ああそうか
何も 変わっていないんだ

暗く 耳が痛いくらい静かな夜に
ゆるやかに しめあげても
浅く 傷つけても
やっぱり そのまま

背中を向けると
追ってくる
その 柔らかな ....
最近言葉が出てこない…
やたら沈んでばかりいる
惰性のみを相棒にして生きている気がする…
あるいは、空虚。
心に穴が空いているのだ
なんとかしてもがいても
あがくだけ無駄になって、
その ....
眠れない夜は、本当に、孤独を誘う。
世界に、自分ひとりしかいないのではないか、
あるいは、
世界から、自分ひとり見捨てられたのではないか、
と、錯覚させるから。

だけど、この寂しさひとつ ....
街の灯(あかり)は黄昏て 人々はすでに足早に 暗がりの道を歩いていた
その中で私はたった 独りで人ごみの中を 希望すらもたずにたたずんでた

一番星は宵の明星だと沈みかけていく月と太陽が 教 ....
今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日 ....
さあ自分を腑分けしてみよう!
まずは胸にさくっとナイフを入れて
白くきれいな骨をこりこりと切って
どくどくと動く心臓を見てみよう
今にも血があふれ出そうなそれは
さぞかし傲慢なのでしょう
 ....
裸電球が
割れてしまった
大事に大事にしてたのに
音もたてず
たださらさらと
割れてしまった
治るのだろうか?
否 治らない
治らないのだろうか
否 治る
だから電気だけは灯るので ....
彼はどこにもいない
会社にだって
公園にだって
トイレにだって
いない
それなのに彼は
どこにもいない植物を
育てている
何のために使うのかは
わからない
でも ....
羊水の中で生きぬように
私はかく強くありたい
境界線に達してもいいさ
それが私の生き様となるのなら

羊水の中で溺れぬように
私はかく厳しくありたい
機械にも人形にもなりたくはないさ
 ....
その日はとてもいいお天気で
猫ですらも暑そうだった
私はベッドにうつぶせになって
布団に体を沈みこませていた

そのうちに
耳に聞き慣れた音が忍びより
私を、不安に陥れる
また、やって ....
その日は限りなく純白で
    限りなく静寂だった
まるで雪が色と音を吸いとってしまったかのように

真っ白な空から降ってくる真っ白な雪は
やっぱり真っ白な白砂糖のようで
白い湯気をたてる ....
それは 嵐のように やってくる
激しくて あまりにも激しくて
私は抗えず
ただただ それが過ぎゆくのを 待つしか ないのです

それは あるときは 私自身で
触れて なじって 傷つける
 ....
ただ、あなたに逢いたい
愛しい愛しいあなたに
なのであなたがいるつもりで
腕を抱きしめる形をとってみた
でもそこにはただ
空気があるだけ
あの広い胸に届くわけではなく
空気があるだけ
 ....
あの頃
私は何をしていたんだろう…?
眠れない夜
ふと振り返ってみた

 あなたは知りはしないでしょう
 私がいかにあなたを好きでいたか
 私がいかにあなたを恨んでいたか
 いつまでも ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
 庭にあった軽石が
 私に話してくれました
 「私はほとんど変わらない
  雨が私を穿っても
  風が私を削っても
  私はわずかに欠けるだけ
  欠け続けながら今にいる」
 人も案外そ ....
僕の心は寒くって
三日月のように凍ってしまいました
そういえばあの時に見た月に
突き刺さっていたのは何だったっけ?

今の僕には太陽さえも豆電球
猫の光る目の方が輝いてるさ
あき缶の車が ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
今日も螺旋階段が鳴っている。

カンカンカン。

私を動かしている
その螺旋階段は、
いつだって忙しい。

カンカンカン。

だけどお年寄りの螺旋階段は、
どこかしら鈍くて
ど ....
すきま風が吹く時は
私は部屋で横になる
私の部屋で横になる

その迫りくる木目調は
まるで時の流動
   人の振動
謎めいてなお不気味に見える

ふと足下を見た
蒼いカーテンあっ ....
雨は良い
木々や草花を潤すだけでなく、
ときに人の心をもすら、
潤してくれるから。

私は病をかかえている
不治なのかもしれないし、
そうじゃないのかもしれない。
だけどそんな自分が不 ....
―眠る時数える羊に
   なぜ人は安らぎを求めるのだろうか?―


夢追い羊は
たった1匹で
人の夢を追いかける

ただひたすらに
決して追いつくことはないけれど
人の夢を追いか ....
苦しまなくていいのなら
私は今より馬鹿でもいい
素直なままでいられるのなら
私は大人になってもいい
綺麗な心を持つことが出来るなら
私は現実に目を向けてもいい
いつも純真であり続けられるの ....
静かな 虚空の 中で ふわり
君の 髪が やわらかく 揺れた
窓の 清らかな 光を 背負って
輪郭が 白く 淡く ぼやける
その 間(ま)だけ 時間が 止まって
埃で さえも 浮かんだ まま ....
家がある
物がある
食べる物がある
楽器もある

思想がある
知識がある
道徳がある
自由もある

夢がある
希望がある
未来がある
命もある

家族がいる
友だちがい ....
   1
春一番がやってきても
私は寒さで震えてる

桜の花が咲いたけど
やっぱり吹雪が吹き荒れる

土筆が顔を出したけど
蕗の薹すら眠ってる

つばめが海を越えたけど
未だ雁が ....
そう 願っていた夢が閉じた朝も
僕は眠りたい
もどかしさや疑問符達でさえも 忘れられるように

明日も君に逢えない だからそっと雲見ては
流れ消えゆく姿に 思いをはせため息ついていた

 ....
時は答えて想いは途切れず
はがれおちてゆく鮮明な影に
立ち止まらないその軌跡に
輝く光が満ちている

真実(ほんとう)はきっと誰の胸にも
止まらない雨が降っている
ほら 君も 皆と 同じ ....
わたしには
こうこうせいのおねえちゃんと
おかあさんと
おばあちゃんがいます。

「おねえちゃん、どうしておけしょうするの?」
「きれいになりたいからよ」
「どうしてきれいになりたいの? ....
11月28日(土)晴れ
人に恋することを「心奪われる」っていうけど
もしもそれが本当ならば
心を失ったぬけ殻が
奪われた心を取り戻そうと探しまわって
結局それが
想う人に逢いたいっていう気 ....
麻生ゆり(110)
タイトル カテゴリ Point 日付
そのまま自由詩4*07/6/29 23:50
スランプ未詩・独白5+*07/6/23 0:06
眠れない夜自由詩4*07/6/22 23:12
一番星自由詩2+*07/6/21 21:55
夕焼け自由詩4+*07/6/16 2:45
腑分け自由詩5*07/6/15 1:06
割れた裸電球のその後自由詩3*07/6/13 21:46
どこにもいない男自由詩5+*07/6/13 2:03
癒しの水自由詩9*07/6/9 16:12
暗闇の中から、また叫ぶ自由詩11+*07/6/9 0:55
白い雪降りの日自由詩6*07/6/7 23:54
うつろ自由詩5*07/6/6 22:28
独白未詩・独白1*07/6/6 1:03
心の断片ども未詩・独白2*07/6/6 0:09
黄色いアジサイ自由詩4+*07/6/5 2:00
石と米と月の色自由詩3*07/6/3 14:12
心 (子転、個殺…)未詩・独白2+*07/6/3 14:09
アジサイ自由詩3+*07/6/2 1:01
DNA自由詩2*07/6/2 0:01
私の部屋自由詩1*07/6/1 23:17
自由詩4*07/5/31 23:27
夢追い羊自由詩6*07/5/31 18:34
核の中身自由詩3*07/5/31 14:31
図書館にて自由詩4*07/5/30 14:22
世界自由詩4*07/5/29 16:18
春よ来い自由詩6*07/5/28 22:38
song自由詩4*07/5/27 14:02
自由詩9*07/5/26 21:31
化粧自由詩14*07/5/25 17:15
後悔日詩自由詩5*07/5/24 22:11

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