子供の頃に心の何処かに植えた
魔法の種
どんな色を咲かすのか
どんな花を咲かすのか
期待をして毎日過ごしていた
最近は行く事も考えもしない
雲の上の世界
どんなに綺麗な場 ....
「削除」たった一言で
並んだ言葉を消し去る
君の並んだ言葉でさえも
一瞬の猶予も与えず
もう一度読みたくても
君の存在も何処かへ
もともとなかったように
だけど分かるのは
其処に君 ....
星のないこの空
君の姿が見えない
小さな灯りで探す僕を見えているのだろう
気づいたら
僕に声を掻けてよ
僕も返事を返すから
木のない森に行き
君を探すことで今日を過ごしている
....
寒い北風が吹いて
暖かくないことに
少しだけ感謝する
もし暖かいのなら
この気持ちの代理人が溶けてしまうから
明日はこのわだかまりが取れるのだろう
それが少し不安なんだ
今の「好 ....
君の長い髪を撫でて
温もりが欲しい
君の細い肩を抱いて
存在が欲しい
君の声を聴いて
音が欲しい
君の目を見つめて
真実が欲しい
君の手に触れて
君の頬に触れて
....
滑稽な仕草をお互い撫で合い
笑い合えてた時間
人より少し伸びた爪を注意したり
些細なことで話しは続いた
いつもは眠る時間なのに
起きていられるのは
もう少しで別れが近づくからかな
....
僕の暮らす世界の裏
人々が人々を傷つけている
平和を謳うある国が生み出す
苦しむ 恐れ 悲しみ
誰もがそのことを知ったら
平和と呼ばない筈
僕が行った国の少女
片言で話す僕に丁寧に教 ....
普段は意識しないチョコレートの作り方
君へあげる為の手作り
綺麗な包装は私の気持ちを隠すため
でも実際は売っているのより
綺麗にいかないのです
中身の数は私の願い
材料は一杯買った ....
誰かのために何かを描く
それは誰かの共感を得るため
そんな風に思っています
一つの共感を生むためなら
僕はどんなことでもしよう
自分の腕を切り裂いてその血で絵を描こう
不気味と綺麗さだ ....
午前中の日差しが暖かい
10時過ぎにガラス瓶に映る
光の奇跡を指でなぞり
行き着く先の世界地図
君の向かった方向はこの国ですか?
どこの海を越えていきましたか?
温もりを残すように置い ....
網棚の新聞
その存在は誰かに読まれた証拠
僕の書いてる詩も
網棚に置かれていればそれで良い
誰かに読まれた証拠と証明
網棚にあればそれだけで十分
網棚の詩
それを僕は心から望 ....
ある日それは突然襲う
イヤホンをつけて音楽を聴こうとしたら
片方だけ音が聞こえずらい
イヤホンをもう片方に当てたら気づいたんだ
片方が聴こえなくなってることに
病院に行く途中
不安 ....
これ以上に他人を気にしてどうする
そのぐらいに他人の評価を気にする
人一倍に話したいのに
人一倍に無口でいる
君を守ってきたけど
たまには攻撃をしてみる
傷つくのは自分と相手
そ ....
アップルパイ
甘酸っぱい林檎
少し甘い生地
周り見えない
恋のよう
アップルティー
甘すぎず酸っぱすぎず
ほんのり良い香り
周りが見える
失恋のよう
二つを ....
若葉の隙間らか見えた
鉄の塊の集団
灰色の景色で空を覆う
少し息苦しくなった
この場所にもう空は見えない
磨り減った革靴
新しい靴に変える時間がない程
僕は多忙なのかな
少し汚 ....
誰か知らないけど
ホームから電車に突っ込んだ
鈍い音を立てても
微かに電車は動いていた
小さな四人分ぐらいの椅子に座り
誰かの生き様を見て
彼の輝ける瞬間を見れた気がした
隣の人 ....
窓に流れる雨粒を爪でなぞり
無意味であり有意義な時を過ごす
暇を潰すためだけに在る
窓の温もりと雨の温もり
冷たいはずだけど
爪だからか何も感じない
少し孤独な気持ちになった
聞 ....
A.M9:15
退屈な授業
暇つぶしの会話
A.M10:38
日差しが妙に暑い
黒板に音が響く
耳障り
P.M12:45
美味しくもない学食
値段と比例の量
だ ....
贋作を部屋に飾る
日曜日の昼下がり
君はまだ眠りの中
割れた砂時計のように
時間を刻めなくなったように
いつかの大切な時すらも
戻ること出来ない
チープな言葉でも
時折助けられ ....
賞味期限が過ぎたから
捨てられていく
2〜3日置いておいても
ちゃんと食べている
汚れた街で綺麗さを求める
使わないから捨てていく
使用しないから捨てていく
大丈夫 僕は捨てたり ....
行き交う人々を横目で見て
何時も通りの家路を辿る
煙草の煙が妙な存在感を示す
それはその人よりも強く
自己を主張
気づいたらもう消えていた
塗り潰したキャンバス
それはこの場所を ....
久しぶりに詩を書いてみても
初心のような感じに欠けていた
触れて痛いから触れた
温もりを感じたかっただけかも知れない
惑わせれるように急かさせれるように
詩を書く日常
別に嫌いではない ....
暗闇の部屋の片隅
静かに呼吸を零す僕が居た
生きる気力も生まれずに
生き延びていた
食事は廊下に散らばった
結局は手付かずに近い状態
嘔吐が空腹よりも先に
世間ではヒキコモリと名 ....
五年ぶりに都心に降り出す雪
その綺麗さを汚すように
人々は足早に目的地へ
ヌクモリなんて冷たさだけ
オモイデなんか流されるだけ
君とのいつかの日へ
とある駅のホーム僕が佇む
雪の ....
懐かしい場所を夢で見た
大切な時間を過ごしたあの場所
今の形は知らないけど
時々戻りたいんだ
君に初めて会ったのもそう言えば
何時までも居られると
甘い幻想を見ていたのかも知れない
....
人が嫌いな君と
人を信じない私
それでもなぜかお互いを頼っている
寄り添うことはないけど些細な話しで
深く潜る事しないで笑い合えていた
椅子一つ分離れて座り合う
横に手を伸ばせ触れ ....
毎日似た内容を繰り返す日々
変化するモノを見つけることは
変化しないモノを見つけるより難しい
そんなことを定義付けられても
僕は正しいのか判断出来ない
冬の風の真ん中と春の風の端の方
....
それは綺麗な海岸の砂
流されて戻っていくうちに
綺麗になったような
そんな色をしている
こんな所に愚痴を落としたら
明日には綺麗になるのだろうか
そんな愚かな考えは波に漂う
それ ....
詩に出会って
君に会えた事
これも一つ
僕が詩を書き
君が読む
又はそれの逆
それも一つ
必然はいつかの意味のある偶然
意味のある偶然はいつかの必然
そんなことを考えてた ....
ここ最近の寒さに慣れ
僕の街では冬の華を
見ることないままに
この時期を終えてしまう
テレビでは{ルビ冬華=ふゆばな}のニュース
まだ僕の街には咲かない
一粒の種でも分けて欲しい
そ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
0.29sec.