何万回の
昼夜を重ねても
癒せない
癒せない傷
僕はまるで
思い出に縛られた
牢人みたいだ
あの思い出
あの思い出
あの思い出
傷は深く
痛みは激しい
僕は思い出の迷宮に
....
僕には飛ぶことが必要だ
足枷を断ち切って
翼を大きく広げて
僕には飛ぶことが幸せだ
大地を蹴って
強く高くまっすぐに飛ぶ
僕には飛ぶことが
飛ぶことが
必要なんだ
僕には翼が ....
ここは最果ての地
なぜ僕らは
笑える程
傷つけあわなくてはいけないのか
ポスト・ポストモダンの夕暮れに
冷たい雨の濡れそぼる
光も影もない虚無に
まぼろしだけが透けて見える
その時君は
眼をいからせて哭いたね
いいんだよ
それで
大きく広がる青空の下
大きく広がる枝の下
僕は君をなぐさめる
もっと哭いて
もっと哭いて
いいんだよ
それで
僕は知り得ない
しかしそのことが
僕を不自由にしない
僕は何者かになれる
それは対話に拠って
気付かれる
結びつきは
希跡
全てが終わった後の静けさって
どんなんだろう
予測はできるけど
こんなもんじゃないかもしれない
絶句して
唖然として
安らかで
僕は立ち尽くす
立ち尽くすことによって
深淵を垣間見る
深淵を垣間見ることによって
僕は立ち尽くす
この無限の連鎖を
どう断ち切ろう
いや断ち切らなくていいのか
苦しみは苦しみのままで ....
世界がこんなに静かだったとは
浅い眠りの後の
土曜日の朝
君に出会えて
本当に
良かった
さようなら
さようなら
みんな簡単に手をふるけど
この夏は
一度きりの夏
君も
甘夏色の帽子をふって
家路につくんだね
どこまでも人間
あくまでも人間
そのままの人間
人間ー
この白金の実像
私がうたうまでもない
光彩に満ちた尊厳
たましいのひかり
人間
この尊極なる実像
私は事実に戦く
あふれでる悪霊に
どんな名前をつければいい
晩夏の夕日の中に見たあれは
途方もなく優れていた
混ざり合い せめぎ合い
光を放ち そのくせ暗黒で
愛でもない 憎悪でも ....
日曜の夜は
特につらいです
明日から仕事だと思うと
胸が痛くなります
しかし明日も
私は戦わなければいけません
夜をこえて 夜をこえて
明け方まで戦う勇気を
私に下さい
きっと明日 ....
たぶん何もないだろう
何もない所から宇宙は生まれた
宇宙が生まれた奇跡を知れば
人が生まれる不思議もわかるだろう
そんなことを病床から
発信しようとしています
これはつぶやき
それ以上で ....
それは一瞬にして凝固した
過去の思い出と同じように
僕は何を待っているのだろう
何を期待しているのだろう
信じられないくらい透明な希望は
信じられないくらい青い空へと舞い上がる
きっと ....
忘れるな
私が闇を見つめている時
闇も私を見つめている
どうせなら
光をいっぱいに浴びて生きていきたい
ひまわりのように
太陽を見つめて
これが私の人生だったと
誇らかに叫んで
....
一匹の餓狼になりたき心あり烈日の日に影一人往く
あの時
何もかも終わっていた
終わっていなかったのは
心臓が動いていることだけだった
ゴールはもっと先にあると信じて
走り続けた
体力はありあまっていると信じていたが
実際は何も残っ ....
GW嫁さん東京おれ留守番
新芽時病は篤く布団虫
葉桜に隠れて遠し友の顔
心には新芽萌えたり火を抱いて臥す
この春も病の治癒を希望する
俺だってどっか行きたいおらが春
春の宵紫煙くゆらせ月見酒
みんなあいつの事笑ってるけど
テレビの向こう側の事だから
笑ってられるんだぜ
こんな詩書くつもりじゃなかったけど
書かずにいられなかったんだ
風呂に入り
全身泡だらけになりながら考えた ....
朝十時二十五分の職場にて憂鬱な春なに想う春
哀しみはもう青空に投げ棄てたなんにも知らない顔して快晴
しょうがない
もともと空間は歪んでいるんだから
認識しようとしても果てがない
今日は自転車で
Book offに行ったら
つぶれていた
しょうがない
と思ったら
妻に聞くと
....
聞く耳を持っている人が居たら
聞いて欲しい
悲しみがサラサラ
サラサラ流れていく
流れは堰き止めても
堰き止めても
あふれ流れる
どこまで
流れるんだろう
いつまで
流れるんだろう ....
流れは存在する
清く
深く
蒼く
さわやかに
存在する
その流れを一口飲めば
躰はさわやかに
心は爽快に
回復する
流れは甚深
流れは濃厚
この流れを口にするために
古来 ....
夕方
台所に立つ妻は
鼻唄を歌っています
口ずさむメロディーを聞いていると
妻の笑顔を
永遠に失いたくないと思います
しかし
人間の生は永遠ではない
出会いがあれば
別れもある
....
冬
一日一日
足を踏みしめて
歩いています
冬
極寒の中を
自らの息で
手を暖めながら
歩いています
冬
故郷の空は
青く澄んで
光っています
冬
一日の労働の ....
ロマンとリアルの二項対立
希望と絶望の二項対立
理想と現実の二項対立
幸せと不幸の二項対立
信頼と裏切りの二項対立
生と死の二項対立
いつも喜びは悲しみを連れてくる
空にかかる虹は
な ....
悲しみはゆれる
ゆれた後
虚無がやってくる
虚無がやってきたあと
大地に希望が生える
その上に虹がかかる
その上に太陽が輝く
どうして希望は存在するのか
今日負けたって
明日も朝日が昇る
いいじゃないか
それで
太陽は
すげぇなぁ
太陽は
あったけぇなぁ
どんなことがあっても
朝になりゃ
太陽は昇る
その偉大さに
最敬礼だ
....
辛いことがある
辛いけれど
生きていることには感謝できる
そんな自分が好きで
今日も生きている
辛いことがある
辛いけれど
今日も仕事に来られている
そのことに感謝できる
そんな ....
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