遠くの底から照らし出される
細く明るいシアンブルー
明度の落ちた青色に
ぺったり塗られて見えなかった
ほんとはつかめるんだね
見つめるだけじゃ
なかったんだ
あんまり気にしてなくてご ....
盆梅や骸の幹に紅が寄り
フシギだね
サンセイの ボクと ハンタイの キミ
かきまぜちゃえば チュウワ できるよ
水をつかんだ感触を
言葉で伝えることができない
押され戻され
でも
やり過される
どんな言葉もしっくりこない
君への想いも
水のようにもどかしい
「好きだよ」
「 ....
閉じ込めた君への想い雨の日は傘に紛れて開けるのかも
丸るい丸るい川原の石を
敷きつめた石の橋
誰もまっすぐに渡れない
この国は丸るい石の国
丸るい丸るい石を流す
見えない先の下流まで
石に疲れて足を止め
動くままの目にまかせる
浅瀬 ....
ガロン ロン
雨戸が風を受け止めている
僕は
暖かい空間で激しい風を感じる
ガ トン
あ 止んだ?
(止んでないよ)
....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ
空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった
もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
ぼくはみんなをカタチで見分ける
積み木も○△□
いろんなカタチ
カタチで分けた
その手のソフトが入ってるからね
最近友達ができたんだ
○みたいな子
△みたいな子
□みたいな子
そ ....
本をよむわたしのよこで
母がりんごをむいている
わたしもうまくむけるようになったのよ
そういってわたしは
いっしょうけんめいわきめもふらず
休みなしでむき続けた
我にか ....
快速急行の扉にもたれるはりつく
体を支える一枚の板
堅いものはもろくもあり
安心してはいられない
となりに見えるレールがなめらかにうねっていく
滑らかな流れは
どこからやってくるのだろ ....
ふつふつふつおとなしく待つ
湯気の奥
擦りガラスみたいな すずしろ透けて
5526℃の太陽熱は
約1億5000kmかけて地表に届き
夏にはいやというほど
冬にはものたりないくらい
ぼくらにその存在を感じさせる
ヒトの体温は
魚類には熱すぎて
触れる ....
十月。
真っ暗になるまで遊んでいたぼくを
心配した母さんが迎えに来てくれた
手を引かれて家までの帰り道
いつも通る高橋さんちの玄関に
小さなだいだいの
無数に落 ....
1 2 3
0.15sec.