昨日の予告通りの日程をこなす
文句を言わずに外回りをしている
「暑い」とも口にせずに
灰色の{ルビ地面=アスファルト}を歩いている

昼食はいつもと同じコンビニ弁当で390円
その重みを僕 ....
明日の花火大会の知らせがコンビニの壁に貼られていた
家からそれほど遠くないけど行く気がしない
それは単純に仕事の疲れなのかな?
社会人という存在だからなのだろうか・・・

数年前の大学時代
 ....
ベランダに出れば灰色の空が明るく色付く
何処から現れた一匹の鴉に餌をあげる
近所では餌をあげるな
と、注意を受けた
そのために誰も起きていない時間を選んだ

まだ、電車も走ってな ....
殺風景な商店街を抜けて
五分ぐらい歩くと謙遜な{ルビ都会=ビル}が其処に在る
僕を手の届かない高い所から見下ろす
その度に少しだけ背伸びをして届こうと頑張った

お昼ご飯は外で五百円以内で済 ....
午後の陽射しがビルに反射して
僕の全身をくまなく照らす
焼け付くアスファルトの上を上手に歩く
日陰だけを探して帰る小学生

公園ではブランコが哀しく揺れている
作りぱなっしの砂の ....
熱帯夜とは行かないまでも暑い夜が続いています
冷房を効かせて受験勉強をする学生
昔は冷房なんてなくて扇風機で我慢したんだっけ
確実に時間は前に進んでいる

朝焼けの眩しさを最後に見たのはいつ ....
小さな果実を売り生活する君
僕に桃を一つを売ってくれないだろうか
そのやわらかさは何処か憂いを纏っている

モノクロの写真で写真展を開く君
色褪せることはないと小さく微笑む
その微笑みの奥 ....
青々しく若葉が{ルビ萌=もゆ}る
初夏の凛とした姿に眩暈を覚えて
倒れこむ様に入った
喫茶店

働いている人は全部で二人
十代半ばと二十代半ば
珈琲は飲めないから紅茶を頼む  ....
ねぇ 葵さん

どうして、日常はコラージュなの?
誰かと誰かを一部だけ繋いで
今日を生きていくの・・・
それでも、良いの?

僕ら大きなジグゾーパズル
一人でも欠けたら絵は ....
灰色の空から零れ落ちる
一つ二つと数えられないほどに
アスファルトの上
ビニール傘の上

少し冷めた珈琲を一口
苦味が口の中から浸透して
全身に伝う
角砂糖を二つ入れると ....
大人と言うのは、いつも独断で判断する。自分にとって何が危険で危険じゃないのは子供の頃に自主性で学んでいる。それが、今の子供達には学んでいないと言うのだから凄い、親の過保護の中で生活している。自然の中で .... 理由なんて昨日の内に捨てておいた
生ゴミのと一緒に袋に詰めて
鴉に荒らし食わされない様に
ちゃんとネットをかけて置いた

八時半

遅刻することを確定した
{ルビ中学生=わたし}は昼間 ....
初夏の暑さが永い眠りから目を醒まし
地上暮らしの人々を焦がす

赤や黄色のピーマンが八百屋に並び
肉屋さんでは安く国産牛が売られている

こんやはかれーにしよう

と、母は娘 ....
夏の生ぬるい湿度を体に纏わりつき
振り払おうとジタバタすればするほどに
夏の中に潜り込んで行く

カクテルの色彩の鮮やかさ
夕焼けのその偉大な大きさ
滲みながらキャンバスに色が付く

 ....
{引用=「愛とは{ルビ何=なん}ぞや」}

冬目 景さんの「イエスタディをうたって」の一巻のある人(ハル)の台詞です。
実際に愛とはなんでしょう。

一般的に{ルビ性的関係=セックス}が{ル ....
街頭が射す光の行く末
暗闇の公園を照らす
きらり、輝く

携帯電話の{ルビ付属機能=メール}
傍に君がいるような気がする
生ぬるい七月の夜風
ゆるり、吹く

夏祭りまで指 ....
例えば子供の頃戦隊ヒーローに憧れた日
友達と役職を分け合ってもいつも悪役だった日
悪役はいつも死んだフリをするだけ
必ずヒーローは悪役を踏み台にする
僕はあの頃のままで誰かの踏み台なの ....
午前三時を時計の針は少し過ぎる
雨の音が雨戸を叩き
一人身の僕を起こす
「遅刻しないように」と余計なお世話してくれます

目覚めは少し不快だけど心地良さも在る
六時に遅刻寸前で起きるのとは ....
 仕事を終え会社を出ると、今まで涼しいエアコンの効いたオフィスに居たためなのか、外の温度が異常なほどに暑く感じる。こんな日はビールでも飲むに限ると、同僚は何人かを誘い飲み屋に行った。僕にも誘いが来たけ .... 零時を時計の針は少し過ぎる
また、一日の最初を過している
小学生は眠りつく時間

寝不足と分かっていても
睡眠時間は一時半と決めている
理由は特にないけど・・・

ねぇ、今 ....
駅前の喫茶店の看板は雨で濡れている
メニューは珈琲しか置いていない
と、出て行く人は呟き
豪雨の中を足早に過ぎ去る

鋭い革靴の音
刺す様な雨音

日曜日の夜は速達で届く憂鬱
黒いダ ....
いつしか空になっているポケット
それはお金や定期じゃなくて
子供の頃に夢なんだ

学者やパイロット
友達は大きな希望を抱いて
日常を馬鹿げたように過していた
笑い転げていたん ....
電車の中は揺さぶれられ
吊革を掴んでいないと倒れてしまう程に
力を失くした疲れた身体
そして、私の心も揺れている

休日でもスーツ姿で仕事帰りのサラリーマン
本当は職業なんてない ....
狭い部屋を行ったり来たり
繰り返し歩む
足音
空白の時間を埋める

思い出の時間の歪み
繰り返し泳ぐ
水音
水面を撫で廻す

花弁の空中浮遊
三秒の夢心地
四音
鳴り響くこと ....
詩を何かに例える人がいます。
それは、人によって異なります。
当たり前ですが、何も例えない人もいます。
そんな中のある二人の対談です。

詩を料理とするの人の心構えはこうです。
「単語は料 ....
この漫画をご存知の方はいますか?
知らない方が殆どだと思いますので、購入してくださいね。
で、この漫画のどこら辺が良いのかと聞かれますと、
現実に近い恋愛なんですよ。
多分、恋愛と聞いて読みた ....
この本をご存知の方はいますか?
いたところで何も出来ないんですけどね。
逆に読んだことない方や今、読んでいる方はいますか?
その方には、多少内容が分かってしまうのでごめんなさい

さて、前回 ....
瞼を閉じその暗闇の中に輝かしい自分が其処にいる
気持ちを大切に生きていた
そんな気が今となってはするだけ

焦る気持ちは初心を更に削り落とす
自分で自分を傷付けている
その傷跡を舐めて慰め ....
眠れぬ獅子は途方に吠える
荒地に吹く風は砂嵐

帰る場所もなく
当てもない道中

険悪にサボテンは棘を纏う
花は咲かす気配を感じれない

星と月は水面に姿を写す
舐めては微かに揺れ ....
ねぇ、ママ
どうして、私にはパパがいないの?
いつも教えてくれずに
外で遊んでおいで
と、言って頭を撫でて僕を外に出した

エプロンで涙を拭いていたのを今でも鮮明に思い出す
その度に僕は ....
海月(335)
タイトル カテゴリ Point 日付
一週間 ー金曜日・前半ー[group]自由詩1*06/7/14 15:13
一週間 ー木曜日ー[group]自由詩1*06/7/13 17:40
一週間 ー水曜日ー[group]自由詩3*06/7/12 13:25
一週間 ー火曜日ー[group]自由詩2*06/7/11 14:43
一週間 ー月曜日ー[group]自由詩2*06/7/10 22:23
熱帯夜自由詩1*06/7/8 10:13
七夕自由詩2*06/7/7 16:43
紅茶一葉自由詩2*06/7/6 22:24
現実が吐く優しい嘘自由詩2*06/7/5 22:12
自由詩3*06/7/5 17:26
現代人が忘れているもの散文(批評 ...0*06/7/4 14:52
カルマの人生自由詩2*06/7/3 22:05
夏夜の夢自由詩3*06/7/2 22:52
夏のある日の出来事自由詩1*06/7/2 18:14
疑問散文(批評 ...0+*06/7/1 23:04
月に、走る。[group]自由詩0*06/7/1 22:35
二十世紀のヒーローは涙を流して戦う自由詩1*06/6/29 22:03
「おはよう」で「おやすみ」自由詩3*06/6/29 4:08
電車の中でも暑さは変わらない散文(批評 ...1*06/6/27 21:55
願い事自由詩3*06/6/26 23:51
梅雨はまだ明けない自由詩2*06/6/25 23:12
ポケットの中自由詩1*06/6/24 23:59
日常は扇風機の風自由詩2*06/6/24 1:31
生まれていない音自由詩2*06/6/21 1:33
詩を料理と例える詩人と絵とする詩人の対談散文(批評 ...2*06/6/20 21:48
著 冬目 景 「イエスタディをうたって 二巻」より散文(批評 ...0*06/6/19 1:08
著 辻 仁成 「ワイルドフラワー」より散文(批評 ...0*06/6/16 23:18
初夏はすぐ傍まで来ているというのに・・・自由詩2*06/6/15 1:30
獅子自由詩2*06/6/14 0:53
虹の繋がり自由詩1*06/6/12 21:40

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