最後に残るものが
せめて
無垢であればいいと
ふぅーと
ゆっくり一息
そうすれば
また最初から
始められるから
笑って
わらって
枯れた葉
雪雲
花一輪
降るか
積もるか
轟くか
耳の奥が
反響する
キーン
高く
高く
染まっていく
降って
積もって
轟いて
届いている
きっと
凍てついても
....
ストックワールド
虚無感
半壊
地球儀を指で回して
ゆっくりゆっくり
昔
昔
祖父が本に囲まれて
座っていた頃
埃
染み
肘掛椅子
今
座ってみる
優しい
懐かしく
泣 ....
快楽だけでいい
快楽だけでいいんだ
幸福よりも
多幸感を
光よりも
ピンクを
後は何もいらない
色とまぐわっていたいんだ
青いパジャマ
肩のところ
涎だらけで
垂らし放題
湖できてるよ
枕
ぐっちゃり
まだ布団くるまって
丸まって
まるで起きる気ねえだろ
だってさ
そんな状態で
「おはよう坊や」っ ....
風が吹く
半紙を靡かせ
老書家が
空で
「縁」と書く
砂埃
砂埃
巻き上げて
何枚も何枚も
生涯
最高傑作を求めて
尽きるまで
果てるまで
磨いていく
ここに在り
ここに ....
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が好きでした
私は彼が好きだった
彼は音楽が好きでした
彼は音楽が ....
読みかけの漫画なんか
弟に渡して
こっちきなよ
光と音の洪水だぜ
冷蔵庫の前で待っていたって
ママが牛乳とってくれるわけでもない
もうわかってきただろう
ここにはさ
自分できなよ
お ....
消えやがった
鉄鎖
鉄砂か
感性みたいな
存在しやがって
斜めりながら
体育座り
一面ガラス張り
温室
外はおどろくほど真っ暗だけど
どこかとんでもなく遠くで星が輝いている ....
夢の中で雨がぺちゃぺちゃ降り続けます
私は透明です
いつかいた教室に今いるようで
周りが騒がしく
その時の僕も挨拶をして
眠そうに誰かと話しています
もうすぐホームルーム
遅刻はしなかっ ....
突き抜けていく
君の名前はなんだっけ
ノー ネーム
あれだ
味わったことのない射精感が欲しいんだ
永遠どこにもない欲望
虚数に近いと言われても
その数がないからな
求めて求めて
砂漠 ....
もったいないな
こんなに近くで
こんなに可愛いものが
あなたを必要として
泣いて呼んでいるのに
ちょっと疲れたからって
気づかないふりして
ネットとゲームに夢中なふりして
ごまかすなん ....
紙に綴ったら
納得できねえもんができた
それはいい
よくあることだ
ライターで火をつけるか
マッチで燃やすかで迷っている
咥え煙草で少しひよって
今回は
ポカリを縦にぶっかけて
蟻が ....
陽気なハイエナ
アンダードットの容器
密封され
空気が薄くて
死にそうだと
笑いながら喘ぐ
つがいで入れてないのに
いつでもいつまでも
まぐわれる
今も挟まれて
二重苦な僕は
う ....
はは、、軟弱だからね
相も変わらずつらつらと羅列しているよ
うつらうつらの間違いだろ
それはうつらうつら「も」だね
正直であることは清貧でありいいことだよ
血まで色を失いかねない貧しさだけだ ....
風が止まったら
外にでて
あの時忘れてきた貝を探そう
二人で
手を繋いで
夜はまだ少し冷えるけど
懐中電灯に
砂と蟹を照らして
波の音
虫の音
ひいて
かえして
ないて
鳴く ....
在来線
終点
5つ前
世相が淫気に騒がしくて
興奮するから
蜂たちが地下鉄のプラットホームに整列し
電車で森へ帰宅する
羽音とソワァーでの戯れ
どちらが不愉快
咀嚼音
女王を守ろう ....
在来線
終点
8つ前
世相が陰気に騒がしくて
不安だから
蜂たちが地下鉄のプラットホームに整列し
電車で都市へと移動する
羽音とレールと車輪が擦れる音
どちらが不愉快
女王を痴漢から ....
ただ老いて待つよりも
この光と流れに賭けたいね
生意気言うな小僧
お前に何がわかる
あんたには見えるのか
あんたが望む形は小さい上に汚れているよ
わかっていない
お前だけの問題ではないん ....
醜いか美しいか
一つの虫籠に囚われたものたち
あとは喰う側
喰われる側
騙す側
這うもの
飛ぶもの
動かないもの
群れる
つがいに
孤独で
費やす
煮ても焼いても虫籠の中
籠 ....
ピンクの小石が落ちていた
小石を拾いあげて
進行方向に投げるのも
空めがけて上にほうるのも
つまらないと地面に叩きつけるのも
あなたの自由
問題は
犯した行動に
あなたの欲をいくらの濃 ....
世界中で新しい音楽がどんどん鳴りひびくのに
その総てを網羅できない自分は
トイレの
便器で
頭を抱え
冷凍庫の中から引っ張り出した氷を
口内で
舐め回し噛み砕き
溶かしている
自分一 ....
いくら他人を否定しようとも
いくら自然を否定しようとも
いくら不条理を否定しようとも
いくらあらゆる宗教を否定しようとも
いくら気に入らない哲学を否定しようとも
最後に自分までも否定しようと ....
眠らない
眠らない
今寝たらオオカミに齧りとられる
眠らない
眠らない
まだ眠らない
今寝たらスケルトンに切り殺される
眠らない
夢なんてみない
覚めて覚めて
明るくなって
充血 ....
いかようにも掲げた旗は
マンモス柄よろしく
毛づくろいをハジメ
祝河に
賛賀に
哀構えては
喜びと諭す
猫の欠伸
薄い唇は歌舞伎のようで
ヨー、世、良いと
一区切りに
ニャーと鳴 ....
闘う気がしない
打たれて
打たれて
這いつくばって
ドロ舐めて
苦くて
しょっぱくて
それでも
これでいいのかと
どこからか聞こえる
負けっぱなしじゃ
終われねえ
終わ ....
100で止めたい気持ちと
100をさらに傾けてみたい気持ち
葛藤することはあるけれど
あなたはいずれ歩きだす
大好きだから
小さい頃から
言葉遊びが大好きだから
作ったものを消去はできて ....
コップで生きるベタか
狭くて可哀想だけど魅かれるな
外
晴れてんのに雨
珍し
眠くなってきた
寝よ
明日
水槽と格好いいコップ買いにいこう
気向いたら
魚も買って
魚も飼って
....
雑誌のランブルフィッシュを見つめている
いつも頑張らないあいつ
弁当の果物が毎日りんごで
噛む時だけ
シャクシャクと
活きのいい音をたてる
あいつの
価値観がわからなくて
人ってみんな ....
あれをこうして
ここにドバっと流して
そちらから
あちらに
行くとみせかけて
そのまま
やや斜にかまえ
そこでグワっとした時に
適当にあんな感じで
踊れば
いいと思うよ
多分絶対 ....
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