冬が 溶けて 水になり

小川になって

春 うたう


集おう

みんな

輪になって


平和の うたを

うたう とき


優しい光 ふりそそぎ

迎え ....
丘の上で 小さく うたたね

目覚めれば
バニラ
二年前の ジャムの気持ち

きみは いつも
ちいさな 舌で
そっと くちびる 舐めてくれたね

リードは
きみと ぼくとを 繋ぐ ....
りんろ
 りんろ

あなたが はなしてくれた

ちいちゃいころ

りんろ
 りんろって

云ってたって


かわいいな

 りんろ

すてきだな

 りんろ

 ....
夕暮れの町をポストに向かって歩いてく
人気ない目抜き通りへの道
工場の白い壁も
道路の白線も
うっすらと しぼったオレンジの色

何でもないのに突然
泣きたくなって
駆けだして
海へ ....
牛乳おじさんは

ラジオ体操のおわった朝
ときおり

虫の幼虫や
脱皮したばかりの
透明な羽のせみ を
ぼくたちに 見せてくれた

ある朝

牛乳おじさんは
学校なんて つま ....
秋風に 吹かれて光る くもの巣に
   
   いちばん星が 捕まっている
1時限目が つぶれた 朝
キャンパスの 帰り道

銀杏並木に
ふたり

きみは
華やぐ 銀杏 舞い散る中

静かに
愛を 告げて くれました。

さっき
あがった ばかりの
 ....
ひとつの りんごを
ふたつに 切った

鋭く開かれた
ハート形の 心臓が

痛々しい



きみの 心は
こんな なんだね

ぼくじゃ だめなんだよね

ぼくじゃ・・・ ....
ふっと ついた ため息が

風になった

風は コスモスを 揺らして
遠くへと 視線の先よりも 向こうまで 吹いてゆく

君 住む 街まで
届くだろうか・・・

君の やわらかな  ....
ひとり きりの キッチン

包丁の 手を止めて

ふと

顔を あげた 窓の外

枯れ葉が 一枚

はら はら と 落ちてゆく


まだ 半袖のわたしは

深まり行く 秋 ....
風が みえる。

小麦畑が 風の かたちに
なぞられて ゆく・・・

{金色=こんじき}の波は
ささやいて いたのに

なぜ、 わたしは
ささやかなかったのだろう 君に・・・
愛を ....
moon
月は知っていた

その夜の すべてを

moon
昼は 見えなくても
そこに ある

moon
新月の夜も

その闇に 隠れて
すり抜ける
薄汚れた 奴らのことも ....
わたしは 小学生の頃
ずうっと
いじめられていました。

掃除の時間の
締め切った
理科実験室で
彼女達は
一列に列を作って
一人づつ順番に
わたしの頬を
殴ってゆきました。
 ....
昼も それなりに
ひとりきりで
過ごす 時間は
長く
辛い

けど 少しづつ 慣れてきた

だけど

独りの食事も
お風呂も
済ませた 後の
あのひとの 帰るまでの 時間は
 ....
最初に

小麦畑の8等星のわたしを
見つけてくれたのは
”k"さん と言う方でした。

わたしは 最初
”k"さんは
その作品から
15歳の 少女だと 思って い ....
夏子お〜
なに〜い
kiss されたあ

秋男にかあ
うん。
ディープ

よかったやん

よくないわあ
ファースト kiss やたのに〜い

それだけ
想いが 深いって こ ....
橋の上までくると
河から
海の薫りがしたので
驚いて 顔を上げる

横浜
赤煉瓦倉庫あたり
花火大会

あなたは わたしの 手を引いて
前を行く

こんなに 沢山の人の中で
 ....
ぼうや

物事には
三種の仁義と いうものが あるのよ。

バブル全盛期
汗も 涙も 散りばめて
狂ったように 踊っていても

楽しくて しかたない 振りをして
頭は 遣っていたも ....
ひとりきり そうめん食べる 夏の午后
 冷え切る孤独 広がってゆく・・・
うなじを わたる風は
なまぬるく

きみの 吐息を
想い出させる

空には でかくて
細い月

きみが たてた
背中の 爪痕のよう

息もつかずに
愛をかわす

夜露も汗 ....
源さんは 踊る。

花見の席でも
酒の宴の席でも なく

茶会にて

正座から 一礼すると
すくっと 立ち上がり
おもむろに
踊り出す・・・

源さんは 踊りが 好いとらす
 ....
夏の庭
ゆうぐれ
水やり

くもの糸
強い水

くもの糸
切れない。

自然界のスコールくらいじゃ・・・切れないんだ・・・




夕暮れ
夕立

あなたと 見知 ....
ひとは 時を 生きる 旅人

もう 生きてるのも嫌で
死ぬのも 嫌で


生まれてこなければ良かった


なんて 思うのは
誰もが 同じ だろうか・・・

そんな時でも
心は ....
きみがくれた
まがいの ルビー

左の指に 輝くよ

この指輪より 重いのは
まがいの太陽で
暖められる

ひよこ たち

本物でなくても
代わりの出来る ものがほとんど

 ....
雨は 静かだ

落ち葉の曲線の下だけ

かわいてる


下ばかり向いてても いいことないよ

誰かが 云ってたけど・・・


わたしが 欲しかったのは

ともすれば 見落と ....
きみを乗せてる 別れの列車

河原から 見送った

ぼくに 気づいても 気づかなくても

テール・ランプは 淋しく滲みながら

薄暮の中に消えてったけど

心を クリーニングに 出 ....
いんげんの つる夏がきて 萌えいづる
         添え竹よりも 高見の空へ
乙女は 神を 信じている。
けれども
乙女に ロザリオをくれるひとも
買う お金もありません。

教会へ向かう 夏の暑い日
乙女は 道ばたに
白いロザリオのような花
どくだみの花を み ....
わたしの 小さな庭先に
小さな ひまわり
ひとつ 咲く

ひまわりを 守る為
まわりの草を
ひきぬく

ひきぬく

大好きな
ははこ草も

ひきぬく



無惨に ひ ....
眠りは

逢えない時間を

埋める為にあるの


草むらに うつぶせ・・・


こうしていると

とくん とくん

大地と わたしの 鼓動が

重なる


あなた ....
Lucy.M.千鶴(118)
タイトル カテゴリ Point 日付
美しい季節(シーズン)自由詩3*07/2/2 20:33
Vanilla自由詩706/12/5 19:57
りんろ自由詩7*06/10/25 20:45
この町には海がない自由詩10*06/10/23 16:09
たいよう の 種自由詩4*06/10/20 20:56
秋の くも 。短歌6*06/10/19 13:07
華やぐ秋に・・・自由詩3*06/10/11 21:43
傷ついた芯(ハート)自由詩206/10/5 20:13
恋のことだま自由詩8*06/9/28 20:49
秋は静かに降り積もる自由詩7*06/9/23 15:09
小麦畑に咲いた星自由詩6*06/9/20 14:03
パパラッチ・ムーン自由詩4*06/9/13 6:33
肯定ペンギンの消えたコロニー自由詩12*06/9/4 11:13
ドコデモ ドア が 欲しい夜自由詩406/9/2 10:53
夢魔の細くながい舌  〜非公式編〜自由詩6*06/8/31 12:40
夢魔の細く ながい舌   〜公式編〜自由詩8*06/8/29 9:53
愛するものへ詩いたい自由詩206/8/20 18:35
昔は お立ち台で踊り狂ってた ママの格言 〜トップ3〜自由詩9*06/8/18 16:17
哀愁の冷やそうめん短歌206/8/9 20:53
8月の爪自由詩406/8/9 20:44
踊る源さん 〜茶会にて〜自由詩5*06/8/7 22:27
くもの糸自由詩306/8/4 11:00
旅路の果てに自由詩206/7/28 20:13
えんにちの裸電球自由詩306/7/21 20:39
ささやかな希望自由詩406/7/20 19:13
心のクリーニング自由詩4*06/7/19 15:47
夏は来ぬ さや よりも・・・短歌2*06/7/12 20:46
白いロザリオ自由詩4*06/7/12 20:30
感謝自由詩3*06/7/10 13:48
ときめく鼓動自由詩3*06/7/8 12:19

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