幾人かと視線の合いし夕立かな
駅ビルの中も濡れたる夕立かな
海荒れて瀧のごとくに雨降れば声も聴こえず心読みあふ
雨脚や出水の亀の見ゆる窓
魚跳ぬる河口眩しき都市の夏
街なかやフェイスタオルの落ちたまま
世界史やジブラルタルで別れしもイスタンブールで逢ふが必定
朝寝して昼も寝通せ暗き部屋{ルビ梅雨入=つい}りの雨の音も絶へねば
チャドクガもシュッとひと吹きぽとぽとと地面に落ちてあの世行きかな
日盛りのセルフスタンド満々と吹き抜ける風人それぞれに
濃紺の夜空黄色き三日月に赤き火星と白き明星
葱の葉を包丁の刃が貫いてきらっと光りじっとしている
大抵の車は白き色にして街も大概白き夏かな
クスノキの森に掛かりし陸橋を夜明けに渡りお前に逢ひぬ
自惚れの嫉妬淋しき立夏かな
泣かしたり泣かされたりする夏来る蒼いパンツでさっと出かけな
ゲラゲラと笑う珈琲夏来る
海月刺す熱き潮の季節かな
雨に跳ね上げられし砂多肉葉の上で晴れ晴れ笑うて居るか
堪え難き春の長さよ葱の葉に無理やり夏の兆し見む我は
妙な魅力の変な娘のパンチラを短歌にせむと苦心す我は
指先に塩いく粒かざらつかせ呆け行くかなフードタウンで
遠の海横目に西へ向かう時短歌は手からこぼれ落ちけり
パンパカパーンパパパッパンパカパーンナニワノオッサンシンデモタ
食ひ過ぎの腹もて歩く夜半の道何の花木か匂ひ絶えざり
千切れかけなお千切れざるアロエ葉をふと千切りしが持て余しけり
知ってる?
光は糊なんだよ
光がCやHやOをくっつけて
それが糖
その集まりが炭水化物
それに根が吸い上げた
NやPやSがくっついて
アミノ酸だたんぱく質だ脂肪だっていうわけよ
....
黒いしげみが大好きだ
黒いしげみのあるところ
僕に眠りがあるだろう
黒いしげみが大好きだ
黒いしげみの出す声に
仕える者となるだろう
黒いしげみが大好きだ
黒いしげみの自在さに
....
Wave of sex drive
Quite many
Quite strong
Quite high
It push you down
I am the wave
けっこう頻繁な周期でやってくる
性欲の波
これが打ち寄せるとき
おまえが押し倒される
おれの本質は
波です
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