星条旗を焼けば
躯が笑う
金とオイルは掴み放題で
プールの中に異教徒のねーちゃんでも沈めておけ
誤爆です
誤報です
油に塗れた手だと操作もたいがい

「戦争だ」
僕の中の少年がまたど ....
世界はもの凄い速度で進んでいる
今日いた人も明日にはいず
笑顔だけが残る
それでも止まらず進んでいく
ジャズみたいに
いつまでも続いて欲しくて
終わりの拍手をファーストフレーズから待つよう ....
ふうふうと息を二つ
ナンバー9のコーラを飲む
コーラの色
コーラの味
安心した
娘のTシャツにプリントされた苺に台詞があった
SO SWEET
甘いだけでなく優しい
娘も笑っていた
 ....
7月7日7時77分 ゆっくりと動き出す
睡眠薬を貪って
それまで寝ていよう
中毒にだけはならないよう
刻々と刻むは時にあらず
剝れた竜鱗なのだから
歴史は繰り返すと言うけれど
僕は僕を繰り返さない
繰り返せない
たった一回こっきりの長くてあっという間のワンゲーム

今年は良くもあり
今年も悪かった
「まあまあだ」
ワンゲームを終え ....
噛み砕いたライトスピカは
超高速で
唾液と絡み

一輪が燦然
とした
百合のように

美しく

僕の胃の中へ消滅していった
秋晴れと雲
秋刀魚が空を飛んでいる
捕まえて
七輪にて焼く
煙はもくもくもく
雲に戻って
海にも戻る
「水族館になにゆえサンマが展示されないか」
昔テレビで紹介されていた
忘れたけど ....
まだ暑いね
自販機でジュース買おうよ
100円入れて
オレンジ、グレープどっちにする
コーラよりファンタだろ
「グレープ」
やっぱファンタはグレープだよな
はんぶんこだぞ

ずいぶん ....
挟間を飛ぶ鳥
強い光と炎で焼き切られ
もはや色彩不明
それでも囀り
白い骨だけになろうとも
影すら焼かれ
全てを失おうとも
飛び歌う
ふさふさの羽根もいらない
ただ届ける
魂だけで ....
うーん
そろそろさ
誉めなきゃまずいんだよ
月見近いからさ
なんか褒めなきゃさ
今年だけでいいっぽいんだけど
じゃあ一応

よ、黄色
丸くていいね
欠けても満ちても情緒がある
趣 ....
青空に
雲だか僕だか
漂って
大きく息を吐いた
眩しくて
今度は急いで吸い込んだら
潮だか草の匂いが少しした
幸せだな
穴だらけのサボテン
巨人のように屹立
「こんにちは、おとといきやがれ」
砂まみれのフードとマント
砂漠の民たった五人
言葉少なげにまつ毛は長く
虫入りテキーラを瓶ごと回し飲み
並んで歩き ....
黒い鴉は社の神木に止まり
夕闇を睨み
一鳴き二鳴き
淡い月に目を細める

白い鴉は高い空を舞い続け
光へ光へ遊ぶ遊ぶ
眩しさで霞
神様とかくれんぼ

鴎は夜明け前
船たちのエンジ ....
暑い日に大きなあくびをひとつ
団扇で夏をかき回し
もう一つあくびをうって
横たわる
畳と麦茶の匂い
誰かと猫と夕焼け
待ちぼうけ

風鈴一つの高音
虫の音
花火よ火花
とりどりに ....
世界は衝撃と振動と熱を帯び
世は破壊と律動と再生へ蠢く

美の基準がハートにあるならば <パリス・ジャクソン 雑誌インタビュー語録>
美の衝撃もハートにあることだろう
あなたの父は偉大過ぎた ....
蝉が地中から羽化のため
適度な葉の裏を目指し
白からそれぞれへ色付きを待つ
果実でもないくせに
ジッと動かず
負けず殺されず
祈る機能は皆無でも

ああ、黄昏ている
ああ、黄昏ている ....
アジャマ チップ スピンナロー
アジャマ チップ スピンナロー
燕は繰り返し飛んで行く
ヨイガニハ ニーハニー
ヨイガニハ ニーハニー
蟹は窓辺を鋏でノックし
ケウサケウサマ クサラサク
 ....
殺して殺して滅ぼして
滅ぼした後に悲しみとともに称え
たまに罪を省みる

殺して殺して勝ち取り敗者を端に追いやる
むさぼりむさぼり吸い尽くした後
端の敗者を見つめる
またいいもの持ってい ....
良質な音楽を空気のように吸い
大麻とシャブを笑顔で踏みにじり拒否し
いつ何時も幸いであれと堂々と闊歩し
長い長い廊下を休み時間の学び舎の廊下のように笑顔で
友たちと初恋の子をたまに思い出し
 ....
明け方に真っ赤なカラスが「かぁ」と短く鳴いたら
我が子の体温を実感する起き抜け

夕暮れに赤紫のカラスが「かぁかぁ」と二度強く鳴いたら
笑顔で帰宅する我が子
カラスに負けじと強く抱擁し
頬 ....
指の腹で虫を押し
断つ命
確かに確かに
桜ドロリと溶け
葉桜は墓標
毛虫湧く
もうすぐもうすぐ
もうすぐに暑い季節が来るから
せめて夜だけでも涼しく
すやすやすやすや
団扇ゆっくり ....
砂漠に埋もれる柱時計
風にまかれて
砂まみれ
カラカラの蜥蜴
時計のてっぺんで体温を上げる
振り子は動かず
蜥蜴も動かず
砂だけが動く
分針も時針も動かず
埋もれながら
止まりなが ....
みてみろ
穴だらけな真っ赤な顔してさ
今日は犬みたいに吠えてやがるよ
普段は青白い顔して
冷たくクールぶってるくせにさ
遠吠えも届かないふりして
俺らの上で兎はべらして
満ちたり欠けたり ....
みんながみんな
ヒーローなんだ
白狐の面をつけ
高層ビルのガラスを駆け下りて
悪者を倒し
困っている人を助けるんだ

手りゅう弾
爆弾を腹に巻いた未亡人
爆撃難民乳児死亡
学校病院 ....
甘味は旨味であり
糖はいつだって甘く
舌に感知させ
甘味を脳に伝える
多幸感

人は甘味を欲し
人は甘味に執着する
甘味は人を縛るほどに依存させる

欲望は無限で際限がないと安易に ....
僕は砂場に丸を書く
僕は砂場に丸を画く
僕は雨の日砂場で丸をなぞる
指でなぞる丸
僕は僕の指で丸を書く今日
僕は僕の指で丸を画くだろう明日
僕は僕の指で丸をなぞった昨日
丸を新しく砂場に ....
暖かで穏やかで
土と花の匂いで満たされ
子供たちが無邪気に走りまわり
笑い声がいっぱい
その子供を老人たちが笑顔で眺め
かつての友の顔を思い出し
自らの子供時代をゆっくり確かに思いだす
 ....
ぼやかしてぼやかして
ぶちまけて
なぞるなぞる
刷毛や筆
絵具が盛り上がり厚みをます
キャンバスは紙や布だけにあらず
魂を塗り込み
僕と他と感情と世界を塗りたくる

絵が下手で描けな ....
便りと契
昔からの名残
液体に溶けた塩
むき出しの白と汗
体温より高く
熱冷めず
より遠くへ
ひどく風荒む海岸
ゆっくりゆっくり
波は収まらないんだ
樫の木の杖
光沢帯び
古に ....
雪原にて
人でない精霊と大古から踊るように
愛でる男女のように熱く激しく絡みつく様
幼馴染みの友と時を忘れ駆けはしゃぐがごとく
二人で二人で
真っ白しかない場
白くて熱い息を漏らし
笑み ....
秋也(337)
タイトル カテゴリ Point 日付
_自由詩020/1/9 2:34
A列車で行こう自由詩118/5/17 14:09
不出来な子自由詩118/4/19 23:38
スロースローセブン自由詩118/4/17 1:26
現代の現在で年の瀬自由詩217/12/31 1:36
とある129頁自由詩217/10/19 14:28
鬼カマスの味わいと秋自由詩117/10/18 3:16
幼い頃のファンタ自由詩417/9/25 11:47
メッセンジャーバード自由詩317/9/20 2:01
お月見ま〇せー協奏曲自由詩517/9/20 1:01
ゆっくりあいまい自由詩3*17/9/16 2:21
デザートウォーク自由詩1*17/9/14 19:54
鳥たちと自由詩2*17/9/11 22:11
夏に座す自由詩1*17/8/13 21:07
瞼の裏の夕焼け自由詩1*17/8/5 1:58
禁じられた玩具自由詩1*17/8/5 1:35
文字焼けの紅い彼方は自由詩2*17/7/8 3:41
パターンΩ自由詩1*17/7/1 2:34
とある父より自由詩1*17/7/1 2:08
温かみ自由詩3*17/6/29 1:02
今はまだ雨降り続けども自由詩4*17/6/20 2:21
砂流時自由詩2*17/6/20 2:05
天体因縁自由詩5*17/6/13 1:17
追悼自由詩2*17/6/11 1:15
ブラックアップル自由詩1*17/6/1 17:48
男の子のまま自由詩1*17/4/4 19:08
アーカイブ 優しさという営み自由詩017/3/28 23:45
不器用な絵描き自由詩017/3/26 1:27
砂粒のように紡ぐ自由詩3*17/3/22 3:39
アヤ取り自由詩2*17/1/24 19:11

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