がんばり方がわからない君へ
もういいやって思っている君へ
こころがひび割れそうな君へ

エールを送ろう

空のグラデーションを眺めてみなって
木々の声に同調してみなって
とうめ ....
ななめ上あなたのような月ひかる

虫が鳴きはじめたら秋と教わった

幼さや強さははかれないグラス

よかったね言ってしまえば、「もういいよ」

梨を手に水の感触思いつつ
街路樹に冷たい雨のモノローグ

雷鳴はいつでも懐かしく響く

青空にもうかえらない雲ひとつ
さようなら簡単にいえる気がするよ夏の夕日はジリリと朱い


踏切に電車はこないと嘘をつき君に合鍵さがさせた夏
梔子や雨の香ぞする昼下がり

庭先に崩れた雲の落とす雨

雨やどりするわが前を傘の群

水がまた奪ういのちのことおもう

遠雷や低くて重い予感かな
雑貨屋は5階建てなり【NEW OPEN】同じ顔せるポスター続く


「地図にない碧の国へ・・・」おすすめの棚に陳列されたるコロン


「20代女性 なかでもOLさんターゲット」とは ....
delete

「ねえ、なにか言えばどうなの」数式で埋まったルーズリーフ撒く君


解がない そういうことにしておこうA4いっぱいぶんの命題

立ち止まるためには磨かれすぎている廊下で今 ....
夕朱に染まれば蝉の声もなし夕立溜まる高架下過ぐ


かなかなといふのだらうか蝉のこと知らぬわたしの胸の違和感


秋は来ぬらし どこからか吹く風に乗るリコーダーの海歌さびし
重いばかりが先にたって

パソコンを立ち上げたものの言葉が思うようにでてこない。


言葉はいつも

世界にあふれているというのに


この身体には


流れていない ....
なぜ君に関係したものにしたんだろう


だから忘れられない


明け方はうっすら寒くて


冬はたしかに存在することに震える
ひとさし指とひとさし指を交差してキミは赤信号を見つめる


月明かり 銀色 夏のいない風 アスファルトにはまだ夕立が

だめですかきっとこのまま月光を弾かないように破った楽譜
遠回りしているだけの放課後は
  ただぼんやりとただぼんやりと


キミノコトこっそり見ているようなこの目が恥ずかしくはずしたメガネ


横断歩道の渡り方などしりません
  陸橋の上に ....
ここにいる。知らないけれどそのわけを水が一滴流れるように


ここにいるなんだかんだでここにいる。さくらの花ことしも白いだろうか
バス停をさかさまに読む
君のくちびるに冬がくる
片方の手袋を
置き忘れた日曜日
ぼくはこの交差点で
ちいさな水たまりを跳ねた


さよ、な ら


たりない空白は
君 ....
潮飴は砂糖と海水1:2 沖波駅の名産品です


灯台の指令届かぬ海底に誰かが飛ばした風船のくず


「鼻血ってなんだろうねえ」「なんだろね」しゃべるクラゲの触手は赤い


「 ....
オレンジの綴り忘れて青空のふりをしている北ロータリー


君はこないからブルーだらけの部屋にして海に還っていった泣きむし


レッドアイとまと嫌いの君に似ているからレパートリーにいれよ ....
口笛で呼んでください思い出を真昼の空に漂っている

だれひとり走りつづけることやめぬ屋上からみた校庭スロット


きのうより遠くでそよぐ口笛がきこえるならば、きこえるならば
隣のヘッドフォンから
日常ではない何かがこぼれている
ブラウン管ごしのどこかのニュースが
心に足止めをして ぼくは
ひとつ後の電車に乗った

線路は淡々と続いて
よほどの偶然が起 ....
新学期一番乗りね教室は夏のにおいが残されたまま

窓際の花瓶は乾いて夢をみる須磨の浜辺のなみうちぎわの

正門にこっちを向かない君がいて転がりはじめるびぃだまのうた
カーテンの隙間がなんだかまぶしくて、ああ、きっと日曜日だからだ


何をするわけでもなくて何がしたいわけでもないから自転車に乗る


交差点ラジオ体操始まった最近子どもが減っていますね ....
ささくれだった赤土に
ひょろりと一本伸びた草は
悲しみへの道しるべのようだった

足が痛い
靴は山肌を滑って
僕は赤土に染まったのか
赤土を染めたのか

渇いていることが大人ならば
 ....
窓ガラス流れる星を真似てみた雫が泣いて光る十五時



五月雨の最後の粒がしがみつく「ぼくはここにいたかっただけの」
なんとなくって
あまり好きでないことば
でも毎日使うことば
なんとなく好き
なんとなく幸せ
なんとなくつかれた
意味なんて考えたことはないし
意味なんて
どうでもよかった

き ....
 3時間目の中ごろ、隣の教室で大きな破壊恩がした。中央廊下に面している4つの教室の扉がいっせいに開いたが、窓から見える階下の教室の中には、実にまったりとした空気が流れているように見えた。
 ガラスの ....
遠ざかるたび変化するサイレンは君のメールを追いかける鼓動

夜の街の赤色灯に冷蔵庫思わず開ければ鰯と目が合う

波長ならもつれてからめて捨て去って眠れる夜のそんな誘惑
着ぐるみの中にはいます縮まったぼくの明日と遠ざかる日々


さくらさく通学路から第一話歩みはじめていたはずですが


水たまりにピンクの傘でラクガキを。あそびゴコロが大事なんです


 ....
雪のない窓辺に指で描いてた心の傘揺れ揺れて泣く


水色の雨桃色の春橙の朝銀色の海辺の記憶
図書館は雪の日だけに震え出しあのころの君が恋しいという

28ページの11行目には笑っているね一年前が

赤い花なつかしくなる背表紙にインクの出ないペンでサインヲ
コガラシがまた波たてる
小さい僕
夜空の水槽木の葉泳いだ
今日、ってこの空の
どこにあるんだろう

今日、さりげなく流れた風も
もう見つけられない

昨日は、星
明日は
アイバ シュウ(63)
タイトル カテゴリ Point 日付
エール自由詩312/9/10 20:34
あきの月俳句012/9/3 0:53
ナツ空俳句112/8/25 22:38
なつ短歌312/8/21 13:49
あめ俳句012/8/21 13:43
zakka ya短歌010/8/12 23:27
理系BOYになりそこねたから短歌0*10/8/12 11:28
せみはいつしか鳴きやんで短歌0*10/8/11 23:47
白紙自由詩109/10/15 21:37
パスワード自由詩409/9/16 5:46
light短歌009/8/24 21:39
空路遊戯短歌409/7/3 19:05
なんだかんだで短歌1+09/2/11 19:44
林檎自由詩508/12/10 12:53
【短歌祭参加作品】 海のおはなし短歌608/12/2 18:55
からあず 2短歌208/11/20 0:23
口笛がきこえる短歌408/10/21 13:08
ひとつ遅れの急行自由詩108/9/29 8:44
びぃだまのうた短歌308/8/28 13:31
サンデイ短歌308/7/20 9:20
赤土自由詩308/7/3 21:54
ぼくはここにいたかったんだ短歌208/6/2 22:52
なんとなく自由詩408/5/27 21:17
N散文(批評 ...008/5/12 12:16
イマージェンシー短歌108/4/26 23:35
「短歌祭参加作品」 卒業あるばむ短歌408/3/19 13:21
からあず短歌308/3/10 23:58
図書館短歌308/3/4 10:26
水槽短歌507/11/24 21:42
今日自由詩507/10/15 20:52

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