喜びのうしろに
悲しみが
いる

涙のとなりに
微笑みが
いる

神様のつくった
小さな人間
つぶ

だまって青い空が
ある

だまって揺れる花が
ある
胸にさやけし 
春の恋
波のこちらに
夏の色
せめて明日へのおみやげに
きれいに包んで下さいな

子供泣かせの
秋の空
誰もつれなき
冬の石
せめて明日へのおみやげに
小さく包 ....
悲しさと淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?

手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
叫びたい
本当は

私をかなぐりすてて
泣き叫んで
のたうちまわってしまいたい


そうしないのは
私のプライドだ
いつか
星になれたらいいナ
いつか
ひとりじゃなくなったら
今の私が
星になれたらいいナ

叫ぶ声が聞こえるような
星になれたらいいナ
夢の面影を
青い空に映してみたり
償うことのできない
いわれのない罪を背負って
人は
悲しいぐらい忘れていく
何もかも失っていく

それでも
どうして生きるのか
悲しみの中からうま ....
さざんかが
ひっそりと咲いている

まるで
恋人を待つように

かんじかんだ指をのばすけど
触れられなかった
さざんかの花になって
そっと待ちぶせ
してみようか

寒いところ 帰ってくる君を
一番に出迎えてあげたいから

「おかえりなさい^^」
私の足の下に
小さな命が
幾千も幾万も
耐えている
つい踏みたくなるけど
そう考えて
今日はガマン。
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木

あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
流れ星に願いをかけるのは
マイナスとマイナスをかけたら
プラスになるように
儚い星と儚い夢をかけたら
叶うから
なのかな。

雨上がりの空
流れ星を見上げて
亡くした君の
夢のカケラ
砕け散った
夢のカケラ
今も私の心に
つきささったままで
赤い雫をしたたらせ
ふさがることを
知らない
果てなき夢と消えてく
すりぬけた腕に落ちる
ひとつぶの涙それさえ
幻だというのでしょうか

月揺れる海に
君の思い出
いつまでも続く
君への恋心

夢見る朝は星の中
君と泳いだあ ....
言葉だけの歌で
いくら心をうたっても
君に心は届かない

歌を忘れた小鳥は
{ルビ羽=つばさ}もがれて黒い街へ
はばたきながら落ちてった

不安の糸は 私宙吊りにして
残るのはかぼそ ....
想いの矢のさきっちょに
クレヨンでらくがきした
君の似がお絵くくりつけて
びゅ→んって とばすよ

矢のとおり道にできた
クレヨンの虹
君に届け!びゅ→んっ!
過ぎにし過去の遺跡に
今なお残る傷アト
乾いた土に花なく
石の平野が続くばかり

月揺れる鏡
星が流れて
運命をつむぐ
命の音こだます

見上げた空は変わらず
消えない虹を渡って ....
夢へむかう
あなたのため息が
スキ。
小さな期待と
大きな不安と
逃げさるような
来るような
夢へむかう
あなたのため息が
スキ。
のびた影を追いかけてけば
あなたのもとへ行けるでしょうか
私の背中に羽などないけど
心の翼でとべるでしょうか

冷たい風の中に
あなたの香りをみつけたら
あなたがそばにいる
そんな気が ....
{ルビ横断=よこぎ}る 白い雲
風花が 雪のように
そして君はいないよ

穢れゆく青空を
穢れゆく海原を
引き裂いていく
君はそよかぜに?
夜の空に流れる
淡い冬の天の川
ムスウに散らばる
心のかけらたち
目立ってなくても
変わらずそこにあるの

忘れないでね 私が
いつでもここにいること
たとえ見えなくても
いつだっ ....
人ごみをすり抜けるように
時間はあっという間に過ぎて
いつのまにやら
新しい年が来て
君のこと また想う

みぞれまじりの愛のように
流れずに 積もらずに
昨日を追いこしてゆく

 ....
青い鼓動が聞こえるかい?
そらさないでよ その瞳
海の底の宝箱
この心の夢がある
そいやっ!そいやっ!
冬の寒さをけっとばせ
空も海もとけて青になる
そいやっ!そいやっ!
旅立とうよ  ....
憧れは
いつまでも
追い続けていたいから
完全な憧れなど
持たないんだ
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と

こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
この寒い日を選んで
梅のつぼみが
咲こうとしている
まるで祈りの姿のようで
触れれば儚く解けてしまう
雪のようで
私はここに
立ち尽くしている
声をかぎりに
叫んでも
届かない
未完の言葉
帰らぬ音色
雪の平原は
降りやまない
白い世界が
まなさきに広がっている

ほっぺはりんご
たったか たったか
かけだしていく
あなたのもとへ
たったか たったか
かけだしていく
電線の五線譜に
鳥がうたう音符は
どんな曲を奏でるか
雲と空にはさまれて
どんな曲を奏でるか

街の音は聞こえない
風鳴る空
指先ひとつで崩れゆく
私だけの幻想即興曲
君は
いつも遠くを見つめてる
澄んだ泉のような深い瞳で
素直で優しい君は
いつも私を支えていてくれた

そんな君をいつまでも忘れない
今日は
昨日の続きだけど
毎朝 目覚める
毎日 日々新しい

昨日のぬくもりを胸に
今日の冷たい服を着よう
窓を開けて
扉を開けて
昨日とちがう
私 探して

雨でもよし
風 ....
春日野佐秀(341)
タイトル カテゴリ Point 日付
涙のとなりに自由詩4*05/2/7 11:49
明日へのおみやげ自由詩405/1/18 15:24
恋の化学反応自由詩5*05/1/18 15:22
プライド自由詩4*05/1/17 15:03
星になれたら自由詩405/1/13 15:44
それでもどうして生きるのか自由詩4*05/1/13 15:40
さざんか自由詩205/1/13 15:33
さざんか通り自由詩3*05/1/12 15:00
しもばしら自由詩105/1/12 14:32
1本の木自由詩13*05/1/11 13:25
流れ星を見上げて自由詩2*05/1/8 14:55
罪と罰自由詩205/1/8 14:51
スピラの夢自由詩2*05/1/8 14:49
歌姫坂自由詩2*05/1/7 13:56
びゅ→んっ!自由詩305/1/7 13:51
ザナルカンドにて自由詩4*05/1/7 13:47
スキ。自由詩6*05/1/5 11:47
空を見上げて自由詩105/1/5 11:45
君は今?自由詩205/1/5 11:43
淡き想い自由詩205/1/2 16:30
NEW YEAR MAIL自由詩2*05/1/1 20:30
そいやぁっ!!自由詩205/1/1 20:28
未完成が◎自由詩304/12/31 17:32
“あ”と自由詩404/12/31 17:26
寒い朝に自由詩204/12/31 17:19
終わりなきウタ自由詩204/12/29 21:03
たったか たったか自由詩504/12/29 21:00
幻想即興曲自由詩304/12/28 19:45
Cancerの君を忘れない自由詩3*04/12/27 17:10
私の今日自由詩304/12/27 17:07

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