やさしさをくれるなら
あなたのやさしさ
ぜんぶちょうだい
つめたくするなら
あなたのつめたさ
ぜんぶぶつけて
あなたにとっての
一番 でなきゃ
わたしはイヤだよ
青空よ
無垢な雲よ
森よ 海よ
遠くをめざせ
心のみ知る目的地へ
鳥よ
忘れないで
空に果てる その日まで
清く果てなき飛翔を
清く果てなき飛翔を
……
グラジオラスには
夏が咲き
雲なく晴れて
風もなし
夢はほのかに
午后の空
盆ちょうちんの
夏かがり
遠き耳に
海は果て
夢はさかりに
夕の風
青きトマトに
古き恋
....
真昼の空に白い月
青い空の白い月
それはみえないけれど
そこにある幸せ
青い水に浮かぶ氷片は
おだやかな夢の途中で
幻のようにはかなげで
見落としてたものは
何だったか
忘れていたものは
何だったか
それすら忘れて
今日もほのかに
水色の恋
ゆくえは誰も知らない
愛しているよ
と
いう言葉が愛だよね
今は少しも不安じゃないから
水色の恋
ゆくえは誰も知らない
あなたが私を大切に想ってくれて
うれしい ....
天の川まで
こぎ出でてみよう
この街が
世の中が
どういうふうに見えてるのか
あなたの願いが叶うように
流れ星を連れに行こう
妖精の風に
便りをとばせば
トパーズの空から
アクアマリンの雨が降り
サファイアの雫が
エメラルドの草をぬらし
ルビーのつぼみが
ダイアモンドのように輝く
お返事はもうすぐ届く
海の香りに目をさまし
ふと見れば 波
誰を待っているのか
どんな言葉を待っているのか
私
不思議な涙は
いくつも流れて空に消えた
君の香りがした
君は希望の香りがした
....
吾輩はジルである
ピアノの好きなジルである
ポカポカお昼寝日和の今日も
ピアノによじのぼる
前足のっけて よっこいしょ
後足のっけて どっこいしょ
ピアノがうたう ぽろんぽろん
嬉し ....
あいたいナって思う人はたくさんいるけれど
あえる人は一人だけってトキもあル
でもやっぱりあいたいのは
愛すべき困り者たち
青空に アメンボ泳ぐ すいすいと
風はいつでも強いかな?
空はいつでも暗いかな?
ちがうよね
やさしい風も
あかるい空も
あるじゃない
不幸ばかりは続かない
素直になろうよ
私たち!
心のわだかまり
な ....
木洩れ日
まぶしい
夏の午後
見上げた
そらから
見え隠れ
青いお空
かくれんぼ
小さな小鳥
かくれんぼ
夢のような色合いの
からっぽの貝がら
心のような色合いの
砕けてしまった貝がら
チクリと指に花を咲かす
害のない言葉など
ないと知りながら
きれいな言葉を
使いたかった ....
アメンボが連れて来た
空の暑さ 夏の魔法
白い翼で 飛び立て!
憧れの空 目指して
今 私はこわいもの知らず
若い雲に勝負をいどもう!
嵐は
少しだけ自然を叱って
少しだけ人間を叱って
雲を連れ去ってしまった
そこに残ったのは
私に残酷な色
パレットの絵の具では描けない
雲ひとつない青い空
ありふれた光景も
言葉にすると
ムズカシイ
大好きな気持ちも
言葉にすると
ハズカシイ
上手になんて
言えないけれど
心はいつでも
ここにある
ここにあるのは夏の地図
宝島への出航 間近!
冒険の仲間を呼び集め
飛び出そうよ
夏の国へ!!
憧れをつかまえに
雲の船に乗って
さぁ 夏 本番!!
ゆらゆら陽炎
ゆらゆら風鈴
遠くに見える あなた
だあれ?
ゆらゆら潮騒
ゆらゆら風音
もう見えない あなた
もぉ いいかい?
音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
何で 人は進むのだろう
どこまで行けば 気が済むのだろう
どこで この道は尽きるのだろう
どこまで この道は続いているのだろう
人は生きるために歩き続ける
人は歩き続けるために生きる
....
声にならなかった
すぐそこにいたのに
あの一言は
時の彼方へ行ってしまった
ただ「あいたい」と思える人がいるだけで
幸せなのかもしれない
だから 君がうらやましい
六月は蒼く煙っ ....
哀しみの雨雲
いつか君は持ち去って
水色の刹那
心さえ晴れわたる
ぽっかりと口をあけた青空は
いつまでも遠いけど
今 私はここにいる
昼が終れば
必然と夜がやってくる
誰もが眠り休む時の
とばりがおりてくる
枯れることを知らない
泉のような夢たちを
今も見つめて 明日を待っている
Good night おやすみ
....
泣いていたのは
誰だったろう
涙はコロコロ
微笑みにかわり
たんぽぽに
揺れている
おひさまに似た黄色に
揺れている
お帰りなさいと
君を迎えてあげれたら
重い夜の下 言葉もなく
小さくつぶやく君の名を
君が望むなら
いつだって 言ってあげるよ
そばにいるよ 花のように
君の笑顔が見れるなら
思い出になれば
美しく見えるなんて嘘だ
それは僕らが
過去を飾るから美しく見えるんだ
思い出を
本当の思い出を
上手に思い出すことは難しい
現在にいたる時の流れは
飴のように延びき ....
霧雨に煙る
{ルビ緑=あお}の五月
濡れた青葉は
きらめいて
滴る雫も緑色
足を大地に
手を大空に
若葉も負けじと
陽をうけて
立派な木へと
育ちゆく
緑の海は
グラデ ....
キングサリーの花の下
小さく揺れる花びら{ルビ一枚=ひとひら}
届かぬお空に恋をした
宇宙を想い 己を呪った
鳥に憧れ 雲に憧れ
いつまでたっても
憧れの所に届かない
信じるものが見 ....
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