わたしはただ漠然と、生きていることが不満で

当たり散らすようにして生を形作っていた


生きることは、死にたいと思うことなのかもしれない


生きたいと思うことが、死にゆくこ ....
別れたいと思うのはいつもわたしの方なのに、別れたあとにどうしても泣いてしまうのは一体どういうことなんだろう。

ふかみどりいろの雨が、おもいだしたように体に染込んで、いつか目をつむ ....
二番目はずるい。


二番目にするあなたはずるい。

捕まらないのに逃げられない。

逃げられないのに捕まえない。

二番目にするあなたはずるい。


二番目はずる ....
あなたのしなやかさと強い力を会わせ持つその腕は彼女の為だけにあるのね

あんまり似合いで薄汚いわたしには到底敵わない

解っている

そう、解っている

判りすぎている

 ....
黄昏が

あなたの街だけ照らす様

闇の下噛む、下唇よ
「《本当》は

秘めてこその本当だ」と

言わんばかりの

嘘つきあなた
枝の端に

咲きぬ君に目もくれず

落ちたその時

恋初める僕
綺麗な声が


耳に残る
冬の静かな海みたいな
秋の蝶の羽音の様な

マッチが燃えるその赤い色
チェロの最低音
月の光がわたしに注ぐ音


そんな綺麗な声が


 ....
走って走って
「ちょっと疲れたな」って
言えるような口すら
持ち合わせてない君

君は若干勘違いしている様だが
僕は君のそんな
強がりなところが好きなんじゃない
支えたい訳 ....
「本当に望むなら、この手でちゃんと殺してやる」


あなたは言った


「だからまたサッカーしよう」


あなたは言った



どんなに変な方向に蹴ったって

あ ....
昨日は泣く暇もなく寝てしまったから、少し体が重い。
生きることの意味とはなんだと、口々が問うけれど、きっと答えを知っている人と出会うことはない。だって、きっとみんな死んでいるから。

ど ....
あなたはプリンを買ってきた。
一番小さなコンビニ袋をひょいと持ち上げる。
困ったみたいに笑う。
かわいい奴め、とわたしは思う。

「信号の赤がさ、怖くてさ」


誰かも言ってた ....
聴と視を捧げた浮世の全ての事象
泣いて叫んで今日も終わる


右からか
左からかも解らない
踏み出す足の頼り無さ
愛すか殺すか二つにひとつ


人並みの希望と虚無を抱えたら ....
もしも、もしもだよ?
笑わないで聞いてね。
…話す前から笑ってる。
真剣なのだから笑っちゃだめ。

そうそう。
その調子で頑張って聞いて。

もしもね、わたしが、いや、あなたも ....
すぐにでも
手を離せるのにベランダの
手摺に祈るは
「わたしに意味を」


空を見て
目を閉じたあと見えたのは
月明りに透けた血潮
空っぽのあなたに意味を詰め込んだ

美しい器だからそうした

そうして出来たあなたを愛でる

満たされたあなた

波打つ隙もない

美しい


やがてあなたは沈んでい ....
依存したいだけ

依存してたいだけ

たくさんの意味を付加したいだけ

背負って欲しいだけ

結局怖いだけ

一人が怖いだけ

一人が怖い自分が好きなだけ

一人が ....
展示した
硝子細工じゃあるまいし
愛づよりむしろ
破戒されたし


お座なりの
日和見言葉はもう飽きた
そろそろ本気で
噛付いといでな


挑発に乗らぬ男はつまらない
 ....
デシベルの合わない声に満ちた無気力色の電車は重たくて
今日は遺憾なことに鼓膜は無防備で

なんにも手に付やしない
わたしの恋人達は今日も思慮深く思想を述べていらっしゃるのに
ごめんな ....
わたしがなにゆえに
こんなにあなたに擦り寄るのか御分かりになるかしら

ダーリン、ゲットアップ、ゲットアップ!

目を覚ましてよ

あなたの思い描くような
蝶の刺青の悲しい女は ....
生きるのに、覚悟なんて要らないわ。


ただ、真赤な口紅が一本あれば、それで充分。
「右も左もわからない」

そう君が泣くものだから

取っ捕まえて

ベットに沈めてやった


ほらここには右も左もいらないさ


君は左右より酸素を欲しがって泣いた
 ....
その日、わたしの目覚めた朝は、とても日差しが強くて、日のあたる形に、ベットも温かくなっていた。

なぜか窓ガラスははっとする程冷たくて、風が威かすように、ざぁっ、と走り抜けていった。

 ....
得意な挨拶はさよならです

こんにちはさよなら

あなた だれだっけ


久しぶり どのくらいぶり

だめよ 忘れてしまった

はじめまして さよなら

またね いつ ....
君か生きててくれりゃそれでいいって

しょうもない悟り開いたのはさ

君が生きててくれる以上

望めることがないからさ

その上君ときたら

今も死んでいってるんだってね
 ....
じりじりと体の焼ける音が

意識の彼方で鳴すの

「痛い、痛い、止まないで」

本能がわたしを殺すわ

見通しなど立つわけもない

切り立った行き止まりにただ居る


 ....
大好きだったあなたの指が

いまそっと、ナイフに触れるわ

ダーリン

わたし、あなたを殺てしまうわ

今愛憎の意味が解るの



靴下

靴下を買いに来ただけ
 ....
なにが悲しいか分かんないけど

涙が流れるよ、ねぇ

二酸化炭素吐いてるの

したいこともないくせに



ねぇ

助けてよ

一人にしないでよ



あな ....
砂漠を何気なく歩いていたんだ

血の味の砂と朝露の上

君はいない


理由はないさ

君だって進んだろう

僕だって進んでいる


月が浮かんでいる訳を聞いた

 ....
美しい夕方だ

そう彼は言った

わたしは気付かない振りをする

コーヒーが熱を奪われていく

あなたは答えない



清潔なベットの上で

わたしは服を脱がされる ....
三条(35)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩108/3/15 23:21
別れましょうのコールタール自由詩008/2/7 20:59
二番目自由詩208/1/27 12:52
バッド・ショウ自由詩008/1/6 0:53
恒例の午後4時短歌107/12/20 22:11
見せ付けて短歌107/12/5 17:58
ないものねだり短歌307/11/30 12:04
逃避自由詩207/11/20 23:36
剥げ!自由詩007/11/14 23:24
安心料[group]自由詩207/9/16 1:13
どうでもいいから口笛吹こう。自由詩107/9/11 21:27
夢で。自由詩207/9/7 20:37
極限曲芸短歌207/9/6 10:14
ある日、ベットにて。自由詩007/9/3 19:15
ベランダ短歌307/9/1 21:51
構築自由詩007/8/30 7:56
解ってる自由詩107/8/19 19:21
ルージュ・赤色短歌2*07/7/30 19:03
人型ラジオ 自由詩107/7/25 17:40
ダーリン、ゲットアップ、ゲットアップ自由詩1*07/7/22 19:22
教義自由詩107/7/18 19:43
日曜日自由詩3*07/7/14 22:17
ある日のわたし未詩・独白207/7/9 23:42
さよならの彼女自由詩307/7/8 13:29
煙草一本の答自由詩107/6/16 8:09
右足の行方自由詩107/6/10 22:36
_自由詩207/6/9 19:43
ロンリネス自由詩007/6/7 20:07
僕と君のいいわけ自由詩207/6/3 16:38
自由詩3*07/6/1 21:51

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