カメラだけじゃない
コンタクトだけじゃない
音楽も
映画も
あれこれも
なにもかも
使い捨て

使い 捨て
果て 捨て

顔だけすげかえた
有象無象の大多数
精神はありや
 ....
視覚は記憶

聴覚は予感

触覚は誤解

味覚は現実

嗅覚は本能


風にまじった君の匂いに びくっ とする
ほら そこがもう出口だ

そう聞いて気を抜いた瞬間に

光る手がやってきて僕をつまみ去った

残ったのは真っ暗な夜だけだった
朝に珈琲の香りをかぐと少しだけ目が覚める気がする

暑い日に立ち寄ったコンビニの冷気が心地良い

ホームに着くのと同時に電車が来ると得をした気分になる

そんなちょっとしたうれしいことを大 ....
わかったふりが得意です
わけしり顔が張りついています
知性の厚化粧がとれません

わかっているのです
わかっているのにできないのです
それがわかっていないのと同義なのも知っています

 ....
言葉は言の葉
その際限なき豊かさ
すこしの言葉にも無限の可能性

言葉は事の端
その脆弱なる不完全性
おおくの言葉でも伝えられぬもの

言葉は言の刃
その目に見えぬ鋭利さ
いつも夜は優しいもの

世界のあらゆる要素を
わけ隔てなく包含する

今日もいつもと同じで
夜がとばりを降ろした

今日という日が終わる
明日という日に向けて

夜は闇に身をまかせて
灯りはつけずに ....
そこにあるのは光

目映い成分は希望
その向こうに違った風景が見えるかも

影に見えるのは恐怖と迷い
触れたら火傷をしてしまうかも

閉じた目をあけるのは勇気

手を伸ばさせるのも勇気
一日は二十四時間だと思いこんでいて

一年は三百六十五日だと思い込んでいて

一時間は六十分だとばかり思い込んでいた


ほんとうは

一日は一日で

一年は一年で

 ....
居酒屋でくだ巻くサラリーマン
愚痴に侵されそうになってるよ

深夜のスタバにたむろってる大学生
さて未来は見えないのか見ないのか

爆音たてて走り去ってくバイクの群れ
自分と向き合うこと ....
同じような物語を読んだとしても

そのタイトルが違っていたら

まるで違う物語のように感じるに違いない


同じように僕たちを見たとしても

そのラベルが違っていたら

まるで違 ....
僕は朝日を待ちながら夢をみている

一分一秒でまるきり姿をかえてしまう明け方の空

煙草に火をつけると煙が雲に吸い込まれていくようだ


僕は歩きながら思い出している

くっ ....
君は泣く

ときにさめざめと

ときにしくしくと

ときにはげしくも


僕は泣く

ときに声を上げず

ときに涙も流さず

ときに音もたてず


心が泣く

 ....
悲しみは
心にあらずや
街角に
光溢れて
なお深き闇
あの子はふたりぼっちの白い部屋で

君の名前を呼んでくれたろうか

あの子はふたりぼっちの寂しさに

つい涙してしまわなかったろうか

あの子はふたりぼっちの夜の中で

君 ....
どうしてだろうか
こんなにも居心地が悪いのは

君にも僕にも
ここじゃない
どこでもない
もっと違う場所があるはずだ

そう思いながら
ずっとずっとうずくまってる

うずくまりな ....
僕は僕として
今朝も時計のネジを巻く

君は君として
今日も自転車のペダルを踏む

今日は今日として
日が昇っては落ちてゆく

減った荷物に増えた荷物

もう来ない新しい昨日にき ....
本当の 宇宙は

すぐ 身近なところに

いつも ある
僕と君はどこでつながってる?

君は僕とどこでつながっていなかった?

お互いに好きあっていても、結局片思いが二つあっただけだった?

その片思いは粘膜の上で磨耗してしまった?

壊れ ....
子供の頃、釣りに出かけるたびに
釣り糸が絡まっては苦労したものだ。
僕はそういったものをほどくのが
意外と好きだったし得意でもあった。

さて、大きくなってわかったのは
人と人との糸ほどほ ....
深夜
車にひかれた
猫と目があった

虚ろ
何も映さないはずの
その瞳に車のライトが映った

一瞬
ありえないことだが
猫の声が聞こえた気がした
実のところ僕がこうして葡萄酒を喉に流し込んでいるのと

きみがグラスを傾けてやわらかな唇から葡萄酒を飲み下しているのとでは

まるでまったく別の所作のようにしか思えないのです

そうして薄 ....
黒い黒い黒い自分
隠さないと隠さないと隠さないと
柔らかな殻で
誰にも見透かされないように

そう気張る私はもう時代遅れかもしれない

今では黒い自分をたくさん入れ替え入れ替え
どんどん消費していくの ....
鉄線花
風車なぞに
なりたきか
連綿とつながる手と手

この手を離してしまったら

私と彼らの歴史は終わる

私の子らの歴史も終わる


連呼しているあの人の声

その声が聞こえなくなったら

鎖の結び ....
そんなにこわい顔をしないでくださいね
そんな風にして顔の真ん中に皺を彫らないでくださいね
どうせ皺皺になるなら笑い皺のほうがいいでしょう

桜並木はもう散ってしまったけれど
そんなに残念そう ....
未来の自分に会いたいか?

それとも

過去の自分に会いたいか?

とにかく

徒に考えを消費するより

足を進ませて登ってみろよ

理性を片手に
今日はひどくぼた雪が降っているなあ
と思いながら窓の外を眺めていると
同居人の男が「それは桜吹雪だよ」と
要らぬ忠告をしてきた

だいたいそれが雪であろうと桜であろうと
たいしてかわり ....
好きな人に想いを告白して振られたならば
どこか裏切られたような気がするに違いない

だが告白された方にしてみれば迷惑なことこのうえない
自らが望まぬ期待をかけられたあげくに
あまつさえ加害者 ....
僕には特別な力があるんだ
ここだけの秘密なんだけどね

一生のうちに一人だけ呪って殺すことができる
それが僕の力

だから少しぐらいの嫌なことなんて笑って我慢できるんだ

今朝僕にぶつ ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
ディポジッタブル自由詩1*06/7/19 15:24
五感自由詩2*06/7/14 18:47
出口を指し示す男携帯写真+ ...2*06/7/13 10:32
うれしいこと自由詩2*06/7/12 10:00
知性の純情自由詩1*06/7/5 13:03
コトバノハ自由詩1*06/7/3 15:51
どこまでも深い優しい闇の夜携帯写真+ ...2*06/6/29 17:50
未来をつかめ携帯写真+ ...2*06/6/29 13:42
一日は二十四時間じゃない自由詩4*06/6/28 16:04
ぐるぐる回る考え事自由詩1*06/6/28 15:43
タイトル自由詩006/6/27 11:03
ある一日自由詩1*06/6/26 13:08
泣いているよ自由詩2*06/6/26 9:19
ヒカリ携帯写真+ ...2*06/6/24 11:13
あまりに深い悲しみに捧ぐ詩自由詩0*06/6/23 20:16
六色の虹自由詩3*06/6/23 19:34
「手紙」自由詩1*06/6/9 14:22
宇宙携帯写真+ ...7*06/6/5 21:30
失恋自由詩006/6/5 21:02
もつれ自由詩2*06/5/30 14:03
路上の瞳自由詩006/5/29 20:46
静かな酒の席にて自由詩3*06/5/8 17:45
鉛筆携帯写真+ ...2*06/4/29 0:37
花の句携帯写真+ ...2*06/4/26 18:35
遺伝子自由詩0+*06/4/26 17:49
ハナミズキ自由詩0*06/4/25 14:05
階段携帯写真+ ...1*06/4/23 22:56
春眠は春を夢見るか自由詩2*06/4/13 15:36
アグリィ自由詩006/4/13 11:29
僕の力自由詩2*06/4/5 21:51

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