心地良い風が吹く
深夜零時の屋根の上

ぽつり
ぽつり

数えられる程の灯りしかない
後、一時間もすれば全てが消える

月明かりと星明り
僕を照らすには眩しすぎる
僕はまだ浴びる ....
自転車の後ろに君を乗せて出かける
普段は誰も乗せないからその重さに少しだけ手間取った

「二人乗りは危ないよ」と君は口を尖らせた
僕は「平気平気」と嘘を一つ吐いた
本当は心の中では怯えていて ....
僕の名前を呼ぶ人
後ろを振り返っても誰もいない
微かに呼び声が聞こえる
呼ぶのは誰だろう

自分の事に精一杯だから周りに目がいかず
その癖に人の上に立つもんだから見てみぬフリが上 ....
僕が背負ってきた物の重さを考えてみた
責任や重圧や期待を何回も踏み{ルビ躙=にじ}ってきたってきたから
今は背中が軽くて何処までも歩いていける

小さな鞄の中を全部出しても大切な物は何に ....
最後の窓景色
それは冬だった
初雪が降っていてガラスに露が付いていた
無意識で指で文字を描く

「いってきます。」

落書き塗れのノートや塗り潰した教科書
机の上で埃を被っ ....
自転車を転がして遠くに向かう
行く当てなんてありゃしないさ
僕が足を止めた場所が目的地

長い長い一本の線路の横を漕ぐ
電車はどちらから来るのだろう
僕の前から来るのだろうか?  ....
今日、ひょっこりアイツが死んだ

クラスでお調子者でリーダー気取りの奴だ
いつも馬鹿なことばっかりしていた
だから、いつか何かあると思っていたが
いくらなんでも死んでしまうとは思わなか ....
吉野屋の牛丼が再開することになった
その会見で社長が涙ぐむ場面があった
その涙の意味を考えもせずに
僕らは明日から牛丼を食べることになるだろう
ツユダクとかにしたり
卵なんか乗っけたりしてさ ....
傍にいた人が消えるのはこんなにも悲しいことだろうか?
当たり前の様に触れ合うことも出来なく
朝起きれば 君が傍にいない

おはようと言っても返ってくる 言葉もなく
君がいないから少し ....
仄かに揺れ動く月光
街頭には害虫が舞う
陽炎はその音無し踊りを繰り返す

水溜りの水面を自転車のタイヤで轢く
水が左右に避けて道を作り出す
通り過ぎた後には波紋が残るだけ

 ....
歩道の向こう側に君の影が伸びる
車は夕焼けの向こうの闇に向かう
排気ガスで視界が切断されても
その思い出の断片を繋いで君を見つけるから

人は誰もが暗闇の中を歩く
そこで出会う人が蜃気楼
 ....
中古の本と新品の本
誰から聞いたか忘れたけど、新品の本を買った方がイイと聴いた。
「著作権?だとかで出版社にお金が入る」詳しいことは全く分からないがそうらしい
だけど、僕は中古の本の方が好きだ。 ....
今日も緩やかに流れて行く
空の雲の様に静かに消える

音も立てずに傍を離れる
君よ

古びた校舎の色合いは時を刻んだ証
茶色や赤錆は独特の匂いで僕を向かえる
錆びた鉄棒
一人揺れるブ ....
百円でお菓子が五個ぐらい詰め合わせになっている
それは夢が五つは入っているだろうか。
そのパックを子供達は嬉しそうに母親に買ってもらっている
中には怒られて渋々棚に戻す子供いる
大切に握り締め ....
「月曜日(28日)に論文を提出しなさい」と言われて、
急いで論文を書いた。
だけど、「提出はしない」
出来が悪いとかじゃなくて、意味がない気がする。
{行動をしない後悔}と{行動をした ....
過ぎ行く時の中で後ろを振り返る
足跡がぽつりぽつりと伸びている
何かを抱くわけも無く次の一歩を進む
その動作が無意味で悲しくも在った
だが、声に成らずに喉で停まった

目の前で足 ....
突然に「さよなら」を告げれたら人は悲しむだろうか?

絵画は遠くで見るから美しいのであって
近くで見たら筆の走った跡だけだ
その中で一つだけ跡が嫌いだからって
その絵画の美しさは型崩 ....
八時間労働の中で光を浴びない日々が続いている
ロボットみたいに無表情で無難に仕事をこなす
ただロボット違うのは愛想笑いが使えるかどうか
生真面目で左右に目もくれずに真っ直ぐ進むだけ
そ ....
殺風景な待合室で順番待ちをしている
席を二つ離して神経質のチヨさんが座っている
ある一定な距離を取る事は何回か通う様になれば自然と目に入る
どんなに混んでいてもチヨさんの両隣は二つは空いている
 ....
中学の担任(A先生)が話した話が一つある。 それを紹介したいと思います。

夏休みに入る前に担任(理科)の先生は学年一番怖いで有名だったそうです。その先生が夏休みに入る前にこんなことを言ったそうで ....
歩行杖を自分の足みたいに使い歩く
歳のせいで足腰は弱っている
猫背以上の背骨が悲鳴を上げる

つるはしで地面を掘り続けている
それは根拠もない財宝を掘り出そうとしている
やめない ....
煙草の味は未だに知らない
隣で君が吸っていても欲しがる訳でもなく
火が消えるのをゆっくりと見つめていた
煙を纏い切ない横顔を抱きしめたら
それはガラス細工の様に壊れてしまいそう

裸体を見 ....
東京は尖がり帽子が良く似合う
灰色のビルが地上を闇に染める
蛍光灯がなければ新聞も読むことも出来ない
一軒家に暮らす老夫妻はそう言った
彼らの声は誰の耳にも入らず
その生涯を終え気 ....
くたくた なりながら 働く
    に     も
理由 愛する 
  は   妻の為
         に
          必死に―――

自分の身の忠告を無視してでも ....
いろんなことをやめたい

大学受験

やめたたら
すこしだけ
自分の時間を持てそう
大学に入ったら
やりたいことが無い
よく言う
「入ったら在るさ」
何の根 ....
?

その駅の名前の由来は周りに木がたくさん在るため
と、言い伝えられている
その駅を降りる
と、青々しい匂いが鼻を掠めた
大きな木陰や小さな木陰はユラユラ揺れて
夏でも涼し ....
ねぇ

呼び止める声は口にならない
君の背中を静かに見送った
陽炎は左右に揺れるだけ
移り変わる心模様

バス停までの道を遅らせてくれないか?

君の一歩後ろを歩く
 ....
灯篭流し

闇夜の川にぽつりぽつり
小さな灯火を灯して
緩やかに流れて行く

思い出を一つ一つ
灯篭の中に詰めて
順番を待つ

貴方のことを想い
先に行く灯篭を  ....
微笑みは遠くに。

麦わら帽子は陽射しを遮り
君の表情も影で隠す

君の小さな口元
囁く声は蝉に掻き消された

神社の境内までの一本道
轍がこの頃良く目立つ様になり
 ....
煙草の味は解らないけど身体に悪い事だけは解った
苦味が口の中一杯に広がって煙を宙に逃がす
白煙が黙々と昇って何処かで消えた
社会人になり失くした物は数え切れない
時間の配分や金銭感覚  ....
海月(335)
タイトル カテゴリ Point 日付
ぽつり ぽつり自由詩2*06/9/17 2:18
自転車自由詩3*06/9/15 21:15
名前を呼ぶ人よ自由詩1*06/9/13 23:27
未完成な旅路自由詩2*06/9/11 23:15
言葉旅自由詩3*06/9/11 0:27
小さな唄自由詩2*06/9/9 22:54
今日、ひょっこり[group]自由詩5*06/9/8 20:25
牛丼自由詩2*06/9/7 0:29
さよならの唄自由詩0*06/9/3 17:28
そこからの風景自由詩1*06/9/1 23:52
から自由詩2*06/9/1 13:10
古本屋のカゴで五十円で売っていた本を見て散文(批評 ...1+*06/8/31 21:12
夏の待ち人自由詩1*06/8/31 1:22
お菓子パック未詩・独白0*06/8/27 22:57
深夜の心境自由詩006/8/26 1:24
道は何処かに繋がっている様に無駄なことなんて何一つ無い自由詩006/8/25 21:39
さよなら、夏の日よ。[group]自由詩006/8/24 22:27
ギルドの唄自由詩1*06/8/22 15:35
妄想患者[group]自由詩006/8/21 22:17
借り入れは計画的に散文(批評 ...1*06/8/21 0:51
積み重ねて掘り出すべき数字自由詩1*06/8/20 1:12
薬指の約束自由詩1*06/8/18 13:04
TOKYO  〜東京〜自由詩1*06/8/16 22:32
運命自由詩1*06/8/16 0:49
告白自由詩1*06/8/15 11:20
森林駅西口徒歩五分自由詩2*06/8/14 16:29
影闇自由詩1*06/8/12 18:28
灯篭流し自由詩3*06/8/11 21:17
思い出は、朧げに。[group]自由詩2*06/8/10 12:39
喫煙所で・・・自由詩5*06/8/9 22:51

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 
0.19sec.