濡れていくアスファルト
伝う温もりは冷たく
爪先は靴擦れを起こして痛みを伴う
月のない夜の残業
軽い電車の揺れに眩暈を覚え
満員電車では自分のための場所はたった二足分
爪先の痛みは徐々 ....
よくある話と流す程度でも構いません。
個人的な偏見と愚痴を混ぜながら書いておきます。
興味がある人だけ読んでください。
ファミレスのメニューはどれも美味しそうで悩んでしまいます。どれもこれも ....
日常の中に埋もれた
大切な感情はふと甦る
二階建てのバスは雨の道を進む
その偉大さを目の当たりにして
僕は小さな存在と感じてしまう
聴きなれない言葉に戸惑い
伝言板に書か ....
心に空いた穴を埋める様な長い雨
哀しみの様に地に響く{ルビ鎮魂歌=レクイエム}
出勤に向かう車達の排気ガスの匂い
錆びの匂いに似て懐かしさを思い出させる
子供の頃に秘密基地として遊んだ ....
人々は必ず宇宙の中にいて
それは人によってその大きさは異なる
誰もが暗闇の中に落とされた
最初の光の惑星は私を産んでくれたお母さん
次の光の惑星はお父さん
そして、看護婦さん、 ....
この本をご存知の方はいますでしょうか?
少しは名が知れていると良いのですけど・・
なんで、この本について書こうとしたかは、ある{ルビ一台詞=ひとせりふ}が印象に残ったからです。
{引用=
....
私の祖父は今年で八十半ばになった
少しは名の知れた人物だったが今は違う
痴呆を伴い記憶が錯乱している
{引用=
記憶とは大きな水溜りであり
{ルビ情報=いきること}は雨の様に降り続く中を ....
僕と君の{ルビ卵=みらい}は混ざり合って一つとなる
{ルビ菜箸=さいばし}を使い縦に混ぜ合わせる
熱したフライパンの上
乾き枯れた都会に似ていた
そこで出会った
水を持っている先住民族
....
二人が出会ったのは単なる偶然
出会いは必然と言う人を私は皮肉った
顔も知らない、背丈も知らない
名前も知らない、何も知らない
それでも君の描く絵は好きでしょうがない
キャンバスに垂れ ....
精神科に通い続けて一年半ば
毎月高い薬を得て生きている
入院を勧める医者
入院を拒む僕
それが病気の一種
境界性人格障害を抱えている
関わりを持つ人を傷付けて舐めて癒す
写り ....
目覚めはいつも気だるい
体はバラバラになっている感じがする
だるま落としの様に遠くに飛ばされ
手の届く範囲で集めて動くようにして
また、集める
潰れた完熟トマトのような街並み
飛び散っ ....
僕はやっぱり君の心を全て知らないから
ケンカしてしまう事も在る
背を向けて眠るベットは冷たく
後ろで聞こえる吐息は痛く
二人を繋ぎ止めていた
朝になったら決まって僕が謝っていた
初 ....
昼間の暖かさに目を伏せて前を見ないで歩く
そんな君は都会の人々にぶつかり合う
ちっちゃな肩は一度飲まれると探すのに苦労する
聴きなれないメロディーを口ずさむ君
時代に飲まれて消えた純愛歌
....
最近、脳を鍛えるトレーニングゲームが出ていて流行っている訳です。
毎日少しずつやると脳が活性化するそうです。が、私はその行為すら忘れてしまいます。通勤の電車の中でやろうと思っても、結局出来ずじまいに ....
上空高く飛行機は飛ぶ
二人はその下深くで手を繋ぐ
初夏の匂いがブラウスを抜けると君は言う
子供達は公園の小さな川で身体をつける
アスファルトの様な焦がれた熱を冷ます
僕らは日陰でその{ル ....
ゆったりと時は刻まれ
その中で私は寝ていた
目覚めは意外なほどに速かった
夕焼けの眩しさを今でも覚えている
未来永劫変わる事ない時間
その輪廻の中で私は今、乗っている
少しだけ前に進ん ....
小雨が舞う六月
痛みに似た感情
空に開いた穴
150円で買った
ペットボトルの烏龍茶
茶色液体は僕の体の中で
生命を繋ぐ糧になる
都会の風は煙幕
焚き火の煙に似る
咳きは鳴り ....
このタイトルで思い当たることは、大体同じだと思うのですが、それについてです。メイド喫茶についてのことを話さしていただきます。
メイド喫茶のイメージは、あまり好きではなかったのです。暗い方々や現実 ....
軽いジャンプでは空は飛べない
地球の重力に引っ張られるから
軽い助走でも空は飛べない
地球の重力に負けてしまうから
泣きたくなったら泣けばいい
....
名前を呼ぶことさえ躊躇った日々
嬉し恥ずかしいと赤面だったと思う
だから、僕は君としか呼んだことがなかったね
初めて二人で観た映画
その時流行りの純愛ラブストーリーだった
お互いの名前を ....
それは景色を切り取り生き続ける
声や呼吸もちゃんとしている
今を生きていなくてもその中で生きている
東京の風はいつも乾いている
目は乾燥して涙すら出ない
泣くことはここに来てからしていな ....
隣の学生は予備校に通い始めた
先程に帰宅をした
少しだけ湿っている五月の夜風
梅雨はすぐそこまで来ている
月は欠けてもその光は落ちてない
輝きは落ちない
僕の存在は単純に星のよう
表 ....
言葉を隠して騙しあい
夫の浮気に気づかないフリ
証拠を隠して騙しあい
妻の捜査を攪乱する為に
今を愛している人は妻でなく愛人
年下でスタイルも妻と比べれば月とスッポン
彼女は気立て ....
何も書けない
限界地点に来たようだ
詩人の人生を道をするのならば
此処が一つの分岐点
右も左も前も道はない
誰もがこの場所を越えている
分岐点を限界地点とするのならば
君は詩を書 ....
霧雨が降り南からの風は潮の匂い
傘を持たない僕は教会で雨宿りをする
教会の壁画に祈りを捧げるシスター
何を祈っているのかは神なんかが知るぐらい
小さな希望があれば人は生きていける
それは叶わ ....
詩人は心を尖らせている
詩人は詩を書いている
詩人は詩を書いていない
詩人は何かがあれば何かを書ける
詩人は言葉を書いている
詩人は言葉を聴いている
詩人は言葉を見 ....
クルリ クルリ
傘を差しながら自転車を漕ぐ学生
すれ違ったときに傘からの水滴が私に当たった
少しだけ頬が濡れた
パキパキ パキパキ
小枝は音を出して割れる筈なのに割れない
少し ....
夏に向けて走り出す
青々しくなる木々の葉
春の温もりを残す
蒲公英の綿毛
公園で子供達は遊び廻る
滑り台で滑り
ブランコを揺らし高く飛ぶ
砂場では城を建設する
僕はその光景 ....
静寂
深夜二時の公園
誰もいないブランコが揺れる
錆び付いた音は私の足音に重なる
朝焼け
午前五時の窓の外
眩しい光がカーテン越しに見える
あまりの腰痛に私は起き上がれない
....
青く伸びる水平線
ぽつり
セミルの港
蒸気船は煙を絞り
汽笛を鳴らす
ピーーー
セミルの港を後にして
蒸気船は次の港に向かう
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