のあなたはわたしの声が聞こえない
いいえ昨日までなら聞こえなくても気 ....
ごめん
そんな言葉じゃあ癒せない
ありがとう
そんな言葉じゃあ言い表せない
さよなら
そんな言葉じゃあ嫌いになれない
・・・
なにも言葉じゃあ伝えられない
....
巷では 風邪が流行している
家では 炬燵で毎晩みかんを食べる
空では 木枯し猛然ふきわたる
夢では 茫々たる草原ながめてる
街では 仮面を被って暮らしてる
路では 本心がコロコロ溢れだす
....
世をはかなんでいるわけではない
もちろん絶望しているわけでもない
人を軽蔑しているわけではない
かといって好意的ともいえない
じゃあ中立かと言われるとそうでもない
でも決してゆるぎな ....
僕がここで倒れたなら
誰が助けてくれますか?
君がもし死んだなら
誰が涙してくれますか?
僕たちの歩いている道は
結局のところ平行線で
君の道と交わった途端に
すぐまたお別れだ
....
一度失われた熱は二度と戻ることがない
冷めはじめた心を隠しておくこともできない
ほんの一瞬のほんの一言で変わってしまうことがある
歴史さえそれを作り上げたのは偶然だ
いわん ....
枯れ並木 歩きし道の 夢の跡
初夢や 君のいぬ明日 現と知る
涙さえ 流せぬ裂けた 連理の木
生きてることに意味なんかないぜ ベイベ♪
どうせ生まれて死んでいくだけだぜ イェイ♪
こういった歌はみんなが知っているだろう?
誰でも一度は自分で作詞作曲して歌ったことがあるだろう?
....
いっそ・・・
どうせ・・・
もしも・・・
そして・・・
誰もいない海でひとりぼっち
僕らはみんな実は臆病で
まるでリスみたいだ
頬袋にたくさん幸せの種を
つめこんでいるのだけれど
人の悪口を一つ言うたびに
幸せの種を一つこぼしてしまう
そしてまた拾う
落 ....
葬儀場建設反対
という札のかかった民家
の向かいに建っている葬儀場
人生を説く有名占い師
によって人生を左右される人
の家族が流した不幸の涙
ユビキタスとかマイナスイオン
という ....
一日を積み重ねていくと日々になる
日々を束ねていくと年月になる
年月を固めていくと人生になる
まずは一日がある
あの日の冗談も忘れて
いつからか黙り込んで
うまく話せなくなった
笑顔も作れないままで
押し殺した感情の波に
体はただただ眠るだけ
昨日の未来は過ぎ去り
苦しみも記憶の中だけ
芥子粒みたいな自我を
心 ....
優しさゆえの笑顔
優しさゆえの叱責
優しさゆえの悲劇
僕たちという存在は 一面的ではない
僕たちの考え事は意外と 一面的ではない
優しさの表象はなお 一面的ではない
真実の優しさに ....
あなたは
あなたが思うより
よく切れる刃物を持っている
あるいは
あなたが思うほどは
やさしい表現を持ちあわせていない
モノ、コト、ヒトを
なじっておとしめることは簡単
讃えて ....
あなたのために生きることは
あなたのために生きることにはならない
わかっていても
あなたのために生きたい
そう思うだけでもだめですか?
今は亡き人たちに祈りを捧げるとき
なにもないはずの空間に思いを馳せるとき
そこにみえるもの
そこできこえるものは
あなた自身
あなたの声
早くみんなの目 ....
きみはかわいい
けれど僕はきみの眉間を憎む
特にその皺のできた眉間を憎む
だからきみと一緒にいて
きみが眉間に皺を寄せると
いつもそいつをぐいぐいっと
指で伸ばして消してや ....
まっすぐ投げるのが一番簡単だし
まっすぐ受けるのが一番簡単だって
ついついそう思っているけど
ほんとうのところは
まっすぐ投げるのが一番難しいし
まっすぐ受けるのはなんて難しいんだろ ....
あの階段を
登っていくと
そこには
あの階段は
すぐに消えて
その後は
あの階段で
すれ違った人に
再会できずに
あの階段が
君にも見えたなら
そのときは
単三
単一
ボタン
ニッカド
アルカリ
マンガン
オキシライド
リチウムイオン
できればぼくの電池も充電してください
もし充電できないなら交換してください
9月の夜には魔物がでるらしい
特に満月の夜は危ないらしい
そいつはとなりの街からやってきて
寂しさを土産にかついでくるらしい
そいつの足跡には孤独の花が咲くらしい
そいつのた ....
ぼくのあたまのなかはところてんみたいやから
いっぱいたくさんおぼえたら
まえにおぼえたこと わすれてしまうねん
なんでなんかはしらへんけど
ぼくはあたまわるいからって
うちのおかんがいっ ....
とても気高い人
あなたはそれゆえ
わたしを孤独にする
あなたがもし
わたしに弱音を漏らしてくれていたら
いくらか救われたろうに
もうかえせない本
あなたがかしてくれた本
かえす ....
僕たちにさよならを言うみたいに
今日が終わろうとしていることを
僕たちにちゃんと知らせるために
空が踊っている
雲が踊っている
僕たちもつられてちょっとステップ
旅がしたい
旅がしたい
旅がしたい
見知らぬ土地
見慣れぬ人々
わからない言葉
異国の風に吹かれて
砂埃にまみれて
太陽に焼かれて
そういう旅のイメージ
けれども
旅 ....
ほんとうに悲しいことっていうのは
決して届かない手紙とか
決して返事の来ない呼びかけとか
二度と会えない友だちとか
そういうことも悲しいのだけれど
なにか頭ではなくてうなじの ....
煙草なら2本ぐらい
珈琲ならカップに半分
散歩なら近所の公園まで
君と話すなら今日の予定ぐらい
キスならたっぷり
それぐらいの時間で
もうすぐ太陽が顔を出す
夜明け前
詩は生きるよろこびをうたう
もちろん死をうたうこともある
生を語るに死を考えぬはずはないから
踏み出せない一歩を踏み出すため
渇かない涙を一時でも乾かすため
ときによろこびを高らかにうた ....
「雨ニモ負ケズ」の
「ミンナニデクノボートヨバレ」という
一節を読むにつけて
いつも涙がでてしまいそうな気がする
それはきっとうらやましいから
他のどんなことができたとしてもきっと
....
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