ひらひらと
一年の思い出を
ひっさげて
木の葉は空へと
舞ってゆく
どこかの星へ
報告をしに
波立って
静まるように
心に浮んで
消えた言葉
足跡が
行ったり 来たり
来たり 行ったり
続く砂浜は
潮に濡れて
――見失った
君は覚えているかな?
あの日の約束を。
会えなくなっても
ずっと忘れないで
ケンカして
傷つけたこともあったね
あの頃みたいには
もうなれないけれど
まわる世界は
みんな大人にな ....
風にのせて しゃぼん玉 とばそ
くるくるまわる 青 赤 黄色
神様のとこまで 飛んでゆけ
あの人のとこまで 飛んでゆけ
天までのぼって はじけとび
大空 架ける 橋になれ
空を一直線にかけのぼる飛行機雲
くすのきに登っても
時計台にのぼっても
そのしっぽさえ つかめない
「おーい!」叫んでみる
「どこまで行くのー?」
もし
私が死んでも
悲しんだりなぞしないで下さい
むしろそれは
私にとって幸せなことだったのだと
喜んで下さい
私の死はとても
小さなことです
今このときに
死んでしまっている人は
....
あの人は行ってしまった
あの人は逝ってしまった
シャボン玉のように
遠い地平線の向こうへ
「さよなら」も言わずに
あの頃に住んでいた街を
再び訪れても
今はもう何も聞こえない
幼い ....
優しい気持ち思い出すよ
この大きな空を見上げれば
何もかも投げ出して
泣きたくなったりもするけど
ウスムラサキの空の果て
届かない
君の声は聞こえてる
流れる涙 心で止まれ
君 ....
おとぎの国で幻を見て
今も私は夢の中
涸れるほど涙を流して
その海に溺れて
月さえ隠して
闇夜を呼んで
みにくい私をかき消すように
疲れ果てていませんか
行きずりの毎日に
ひとりぽっちでいませんか
暗い部屋の中で
かすれながら流れていく歌
深い海の底から
あなたにあてて歌っているよ
いつまでも ねぇ聞こえますか
風が強くて
笑うほどはためく
せんたくものたち
この体も
飛べたらいいのに
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