{引用=
この詩は
未完成です
しばらくお休みしていた恋を
始めました
というか
始まりました
毎日 毎日
たくさんのことを感じて
感じて 感じて
言葉にしたくて仕方がない ....
テンポ、
テンポがわるいんだよ、ねぇ、あんた、聞いてる?
あんたが書いた詩 ちょっと声に出してよんでみなよ
いらいらすんだわ
淀んでる
....
額にうっすら汗をかき
小走りで丘を上った17時半
乱れた呼吸を整えると
空と海の間に太陽が落ちて
辺りは瞬間 紺色に染まった
凪いでいた風が
急に冷たい空気を運んでくる
....
こんなとこで止まっている場合じゃないのよ、
と
女は小さくため息をついて
左にシフトした視界には
男と女がよそよそしく
けれど交わることを想定し
キールのような空気を纏っている
....
秋 という季節は
卑怯だ。
どうしてこんなにも
感性を揺さぶってくるのか。
つきぬけるような金木犀の香りが
カーディガンの隙間を縫う風が
さめざめと降る雨が
その後の ....
出口の見えないトンネル
光射す場所は何処だろう。
答えは風のみ知っている?
否、
風はなんにも知りやしない。
ましてやトンネル
風など吹かない。
知 ....
うたた寝のあとに
頬についた畳のあとに気づく
ミンミン蝉の声が
ひぐらしの声に変わる
18時の空の色が
橙をを帯びた紺になる
宿題なんてないのに
妙な焦りを感じてい ....
たとえば
スクランブル交差点の
スクランブルしていないところで
深呼吸をする。
そういうことかもしれない。
人生は蚊取り線香のようなものだ、と
誰だったかが言っていた
横から見れば
行ったり来たり
上から見れば
前進しているんだよ、と
最後はぽろっと死んじゃうのね
なんて
私 ....
毎日何気なく流れて行く時間が愛しくて愛しくて堪らないんだ。泣きたいく
らい幸せな瞬間が永遠に続けば良いと願う。しっかり捕まってないと振り落
とされそうなくらい速度をあげて日々は過ぎる。 ....
さようなら と
行かないで と
触れないで と
抱きしめて が
ごちゃ混ぜになって
降ってくる
答えを求めて見上げたけれど
空は蒼く輝くだけで
代わりに ....
空があまりに青いので
絵を 描きたくなりました。
でも
私が持っている
クレヨンにも
色えんぴつにも
クレパスにも
水彩絵の具にも
....
通学途中のサイクリングロード
今日、
見つけた屍骸は5匹。
太陽は
相も変わらず肌を痛めつけるが
もう 日焼け止めなどは塗らずに
あえて抵抗しないことに ....
帰りたくない、なんて
初めて言った。
目を開けたまま
キスをしよう
そうして僕の
この{ルビ瞳=ひとみ}に
溺れてしまえばいい
だから{ルビ他人=ひと}のせいにしちゃいけません。
図書館で勉強する私の隣に、
気づいたらあの人はいたのよ。
ロビーで休憩してたら
いつもあの人は隣で笑ってて
昔話に泣き ....
。 。 。 。 。
。 。 。 。 。r
。 。 。 。 。 。 。
。 ....
海だって
ずっともぐれば
マントルに着くし
空だって
ずっとのぼれば
宇宙になるし
宇宙だって
ずっとずっと先には
きっと終わりがあって
永遠なんて どこにも存在 ....
オレンジライトがないとあたし、
淋しくて眠れないの。
不思議ね。
今日は満月みたいに見えるわ。
…満月、見たいな。
連れだして。昔みたく。
あたし達しか知らない
満月スポットに行こ ....
飛んでけ 想い
春がくるよ
生暖かい風を君は気持ち悪いと言ったけど
飛んでけ
あたしは好きだよ。
....
疲れているときに
「疲れている」と
言える幸せ。
泣きたいときに
涙が出てくる
という、幸せ。
孤独を感じられるほど
隣に誰かがいる
という、幸せ。
....
帰り道
降りるバス停近づくと
ボタン押し競争いつもしたよね
黒板に
相合傘とか書かれてさ
笑われてたの、何年前かな
運命の恋だとずっと思ってた
ずっとずっと続 ....
しんしんと
雪は降るの。
ほんとうよ
しん しん
しん しん
雪の降る、
音がするの。
さむいさむい
冬の夜には
ぎゅっ ぎゅっ
ぎゅっ ぎゅっ
足音も、 ....
こんなに月がきれいな夜にあなた
そんな顔して 笑うから
抑え切れなかったのよ
さよなら さよなら
遠くなる 君のこえ
さよなら さよなら。
一緒にいることばかり
考えていた 春の日
離れずにいることばかり
考えていた 冬の夜
さよなら ....
ゆがんだレンズでものを見ているような
そんな気分。
みんなが好きだというものを
素直に見ることが出来ません。
評価の高い作品は
かえって曇った目でみてしまう。
ちゃんと
見え ....
そうだ
あたしの右側にだって
風は吹くんだったわ。
風はずっと
左ばかりを流れるものだと
すっかり
あたしはずっと
風の隙間で生きてきたの
そんなことさえも
....
あなたから見えないように
左目からだけ涙を流したことはひみつ。
23時05分
オルゴールが鳴る
毎日1分のずれもなく
オルゴールは彼を連れてくる
いつの間にか{ルビ耳触=みみざわ}りのよくなった声を
目を閉じて
感じながら
今日の出来事
明 ....
くちべにがなかったので
苺ジャムを のせてみた
妖しく光るくちびるは
あまい香りとふつりあい
苺畑に迷い込んだ王子様が
このくちびるに
くちづけ ....
0.16sec.