世界で最初の{ルビ髑髏=ドクロ}がこう言った
「これは一体何だ?」と

世界で二番目の髑髏はこう言った
「これが死ぬと云うことか」と

世界で三番目の髑髏はこう言った
「『死』とは何と淋 ....
みんなが俺に叫ぶ
叫んでいるんだ
でも上手く聞き取れない
響かない

なんだよ
ちゃんと心臓まで
届けてくれ
でなければ ずっと
目醒められないだろう?

この瞬間
隣に君はい ....
今はただ
背中を見せるだけの君も
きっと泣いているね
いいよ
泣けるだけ泣いたらいい
それで終わりが
見えるのなら
涙も止まるだろう

世界中の誰かも
きっと君のように
みんな泣 ....
きっと君にとっては
些細な出来事

知らないうちに
君と貴方の間には
僕の知らない絆が出来ていて

気付かなければいいのに
僕は
不器用にも
それに気付いてしまうんだ
どうか責めないで
君を置いて旅立つ僕を

視界が白い雪で
覆われていても
僕は行かなくてはいけない


君のかじかんだ手も
もう 握ってあげられないけど

その涙も
受け止めて ....
道端に捨てられた子猫も
捨てられても なお
呼吸を{ルビ止=や}めない

それは命の止め方を知らないから
生きることがすべてだと知っているから

それでも{ルビ人間=ひと}は命を止めてい ....
遠くても 近くても
聞こえているよ
声のない叫び
決して助けを求めない
孤高の魂

「タスケテ」と
叫んでしまえばいい
弱みを見せてしまえばいい
同情を引けばいい

安っぽい慰 ....
バスのホームにゴキブリがいた

それを傘で攻撃するおじさんがいた

おじさんはこっちをチラチラ見ながら

やがて息絶えようとしているゴキブリを観ていた

ゴキブリが最期の力を振り絞り
 ....
悪い夢を見ていた
丸い地球の果て
今までの平穏と
居心地の良かった日々が
足下から崩れていき
気味の悪い静けさと
自分独りになる

さっきから世界の人
気分が良くないみたい
ひしひ ....
僕の性格なんて
まるで付け替え自由の
仮面のようだ

今日はこの○○○
明日はあの×××
変幻自在で
一体どれが自分なんだか

それを知られるのは恐いし
自分で気付くのも恐いって
 ....
ある日 {ルビ夥=おびただ}しい数の
数字が殻を包む
それはウイルスでパスワード
僕の鍵を侵すの

地球を掻き混ぜて
手を離さないで
僕の独壇場の舞台に
ご招待します
その為にはこの ....
他のヤツのことを
はにかみながら話す君を
本当に憎らしく思うよ
いや もうマジで

本当に
首を絞めてやりたいくらい

そこで{ルビ泡沫=うたかた}の恋を遊ぶより
ここで永遠の愛を手 ....
そうだ 君は正しい
残酷な天使など
羽根をもいで捨ててしまえ

悪いのはあまりにも純粋なその天使
神経を逆撫ですることしか知らない
最高に“うぜぇ”生き物

さァ
この{ルビ穢=けが ....
何故この世界は
こんなにも{ルビ靄=もや}掛かっている
まるで行く手を{ルビ阻=はば}むような
分厚い幻想

危うい強さで
線香花火の未来を見るような
脆い理想…と希望
崩れそうだ
 ....
もうすぐ君が来る、ね
私を狩りに
いつものように

たった一週間たらずの
期限付きの生命で
私は君を慰める
その日々はとても充実していて
満足よ

君に{ルビ手折=たお}られて
 ....
止まらない罪の疾走
「死」はこの身の一部だ

だがそれはあまりに薄く
日常の中に感じさせてはくれない

いつだって死神は尾行中


そうだ
いつ死ぬかわからない奇跡のなかで

 ....
母なる海は

生み出した子供たちによって
その身を引き裂かれる


生み出された子供たちは

その母を喰らうだけでは
飽き足らず
互いの肉を貪り合う


生き物が地球上で
 ....
本日も{ルビ厭=いや}な事ばかりです
なんの代わり映えもない
ただの紙切れと
文字の羅列と

あるのは汚い政治家たちの討論に{ルビ諍=いさか}い
刺した 刺されたの傷つけ合い

そして ....
今朝一番のニュースキャスターは
5歳の少女が
首を刺されて殺されたと言った

「何だそんなことか」と
いつものように家を出る

別にいつもの出来事
いつもの“ただの”殺人事件
それが ....
何を言っているか
わからないよ おじさん
自分の考えを
{ルビ他人=ひと}に押しつけないで

そんなに今の世の中が嫌なら
自分で変えればいい
本当に変えたいなら
一人でも出来るでしょ
 ....
めだかがぼくをみてる

乾涸びた
水のない田んぼのなかで
酸素を探してるんだ

「息をしよう」
「息をしよう」と


もうその 2つの目は
閉じることはないけれど
ただ 穏やかなフリをして
その中に激情を隠し持っている
そんなものは爆発する前に
いっそ{ルビ爆=は}ぜてしまえばいい

その勇気がないなら

あどけない君の鋼鉄の心臓
そんなものは ....
「打ち解ける」とよく云うが
溶けた氷は何処へ行くのだろう?

隔てが解けたら
緊張感は何処へ行くのだろう?

もしもう一度
それらが欲しくなったら?


掬えるものは
持っている ....
君らは信じている
「明日も必ず同じ朝が」
果たしてどうだろうか

もしかしたら
我らの世界は
{ルビ薄い盾=シールド}で覆われていて
極めて脆い守護で
それはもしかしたら
いとも容易 ....
時として僕の空気には
亀裂が入る
自然の摂理に従って
その裂け目はそのままだ

だけど吹き込む風の中から
君が少し顔を出す

それならそれで
どんどん裂ければいい
そのスピードで裂 ....
なんてくだらないんだろう
思考回路も
趣向 意向も
風に舞って絡まる
生じる風圧は計り知れなく
予想以上に凶悪だ

オトナなんてそんなもんで
僕らは搦め捕られて生きてる
飲み込まれ ....
何処までも追いかけて
手を離したくない衝動
…というか
捉まっていたい衝動?

孤独が好きなくせに
誰かに縋りたい傾向
依存性の独占欲で
踏み出したが最後
抜け出せない僕らがいる
 ....
溶けて無くなるんだ
バターみたいだ
僕の理性なんて
所詮ただのコルク

そんなのもう
哀れでしかないね
少し揺さ振りかけられただけで
もう圧力に負けてしまう
吹っ飛んでさよなら

 ....
それは
残酷なまでに甘い
知恵の実にも似た 記憶

君といた日々は
むせ返るほどで
もうグズグズだよ
食べ頃なんてとっくの昔

解き放ちたい
胸の中で渦巻く影を
どうして僕を支え ....
どうして君はそんなに
繰り返す
「これでいい」と

そんなこと言うなよ
諦めみたいな
それでも君は
繰り返して
僕を狂わすんだ

だから僕は…



遠く儚いものに
縋り ....
宙空 心(71)
タイトル カテゴリ Point 日付
They said…自由詩0*06/8/1 5:00
voice自由詩0*06/7/30 22:49
sea of tear自由詩0*06/7/30 22:16
invisible自由詩1*06/7/30 0:50
願い自由詩1*06/7/28 23:29
子猫の心臓自由詩3*06/7/28 3:04
子猫の咆哮自由詩0*06/7/28 1:28
おじさんとゴキブリ自由詩2*06/7/26 0:04
絶望という名の希望自由詩0*06/7/25 13:11
masquerade自由詩0*06/7/25 1:24
computer security自由詩0*06/7/24 18:32
傀儡師[group]自由詩0*06/7/23 22:18
judgment[group]自由詩006/7/23 13:23
hidden future[group]自由詩2*06/7/23 12:01
ローレルの墓に自由詩0*06/7/22 20:13
[group]自由詩0*06/7/21 20:00
サガ[group]自由詩1*06/7/20 22:45
Today's Paper[group]自由詩0*06/7/20 15:02
Today's News[group]自由詩1*06/7/19 15:10
世直し活動[group]自由詩1*06/7/18 14:24
晴天[group]自由詩1*06/7/17 20:57
テロ[group]自由詩0*06/7/17 2:31
屁理屈[group]自由詩1*06/7/16 1:54
こころ[group]自由詩1*06/7/13 22:59
ウサギとカメの条件自由詩2*06/7/13 1:16
ピーターパン症候群自由詩1*06/7/11 20:30
両生類自由詩1*06/7/11 0:45
金と銀の自由詩3*06/7/9 14:17
nightmare自由詩0*06/7/8 14:55
living corpse自由詩0*06/7/8 0:08

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