風の音
波の音
軋む音
観覧車
まだ動いている
頂点まであと少し
潮風わずか
錆ついて
久しぶり
みんな元気してた
またさ
また
黄金の山を越えた所で
宵越しに集まって
まったり
ゆっくり騒ごうよ
お前が生きているんだから
こっちは元気に決まっている
きっと
....
そのうちさ
ひらがなにした方がいいのか
かたかなにした方がいいのか
考えなくても
わかる日は
もうすぐやってくる
笑っていたらいい
笑いたい時に笑うんだから
死が意識を秘密にするなら
たとえ月のように欠けても
生きて
足掻らって
君の前に現れたい
言葉に鳴る
言葉に生る
言葉に成る
うん
やっぱりいい感じだ
言葉になる
言葉になるぞ
「神はいない」
そんなことを考える時点で
神を肯定したことになる
存在の認識
父がいて
母がいて
兄がいて
妹が産まれて
ずいぶん飛ばして
君に出会って
今
たったいま楽しくしゃ ....
周囲の音
ベッドに横たわる
凍結
電車の何両目か
ゲーム音楽
たしかたしか
時計の音
螺子は巻けているかい
ソレ
オメガ
ディオール
アルマーニ
パーキンソン
ぶらんどみたい ....
ケケケと笑う君に
月を重ねて
満ち足り
欠けたり
ふふふと笑うあなたに
いつかの
誰かを重ねて
生きているんだ
これが初恋なら最高だけど
きっと淡すぎて数カ月で終わっちゃうから
そ ....
きゅっ きゅっ きゅ〜
読めども
読めども
僕らは扱いにくく
よく噛みつくラットのように
実験用
もるもっと
なんだか悲しく
誰も触れない
棚の奥のビーカーみたいで
冷たく
歯ぎしり
せめて身を寄せ合っ ....
温かい土の中
屈んでしゃがんで
ただ陽光を待つ
「大丈夫だよ大切な君たちをきちんと残せたから」
寂しくない
寂しくない
笑顔で居られる
いつかまた日を見る時を
「すごく眩しいんだろうな ....
破裂する景色
真っ赤に真っ赤に
染まり
燃え墨カラス
夜の始まりを祝うように
鳴きあげ
横滑りに飛び通る
透明な風船を左手に
右手を誰かに引かれた少女
名残惜しく
振りかえり
夜 ....
過去に起こったことが
歩んだ道の情景が
溶けては沈み
たまに流れて
浮かぶ
大きな海のように
適当で
いい加減に
生きているつもりなんだけど
それでも
大変なもんだと
便座に腰か ....
交道
僕の血と
君の脳髄を
混ぜて
星を満たす
光点を繋げて
星座を創るみたいに
海が波で揺れ
僕らも動き
ベッドが揺れる
オッズは低く
ローリスク
ローリターン
とても怖く ....
イタリア人じゃ
ねえけどさ
冷めかけの
ピザじゃ
始まんねえんだよ
第一
寂しいだろ
台所で
まるっきり一人
泣きながら食べている
みたい
じゃ
ねえ
かよ
違うか
お前 ....
なんか冷たい物が背中に当たった
冷凍林檎
ソレは自分の心だった
水分が凍って
膨張しているから
綺麗な赤が鈍くなってて
焦った
だって冷たいんだもの
それでも齧って
だれか食べて
....
風邪をひくようなものだから
アイフォンとエクスぺりアを
電ノコで真っ二つにして
アロンアルファで綺麗に接着すればいい
その新しいイカした奴は
どこに通話ができて
何のアプリが楽しめて
ど ....
世界はそんなに善意ばかりで出来ていない
いい台詞だと思うけど
夢がないよ先生
まるで平和は勝ち取れみたいじゃないか
血を流すのは
合法化されたリングの上だけで十分だ
僕らは狼じゃない
肉 ....
目の前にいるあなたを見ているようで
私は遥か先の縁をジッと看ている
それは近い先であり
ずっと遠い過去でもある
繋がってしまうから
まだ体が在ったころ
「まったくキリがないよ」
お気に入 ....
「俺は結局
俺のことしか話せないし
自分以外のことを楽しく話せる君がうらやましいよ」
本の中の
恋愛小説みたいな
抜粋された一節
ぱらぱらと
ページをめくる音
それとも
それ ....
マーケットの価格と価値が上がったり下がったり
なんだ部屋で籠城している僕の気持ちと変わらない
バイアグラを注入すれば嫌でもたつ男根
何か物質的ショックがあれば
心理パニックと流れに流され
格 ....
故
ゆえ
故に
いない
水中サーカス
気泡
あわ
酸素を吸って
グッドモーニング
感度も良好
ジャズ
ロック
クラシック
レゲエにテクノ
君の望むままに
頭の中で反復すれ ....
さらりと落ちて
粒と認識し
指でつまみ
光に透かして
細かく細かく
綺麗だと思えた
それは砂だった
タダの砂だった
砂を唯一無二のあなたと
なぜか重ねて
脳にインプットする
かーん
こーん
き〜ん
ポタポタ
ぽた
真っ暗だ
でも在る
見えないのにわかる
キ〜ン
かーん
カーン
掘られている
掘られている
打ち捨てられた
横倒しのトロッコ
こー ....
摩耗が激しい
傷んでいる
脳
脳
擂り潰されそうで
ダウト
笑いながらシャウトする
たまたまだって
今日たまたまだ
コーヒーが欲しい
頼んだ覚えのないチョコケーキ
笑っている
....
走って
走って
走りまくったから
子供のころ噛み砕いた布きれみたいに
宝物だった
遊んで
転んで
つくった生傷
いつだって戻りたくて戻れない
今があるから
俺がいて
君がある
....
はじまっている
もう始まっている
君がおぎゃーと泣いた時から
人は泣いて生まれてくるから
その後たくさん笑わなきゃいけない
おはようベイビー
君の朝焼けは始まったばかりで
夜明けは遠いか ....
慣行されたライト
並列感覚には糸目もつけず
デジャビュ
デジャブ
トレビュート
トリュビュート
三角に死角
山門に叩き押し込められ
無垢
るる
流
粒流龍
願いは叶ったか
願 ....
雨が降ってきました
ぽちゃぽちゃ
ぽちゃぽちゃ
水たまりできました
とことこ
ばしゃばしゃ
歩くあるく
「あら こんにちは」
「まだまだ もうちょっと」
もうちょっと
とことこ歩く ....
風説
風に喰われたページ
歯形
柔らかく
ソフトスクラッチ
紫陽花の葉半分
雨に討たれて
映える
花
雫
蝸牛
本を閉じて
君を見つめて
風殺
エロシズム
欠けたページは ....
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