ホテイアオイは
枯れちゃったけど
ぼくらは
少し大きくなった
メダカなりに
大きくなった
ぼくは
みんなとそっくり
みんなの行きたいところが
ぼくの行きたいところ
みんなのやりたいことが
ぼくのやりたいこと
でも
みんながいなくなったら
ぼくはどうすればいいの
暮れていく空
やさしい雲
立ちつくす君
見あげている私
たくさん鉄塔はあるのに
なぜか君だけが私の鉄塔
きょうも一日お疲れさま
無言でかわすあいさつ
あったかいね
きょうは
散歩する君の足が
どんどん速くなる
エネルギーチャージ
明日への元気
小さな世界に
とじこめられた
君
小さな世界に
とじこもった
君
出ておいで
君は
幸せなのかな
出ておいで
私はここにいるよ
どこにも行かない
ここにいるよ
てのひらに乗る
私の星空
部屋に広がる
無数の星
本物じゃないのに
泣きそうになる
からだの奥が
しんとしてくる
何度でも私を捜す亀の子に出前の寿司のねたやる息子
庭に出てみたら
赤い沈丁花がもう咲いている
沈丁花が歌っているよ
少し風は冷たいけれど
春が来たよと歌っているよ
白い沈丁花はまだ咲かない
顔を見合わせハミングばかり
....
庭のローズマリーを切って
小さなガラス瓶にいけて
窓辺に置いておいたら
こんなに根が出た
庭に帰してあげるね
君も生きてるんだね
ちぎれたブレスレット
拾った貝がら
お菓子の袋の角っこ
100円ショップで買ったビーズ
みんなきらきら
夢にかわる
猫集会というのは
聞いたことがあるけど
エビ集会というのも
あるのですね
ところで
議題は何でしょう
餌の量の件でしたら
善処します
鳥が
ねぐらに
帰るみたいに
雲が
どこかに
帰っていくよ
光の
言葉を
かわしながら
海の中
光のかけらが
落ちているよ
手を伸ばせば
届きそう
手を伸ばしても
届かない
まるで
あなたと私
みたい
はでな姿で小枝の上で
小鳥を待っているのかな
もうすぐ
旅にいけるかな
あったかいね
もう春なのかな
帽子をとって
ごあいさつするよ
しずかに訪れる
1日の終わり
あしたも幸せで
ありますように
きょうのお日様は
もうすぐ
海に沈んでいくよ
つめたい風
うちよせる波
お魚は釣れなかったね
五十二の祝いにもらった万華鏡徹夜でつくる工作少女
去年の今ごろは
何してたっけ
庭でひなたぼっこは
しなかったよね
なぜだろね
ウルトラマンより
君が好き
愛よりも肩こりのツボを知っている主婦は強いぞかかってきなさい
トンネルを抜けて
見上げた空を
鳥が渡っていく
白い鳥と黒い鳥
それぞれが
カギのように列を組み
重なり合いながら
私の頭の上を
過ぎていく
何人もの人が
立ち止まり
....
西の空たかく
かがやく星
私の行く先を
照らしてください
私を愛で
満たしてください
さよならさよなら
きょうという日
さよならさよなら
二度ともどらない時間
さよならさよなら
後悔なんかしない
何年か前の
母の日に
もらった花が
咲きました
大きく育った
カランコエ
わが家は毎日
母の日です
もっともっと
描きこみたい
もっともっと
近づきたい
本当は
雑草なんて
名前じゃない
君たち
本当は
とても
美しい
君たち
私には
まだ
力がないから
とても
表しきれないけど
風呂そうじ趣味と思えば歌も出る午前一時の裸のブラシ
同じ空の下にいるのに
遠く離れてしまった人
もう会うこともない人
今夜の月は
こんなにも明るくて
心の奥の寂しさが
照らし出されてしまう
もうとっくに
クリスマスは終わったよ
そうじゃない
くるくる春を呼んでいる
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